スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

頭脳警察 「銃を取れ!」

日本には何故、政治的なメッセージを発するバンドがいないのか。
昔から自分の中で引っかかっていたテーマであるが、またその疑問が再燃してきた。

政治的なメッセージを発するバンドといっても定義は特に無いんだけど、
有名どころで、アメリカではGreen Day、Rage against the Machine、
イギリスだとAsian Dub Foundation、Manicsあたりがイメージ。
古のミュージシャンだと、John Lennon、The Clash、Public Enemy、U2あたり。

陳腐な一言で言えば、反体制的って言い方になるんだろうけど、
これらのバンドに共通するのは、政治的なところまで踏み込んで、
現代社会の問題点を提起し、社会の変革まで求めているところである。

一方で日本。
例えばソウル・フラワー・ユニオンのように社会的なメッセージを届けるバンドはいるけど、
先に挙げたようなビッグネームクラスで有名なバンドって、少なくとも今はいないと思う。

楽曲に直接的なメッセージを込めてはいないが、姿勢は反体制的ってバンドはいっぱいいるけど。

でも、想像してみる。

麻生総理は未来の日本の破壊者であり即刻退場すべきである、とか、
企業の経営者達は即刻内部留保金を労働者に再分配すべき、とか、
自衛隊の海外派遣は恒久的に辞めるべき、とか、

そういったメッセージが込められた楽曲がテレビやラジオから流れてきたらどうだろう。
自分の感覚で言えば、明らかに違和感を感じると思う。

日本人的な違和感というか。
この国で育ってきている以上、そういった違和感と逃れることは出来ないと思う。

そう考えるとアメリカなんかは、堅い保守層が半数を占めている中で、
テレビではブッシュはクソだ、なんてメッセージが流されていたりすることを考えると、
やっぱり自由な国っていう旗は、強ち間違っていないのかもなんて思ったりする。

世界の中で、アメリカは当事者になり過ぎている、っていうこともあるけど。


話を戻すと、日本には何故、政治的なメッセージを発するバンドがいないのか、
このテーマに関して、僕は幾つか仮説を立てている。

・音楽によって社会的多数の行動を想起させることが出来るなんて思えない
 (方法論的問題、諦め)

・政治的メッセージを込めた曲を日本語で書くと、かっこ悪く聴こえる
 (言語学的問題、詩人性の欠如?)

・社会的問題を取り上げて意見表明すること自体に違和感がある
 (社会的調和、空気感、社会通念)

・そもそも、今深刻に取り上げるべき問題が無い、もしくは見えない
 (切迫性の欠如、当事者性の欠如)

・自らは社会の変革を担う一員であるとの意識の欠如
 (共同性の消滅、公から個へ)

・反社会的なメッセージの流通を善しとしないメディア規制
 (意識的・無意識的な思想統制)

どれも自分の実感に基づいている仮説で、どれも当たっていそう。
少しずつ検証してやるんだ。何年かかるかなー。


先の問いに対して答えを出すのに有力な出来事として、
安保闘争、学生運動といった、大衆をも巻き込んだ社会運動がある。

これらの運動がどうやってあれだけの広がりを持つに至ったのか、
そして何故挫折し、それ以来大衆があれだけの規模で連帯することが無くなったのか。
昭和史を色々な角度から学んでいくことで少しずつ分かってくると思っている。

知れば知るほど、すげー出来事だ、あれは。
思想的にも方法論的にも、完全に共感することは出来ないが、
社会変革に対する意識の高さとか熱さとか、
暴力的行為は卑下されるべきだが、そういった「想い」に対しては真摯に受け止めなければ、と思う。


頭脳警察は正にそういった闘争の時代のバンドである。
大学時代の後輩が、このバンドの再発された1stを嬉しそうに僕に薦めてきたのを今でも覚えている。
あまりに過激なメッセージ故、発禁の連続。

