スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

銀杏BOYZ 「青春時代」

夏目漱石の「こころ」を数年ぶりに読んだ。
現代文の教科書をきっかけにした初読が高校生のときで、そこから数年おきに読んでいる。

初読の頃と比べてそれなりに色々な経験もしているからか、
作品の中に、これまでとはまた違った世界が広がっていた。

この作品、読者に解釈の余地がかなり残されているのが素敵である。
Kは何故自殺してしまったのか、を初めとして、
登場人物の行動の背景、心の変遷を一つ一つの文章から掘り起こして、
自分なりに考える必要がある。

明治時代から人間は何も変わってはいないことをこの小説は示している。
美しく純粋な人間の心は、いつでも醜く打算的に変化しうること。
とても悲しいけど、それが人間の真実。普遍的なテーマ。


「見ると、間の襖が二尺ばかり開いて、其処にKの黒い影が立っています。」
「急に世界の変った私は、少しの間口を利く事も出来ずに、
 ぼうっとして、その光景を眺めていました。」

もうこの場面なんて、切ないです。
いつか誰かと語りたい。


この作品を映画化するとしたら、主題歌のイメージはやっぱり銀杏なのである。
人間の醜さ、汚さを全て受け止めながら、でも美しいものを追い求めるような。
視点は大人のそれなんだけど、少年の青臭さを醸し出ているところが。
峯田って恐らく客観的に人間を見つめる冷静さを持っていると思う。


ちなみに「こころ」には完結していない伏線がある。
父親の死に際を飛び出し、東京行きの電車に乗って先生の遺書を読んだ「私」のその後である。

過去を回顧する「私」の語りの中では、
後の「私」の存在を示すような文章が散りばめられているが、
決してその後の「私」が明確に語られることはない。
それは「私」を読者に委ねるための仕掛けだとして僕は捉えたい。
願望に近いけど。

先生の遺書を経て、「私」は何を考え、どのような人生を送ったのか。
その答えを求めることを読者に委ねているように思えるのだ。
人間は難解である。


B0006TPGTK君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命
銀杏BOYZ 峯田和伸
UK.PROJECT 2005-01-15

by G-Tools



銀杏BOYZ 「青春時代」 音源のみ



ブログランキング お勧め音楽

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター
Twitter...A

hogeisendan < > Reload

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。