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NAS 「One Love」

僕は日本のヒップホップは聴くのだけど、海外のヒップホップはあまり聴かない。
ライムが重要な役割を担う音楽に対して、
何を言ってるのか分からないのは、音楽を理解する上で非常に不利だからだ。
巷に多いゴージャスなヒップホップが苦手ということもある。

しかし、NASの『Illmatic』は別格。

まずトラックが素晴らしい。
僕にはあまりピンとこないのだが、東海岸のオールスターが集結してトラックを作成したとのこと。
西海岸ギャングスタラップに対するNYからの返答、といった趣だったらしい。
(DJ Premier、Large Professor、Pete Rock、Q-tip、L.E.S…)

ホーンを基調としたソウルやジャズのフレーズがサンプリングされて作られているのだが、
どの曲も落ち着いた、音楽的に聴き応えのあるトラックになっている。
このアルバムはクラシックと称されることが多いようだけど、
トラックを聴いていると、その「クラシック」という表現はぴったりだなーと思う。

そしてNASのライム。
海外のラッパーは殆ど聴いた事は無いので、技術云々の面はよく分からないけど、
矢継ぎ早に繰り出されるライムは、聴いていて非常に気持ちいい。

特徴としては、感情を露骨に露にせず、淡々と言葉を畳み掛けるところか。
リリックは、かなり過酷なNYのゲットーで起こる出来事について紡がれている。
銃、ドラック、強盗といった犯罪が殆どの曲でテーマになっており、
淡々としたライミングは、どうにもならない境遇を冷静な眼で見つめるが故かと思ってみたり。


「One Love」は獄中の友人に宛てた手紙というコンセプトで作られた曲である。

トラックの元ネタはHeath Brothersの「Smiling Billy Suite Pt.2」という曲らしい。
Heath Brothersは70年代のジャズバンド。
いいトラック。このサンプリングは素敵。

NASのリリックは1曲がストーリー仕立てのようになっているところがあって、
ラッパーというかストーリーテラー、もしくはポエマーのような印象もある。

「One Love」では、獄中の友人に息子が生まれたこと、彼女がある男に絡まれていること、
黒人同士の抗争、12歳の少年との出会いと別れ、といった内容が紡がれている。
PVは、ほぼ歌詞の内容を踏襲するような作りになっている。

実は『Illmatic』以降のNASのアルバムは、あまり好きになれなかった。
ゴージャスな音の作りがどうも好きになれないのだ。
『Illmatic』はデビューアルバムであり、かつ1994年という時代背景があったからこそ作り得た、
本当にそのときにしか作れない名盤だったのだろうと思う。
すげー好きだ。


予断だが、NASを聴くとブルーハーブは、NASのスタイル直系であるとこがよく分かる。
物語を綴るようなリリック、派手さはなく淡々と紡がれるライム、
ソウルやジャスを基調にしたミックスを得意とするトラックメイク、
客演を極力排した1MCスタイル、派手さの無いサビ…、共通項を上げればキリが無い。

ブルーハーブを好きになれば、ルーツであるNASを好きになるのも当然の流れだったのだ。
音楽を聴くのに、ルーツを辿ることも楽しみの一つだったりする。


B0000029GAIllmatic
Nas
Sony 1994-04-21

by G-Tools



NAS 「One Love」


Heath Brothers 「Smiling Billy Suite Pt.2」 元ネタ。曲は途中までです。



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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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