当時は思想的に共感できなかったこともあり、あまり聴き込む事は無かったけど、
先人達の営みにもっと触れなければいかんなー、なんて思っている。

そういえば、フジロック出ます。このバンド。

JUANA MOLINA
頭脳警察
SOUL FLOWER UNION
渋さ知らズオーケストラ

なんて3日目のオレンジコートの並び、グッジョブだな。楽しみ。


銃をとって叫べ 誰に俺たちが裁けるのかと
銃をとって叫べ 誰が大地を汚したのかと
無知な奴らの無知な笑いが
嘘でかためられたこの国に響き続ける


B00005LJQ2頭脳警察 1(ファースト)
頭脳警察
ディウレコード 2001-06-30

by G-Tools



頭脳警察 「銃を取れ!」 1990年LIVE



ブログランキング お勧め音楽

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

頭脳警察様

スティーブンです。何かに似ています。長渕剛さんやCHAGE&ASKAさんみたいなフォークっぽい表情に似ています。マイケルです。長渕剛さんやCHAGE&ASKAさん等は知っていますか?

Re: 頭脳警察様

> 長渕剛さんやCHAGE&ASKAさん等は知っていますか?
もちろん知ってますよ。全部好きという訳ではないですが、好きな曲がたくさんあります。
歌詞を大事にしている日本のミュージシャンは好きです。

No title

>ソウル・フラワー・ユニオン

前身のニューエスト・モデルならライブ行ったことあります。懐かしいバンドをたくさん思い出して嬉しいです。

>安保闘争、学生運動といった、大衆をも巻き込んだ社会運動がある。
>これらの運動がどうやってあれだけの広がりを持つに至ったのか、そして何故挫折し、それ以来大衆があれだけの規模で連帯することが無くなったのか。

これ以降、徹底的に「反権力の芽」は潰されたのかもしれませんね。若者の反抗心やエネルギーは権力には向かわず、しらけ世代、ツッパリ文化以降むしろ地域コミュニティを破壊し分断する方向へと向かうような。その次は徹底したブランド流行物の消費行動ですね。そうやって「政治を語る奴は格好悪い、モテない」というイメージが根付いて行きましたんじゃないでしょうか。

GHQによる対日支配、日教組、電通のメディア戦略・・・このあたりは学校の歴史では絶対に学びませんもんね。
アメリカは自由だけど、人口の3割は福音派だから、聖書しか読まないらしいですよ。それもまたすごい。

今日はたくさん書き込んでしまいました、スミマセン。

Re: No title

ニューエスト・モデルって聴いたことなんですよね。
その頃から中川さん、尖ってたんでしょうか。
ちょっと考え方に共感できないところはあるんですけど、あの姿勢はかっこいいと思います。

>これ以降、徹底的に「反権力の芽」は潰されたのかもしれませんね。
>若者の反抗心やエネルギーは権力には向かわず、しらけ世代、ツッパリ文化以降
 むしろ地域コミュニティを破壊し分断する方向へと向かうような。

僕よりちょっと年上の世代の方々って、
あくまで一側面ではありますが、校内暴力の時代ってイメージがあって、
反逆のエネルギーに満ち溢れていた世代だなーって、
子供の頃に羨望の眼差しでいた覚えがあります。

でも僕も含めて、僕らの世代ってそんな上の世代に対して冷めた目線というのもありました。
今更そんなことやっててもしょうがないやって。

何かがおかしい、そう思ったことを闘いという形で
昇華できなくなっていったように思います。
決して若者としての反逆心が完全にスポイルされたわけではないと思うんですけどねー。

GHQによる対日支配、日教組、電通のメディア戦略といったものが、
そういった若者の「感覚」を変えていった一側面であるのは事実ですよね。
子供って純粋だから、やっぱり流行りってものに敏感なので。

