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Manic Street Preachers 「Jackie Collins Existential Question Time」

遅ればせながらManicsのニューアルバム『Journal for Plague Lovers』を聴く。
Green Dayのときと同じように、辞書を片手に。

いやー、これもいいアルバムです。
既に何回も繰り返して聴いている。
素晴らしいアルバムに続けざまに出会えて幸せである。


アルバム全体のイメージとしては地味なのかもしれない。
「A Design For Life」や 「If You Tolerate This Your Children Will Be Next」のように
壮大なスケールでアレンジされ、胸を揺さぶるメロディが立ちまくった曲は無い。

どことなくダークな雰囲気で、エッジの立った短い曲が続くところ。
やっぱりイメージするのは『Holy Bible』である。

といっても『Holy Bible』のように変拍子を多用して、
曲に緊張感を与えているような作りにはなっておらず、
あくまでリッチー後のマニックスが自然体でエッジの立った音を鳴らしたといった趣。

ミドルテンポのどっしりしたリズムが印象的な「Peeled Apples」、
アコギのフレーズにジェームスの歌声が映える「This Joke Sport Severed」、
打ち込み風のリズムにエッジの立ったギターがかっこいい「Marlon J.D.」。

「All is Vanity」のリフもいいなー。
サビのメロディと裏のギターが美しい「Virginia State Epileptic Colony」もいい。
ニッキーの朗読風「William's Last Words」から続くシークレットトラックもかっこいい。

結論。全部いい曲。

ジェームスはまず歌詞を理解してから曲を書くそうだけど、
やっぱりリッチーが残した歌詞から曲を作っているだけに、
相当に気合を入れて作曲に臨んだ事は想像に難くない。


リッチーが残した詩はジェームスも語っているように、メンバーに意図的に残された歌詞であった。
リッチーがいなくなって15年経ち、
彼らがようやくリッチーの詩と向き合えるようになるまでには、
想像も付かないほどの、色々な葛藤があったのだろうな、と思う。

All Lyrics Richard Edwards.のクレジット。
ジャケット中に見開きで挿入されたリッチーの写真。
このアルバムは4人で作ったんだという彼らの想いが伝わってくるようである。

このアルバムの歌詞なんだけど、全然まだ理解しきれない。
リッチーの詩って学術的な用語や、文学的な引用が含まれているし、
単語や熟語の羅列、脈略のないもの同士の対比などが多くて、難しいのである。


例えば「Jackie Collins Existential Question Time」。

ネット上で簡単に調べてみた限り、この曲に出てくるJackie、Joanという姉妹は、
Susan Crimp著作の「Hollywood Sisters」という小説?をモチーフにしたと思われる。

曲タイトルを直訳すると「ジャッキー・コリンズは実存主義的な時代に疑問を抱く」。
実存主義ってサルトルに代表される思想だと思うんだけど、
主人公は学生運動でもやっていたのだろうか?
ここらへんは原作にあたらないと分からないかも。

Tonight we beg, tonight we beg the question
If a married man, if a married man fucks a Catholic
And his wife dies without knowing
Does that make him unfaithful, people?

綺麗なメロディに乗っていますが、さらりとエグいことを歌っています。
人間は汚い動物であるという、リッチーの世界観が現れているように思う。
僕にはその一端しか垣間見えることが出来ないけど、
彼の抱く「question」はきっと壮絶なものだったのだろう。

Oh mummy what's a Sex Pistol?

「Sex Pistol」ってバンドを想起させるけど、これは所謂イチモツのことと思われる。
このフレーズも人間の醜さを描写しているように感じます。

A situationist sisterhood of Jackie and Joans separates us
the questions without a home

曲のラスト、ジェームスのシャウトがたまらなくかっこいいフレーズ。
ジャッキーとジョーンの姉妹を状況主義者と称して、我々を分断すると言っているけど、
最後のフレーズが良く分からない。「questions」「home」は何を指しているのだろう。
ここは宿題。気になるなー。日本盤買えばよかったかも。


このアルバムは、メンバーの気合が伝わってくるアルバムである。
ジェームス、ニッキー、ショーン、そしてリッチー。
四人が魂を込めて作った入魂のアルバムだと思う。

聴く側にとっても魂を込めて一曲一曲と向き合っていきたいと思わせる、
本当に素晴らしいアルバムである。胸が熱くなります。


B001TMEE8Mジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ
マニック・ストリート・プリーチャーズ
SMJ 2009-05-13

by G-Tools



Manic Street Preachers 「Jackie Collins Existential Question Time」
公式のPVなのかはよく分かりません。
リッチーがフューチャーされた、胸にぐっと来る作りになっています。
この曲、すごくいい。名曲。



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No title

ようやく買いました。このCD。
いいですね~。
今度某ショップでライブするみたいなので
なんとかそれに当たらないかなと
願ってます。

Re: No title

お久しぶりですー。
マニックスの新作、正に入魂って感じですね。かっこいいです。

某ショップでのライブ、実は僕もちょっと狙ってました。
でも持ってるCD買い直すのもなーって思ってやめました。
当たるといいですね、本当に。

結局今回の来日は単独なさそうで残念です。
僕は次回以降のライブを楽しみに待つことにします。

たしか横浜アリーナ行かれるんですよねー。
僕の分まで頼みます。
「Motorcycle Emptiness」聴きたいなあ…。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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