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Muse 「The 2nd Law: Unsustainable」

今回のMuseのライブ、元々は行く予定がなかった。


Museのライブ、2006年のサマソニ、2007年のフジロックで観て、
当時の彼らのあまりにも素晴らしいパフォーマンスを目の当たりにして、
僕は彼らの熱烈なファンになっていた。

2006年のライブは、あれがきっかけになってMuseが好きになったという人が多い
ある意味伝説のライブだったように思う。トリのリンキンを食ったと専らの評判だったし。
『Black Holes and Revelations』は2000年代を代表する名盤だと思っていた自分も、
そのライブを観て彼らの虜になった。

そして翌年のフジロック。これが自分にとって決定的な体験になった。
衣装の到着遅れや機材トラブルなど色々と問題があったみたいだけど、
その鬱憤をステージ上で晴らすかのような、鬼気迫るパフォーマンスに、
僕は完全に心を奪われ、気付けば彼らの音楽に狂っていた。

あのときの「Invincible」と「New Born」「Stockholm Syndrome」。
記憶は薄れているとはいえ、あの会場で体感した「熱量」は
なんか今の自分にも残っているような気がするし、だからこそ今でもMuseを聴き続けている言える。

ただその後に2010年の日本武道館、フジロックと彼らのライブを観に行ったけど、
どちらのライブも、良かったには良かったんだけど、勢いが後退したというか、
確かにライブのスケール感とか完成度は格段に上がってはいるんだけど、
どこからしら自分がMuseのライブに感じていた熱量が薄れているような気がしていた。

段々と自分にとってMuseは特別なバンドではなくなっていき、
『The 2nd Law』がリリースされて、当然聴いてはいたんだけど、
レビューを書かないくらいに、優先度の低いバンドになってしまっていた。

『The 2nd Law』もいいアルバムだと思っていたけど、
こればすげーっていう『Black Holes and Revelations』みたいなインパクトはなくて、
正直聴き込むということをすることがなかった。

今回の来日公演が決定しても、正直自分はライブに満足出来ないような気がしていて、
だからチケットは自発的に買っていなかった。でも友人が誘ってくれたから、行った。
はっきり言ってそれだけだった。

チケット買うタイミングが遅かったので、自分が観た場所はスタンド席。
アリーナ後方ブロックの後ろだからかなり遠いところ。
遠いけど、会場全体見渡せるって意味ではいい位置だったのかなと思う。


Justiceと思われるどっしりとした重低音ビートがSEとして会場を包み、
一通りの興奮を高めて会場が暗転し、ライブがスタート。
10分くらい遅れた開演だったように思うけど、
スタンドはぎっしり、アリーナも後方も後方を除けばぎっしりで、かなり壮観な光景だった。

1曲目はニューアルバムからインストナンバー「The 2nd Law: Unsustainable」。
もうこれがとにかくインパクトあった。

マシューのギターが凄まじい。
あんな音をギターで出せるのかっていう超絶的な音を出していた。
ギュイーン、ギュイーンと、テクノ界隈の人達がサンプリングしてるかのような音。

クリスとドムのリズム隊は、いつも安定の存在なんだけど、
今回特にクリスのベースの音が本当に素晴らしいと思った。
Museはとにかくマシューを中心に語られることが多いバンドだけど、
クリスのベースがなければ、Museの音楽は成立しない。そんなところまで来たようにする。

重くて存在感あるんだけど、決してバキバキせずにギターと調和する音作り。
エレクトロ系の音を意識して作ってるんだろうけど、
他のバンドのベーシストには感じられないベースの音色があった。

3人がバンドとして化学反応を起こしているかのようなインストナンバー。
正直、1曲目のこの曲で、完全に僕は心を掴まれた。
Muse、めちゃめちゃかっこいい。素直にそう思えた。

「The 2nd Law: Unsustainable」が1曲目じゃなかったら、
ひょっとしたら僕のライブに対する印象が変わっていたかもしれない。
それぐらい素晴らしい演奏だった。

ニューアルバムの1曲目「Supremacy」を続いて演奏。
マシューのボーカルに大歓声。てか今回のマシュー、めっちゃ声出てる。
フェイク一切無しに歌い上げる彼のボーカルには、今まで以上のスケール感じられた。

続いては「Hysteria」。『Absolution』からの曲はやっぱり盛り上がる。
イントロのベースフレーズめっちゃかっこいいもんなー。
ヘヴィだけどダンサブルなリズムに気持ちよく身体が動いた。

この曲は中間部の展開が凄く好き。大して難しいことやってないんだけど、
マシューのギターリフとソロが本当に素晴らしい。
『Absolution』はメタラーにも薦められるアルバム。

ニューアルバムの「Panic Station」。
Museとしては新機軸とも言えるようなR&B風のリズムを取り入れたナンバー。
何か変態的で凄く良かった。ニューアルバムの曲全体に言えることだけど、
物凄くライブ映えしていた。CD通りにマシューが「ワーオ!」って叫んでた気がする。ちょっと笑った。