意外だったんですけど、アメリカって日本よりもメディアの統制が強いみたいですね。
だけど、アメリカには政治的なメッセージを発するバンドがいっぱいいるし、
今でも社会運動というものが数万人単位で行われている。

陳腐な言い方かもしれませんが、そこが日本とアメリカの「文化」の違いなんですよね。

そういった「文化」がなぜ日本で根付かないのか…。
今でも結論が出ていません。別にアメリカが理想だなんて全然思わないんですけど、
今の日本の現状ってのも、どことなく違和感を感じる自分がいます。

じゃあどうすればいいかって答えがないのは弱いところですけど、
でもそう思います。まー少なくとも日本のメディアには風穴を開けたいところですね。

No title

>その頃から中川さん、尖ってたんでしょうか。

♪ お喋りは信じないよ 嘘のような気がする
  巧みな言葉と金 さみしいネと近づく(ソウルサバイバーの逆襲)

こんな感じの詩を書いたりしてましたから、昔から尖ってましたね。
思想や楽曲をすべて支持するつもりはさらさら無いのですが、
彼はそのスタイルを今まで続けているわけで、そういう意味で中川さんは
「金より名声よりやりたい事をやり言いたい事を言う。俺はそういう生き方を選んだ」のかも知れませんね。
でも普通はレコード会社がそれを許さないでしょうね。

他にはランキン・タクシーが某元首相をdisった曲があってこの詩が強烈ですが、
やっぱりネット配信のみみたいですね。あれは売るに売れない(笑)。

>そういった「文化」がなぜ日本で根付かないのか…。

戦前から敗戦を経て、日本の大衆がどのような教育や情報を受けて世の中がどのような仕組みで動いたか
やっぱり勉強って義務ではなくて権利の行使なんですよね。年をとってから気付くというか。

欧米では多分、一般にディベートを学ぶと思うんですよ。日本はディベートあんまりしないでしょ。
集団の中でまず空気を読むことを一番に要求するし。
自分の考えを構築するより周りの空気を読むことに脳みそ使うんですね。
これが日本の風土なのか教育改革によるものか、良い事なのか悪いのか言えませんが、
ディベートを避ける文化ってのはちょっと欧米の連中の二枚舌と対峙すると弱くなってしまいそうかな、と。
で、エネルギーの発露としての自己主張や自己表現の手段がファッションやヤンキースタイルの真似っこだけじゃやっぱり寂しい。

>まー少なくとも日本のメディアには風穴を開けたいところですね。

インターネットという双方向メディアが、これまでの既成のメディアを打破出来たら嬉しいですね。
もっと立場や世代の違う人間同士でも正面から対話が出来れば与えられた既成の概念を打ち破れるかもしれない。
ネット世代の若い人達にはもっと期待しないとね。では!

Re: No title

ニューエスト・モデル、ソウルフラワーユニオン含めて、
中川さんってキャリア長いからまだちゃんと聴けてないんですよね。
「ソウルサバイバーの逆襲」聴いてみました。かっこいいですねー。

あの人って、ずっと信念を持って音楽やってる気がします。
少しずつその一端に触れていきたいなーって思います。
ご紹介ありがとうございました。


>集団の中でまず空気を読むことを一番に要求するし。
>自分の考えを構築するより周りの空気を読むことに脳みそ使うんですね。

その点ご指摘の通りなんですけど、裏を返せばそれが日本人の強みなのかなーって思います。
空気を読まない強者に対して、冷静な視点で抑制を促す存在というか、
そういった立ち位置が、日本のあるべき姿なのかなと、僕は勝手に思っています。

僕もそうなんですけど、日本人、特に若者って自己主張がない訳ではないんですよね。
ただ、それをどのような形で発散させれば良いのか、
社会的なエネルギーに繋げられるような「パス」が見えないんですよね。

そんな「パス」をどうやって整備していくのかが課題だと、これまた勝手に思っています。
統制側は、そういった「パス」の芽を潰しているのが現状なのですが…。

>やっぱり勉強って義務ではなくて権利の行使なんですよね。
>年をとってから気付くというか。

正にその通りだと思います。
僕もこの年になって、ようやく知るべきことを知ろうとする姿勢が出てきたんですよね。
愚民ではなく、早く社会の一員になりたいものです。

>もっと立場や世代の違う人間同士でも正面から対話が出来れば
>与えられた既成の概念を打ち破れるかもしれない。

そうなんですよね。
僕も生きている間に、何かしらの形で少しでも何かしたいものです。


らんさんのコメント、色々と教えてもらえることが多くて、ためになるし励みになります。
これからもよろしくお願いしますねー。

No title

>その点ご指摘の通りなんですけど、裏を返せばそれが日本人の強みなのかなーって思います。
空気を読まない強者に対して、冷静な視点で抑制を促す存在というか、
そういった立ち位置が、日本のあるべき姿なのかなと、僕は勝手に思っています。

おっしゃるとおり、外国人が思わず尊敬してしまう美徳もたくさん日本人の気質にはあるんですよね。それに当人が気付かずむしろ欠点だと思ってしまうのが情報操作の恐いところで。その美徳を維持しつつ、他者の狡さを理解してほんの少し「したたかさ」を受け入れれば最強かな、と(?)。理想論かもしれませんが。

捕鯨さんのブログは趣味がやや被る面もあり、新たな掘り出し物を求めていろいろ読ませていただきますね。またちょこちょこ書き込むかもしれません。よろしく。

Re: No title

>その美徳を維持しつつ、他者の狡さを理解して
>ほんの少し「したたかさ」を受け入れれば最強かな、と

僕も「交渉」ってやつが苦手なんですよね。
とはいえ人間同士のやりとりって理想をぶつけあうだけじゃ、何も進展しない訳で。
もちろん前提として「理想」をまずは構築することが重要なんですけど。

もっと強い人間になりたいものです。ほんとに。

メッセージ

頭脳警察で検索してここにきました。日本語で政治の歌はダサいと思っていました。清志郎はダサくは思っていませんが。最近、禁断の惑星というヒップホップをみつけました。政治的なメッセージがあります。聴いてみてください

Re: メッセージ

日本語だと何で政治の歌ってダサく聴こえるんでしょうね。
何となく自分も分かるんですけど、やっぱり母国語だからなんでしょうかね。

「禁断の惑星」いいですね。批判精神を貫くヒップホップは僕も好きです。

禁断の惑星については、志人という人がいるせいか異様な芸術のように聴こえます。歌う人の力量かもしれません。似たような内容でキングギドラというグループがアポカリプスナウというのをやってますが、自分は嫌でした笑。お経に聴こえます。
もし英語が母国語ならバッドレリジョンもださく聴こえるんでしょうかね。このへんは気になりますが..

Re: タイトルなし

自分は今まで知らなかったですけど、志人という方、
ヒップホップという枠に留まらないような言葉の綴り方をしていて、
陳腐な言い方になりますけど、凄く才能を感じます。

実はさっきまでブルーハーブのニューアルバムを聴いていたんですけど、
なんか近い世界観を持っている気がしました。ラッパーであり、詩人ですよね。

>もし英語が母国語ならバッドレリジョンもださく聴こえるんでしょうかね。
>このへんは気になりますが..

BRを初めとしたパンクミュージックって、実際英語圏でも多数の支持があると感じます。
その事実を考慮するに、言葉の響きも去ることながら、政治に対する個々人のスタンスについて、
日本と海外の文化の違いってあるのかなーと今は思っています。

英語圏の国の方々にも政治的な歌を歌ってるミュージシャンをダサいと思う人が
きっと一定数いるとは思うんですけど、日本とはきっと違うような。
感覚的なものですけど。

もう少し自分は勉強して結論を出してみたいところですね。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター
Twitter...A

hogeisendan < > Reload

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。