『Origin of Symmetry』より「Bliss」。
このアルバムからの曲も人気あるので、またも凄い盛り上がり。
当時の曲も凄いドラマティックなアレンジだったんだけど、今のMuseの視点から見ると、
このアレンジが過剰ではなく、普通に聴こえてしまうんだから凄い。

そして『Supermassive Black Hole』からの「Supermassive Black Hole」へ。
今のMuseの進化の出発点はこの曲にあったと思う。
初めて聴いたときはなんじゃこりゃって思ったもん。あのMuseがこんな曲作るんだって。
どことなく変態チックな世界感。何回聴いてもこの曲はいいと思った。

またニューアルバムの曲に戻り「Animals」。
どことなくRadioheadを髣髴とさせるこの曲の印象はライブでも変わらなかった。

そして繰り出されるは「Knights of Cydonia」。
このタイミングでやるかって感じ。昔はラストにやっていた曲。
個人的にこの曲はライブのクライマックスにぴったりの曲だと思っているので、
もっと終盤にやってほしかったけど、でもやってくれたんだからやっぱり嬉しい。

会場は一発目のクライマックスが来たような感じ。
スタンドでも合唱が沸き起こった。この曲の高揚感と求心力は凄い。
この曲聴くためだけに自分は今後もライブに行っても良いかもしれない。

クリスとジムのセッションを挟んで、ニューアルバムからバラード「Explorers」へ。
マシューはピアノで弾き語り。文句なしで、いい曲。凄く会場がいい雰囲気になっていたように思う。
ただ、この曲ある限り同じくバラードの「Invincible」がますますセットリストに入らなさそうなのが、
ちょっと残念なところであるのだけど。

マシューのファーストからの曲やるぜっていうMCを挟んで『Showbiz』より「Sunburn」。
個人的にそれほどファーストに思い入れはなかったんだけど、貴重な体験したかもって思う。
贅沢だけどファーストからなら「Muscle Museum」聴きたかったかな。

ライブでは鉄板の『Time Is Running Out』。
個人的にこんなにライブでこの曲盛り上がるんだって思った。
サビ前のフレーズでは大合唱。しかもスタンドの方でもかなりの人が歌えてる。
サビではアリーナ全体でジャンプしている光景が見える。凄い盛り上がり。

サビ後にマシューが「うーうーうー、いぇいいぇいいぇいいぇいいぇいいぇい」と歌うところが、
自分は妙に好きなので、改めてこの曲はいいなあーって思った。
Time Is Running Outってフレーズもいいしね。

「Liquid State」はアルバム通りにクリスボーカルの曲。
クリスって歌上手いし、存在感あるし、ボーカリストとしてもなかなかかっこ良かった。

この曲ではギタリストに専念するマシューが躍動していた。
ステージを端から端へと動き回り、一旦タメてからのスライディングも決めてやりたい放題。
ライブだともっとクリスボーカルの曲増えてもいいと思った。
ギタリストマシューには凄く魅力があるなー。もっと観てみたかった。

打ち込みチックな「Madness」。これもMuseの新機軸っぽい曲。
ソロのパートからマシューのギター入ってくるんだけど、めちゃめちゃ音デカくて笑った。
どこまでも存在感を主張するこの人。

「Follow Me」はU2っぽいスケールの大きな曲。
たまアリみたいな大きな会場でこそこの曲は映える。

『The Resistance』より「Undisclosed」へ。
この曲もR&Bチックなギターレスのアレンジの曲。
マシューはこの曲のときはギター持たずにボーカリストに専念していた。
こういう曲でも違和感が感じられなくなったのが今のMuseだな。

そしてマシューがステージ前方にスタンバイして、
一通りノイズのようなギター鳴らした後に「Plug In Baby」のイントロを弾き始める。
あのイントロで会場は一気に沸点へ。当たり前のように大合唱。

何回聴いてもこの曲は素晴らしい。マシューのギターワークに釘付け。
一時期『Origin of Symmetry』からの曲は封印するかもなんてコメントあったみたいだけど、
絶対にこの曲はやり続けてほしい。もったいないよ。

スクリーン(といっても小さなスクリーンを並べたものだけど)には、
ルーレットみたいな映像が流れて、目には「New Born」「Stockholm」と書かれていた。
これは玉が入った方の曲をやるんだなーと理解した。

正直自分は両方やれよって思ったけど、玉は「New Born」に入り、ピアノのイントロで曲がスタート。
一通り興奮を高めた後、一気にバンドの演奏になだれ込んでいくところが凄く好き。
マシューがギターをジャーンって鳴らして、腕を上げてアピールするところはいつ見てもいい。
彼のステージ上の動きは真似してみたくなる。スター。

ただ、演奏はCDより遅めで、重さに重きをおいたような感じだったのは少し残念だった。
この曲は昔みたいに勢い重視でやってほしい。贅沢だけど。

一旦クライマックスを作って、本編終了。
一通りの大きな手拍子の後、メンバーが登場し「The 2nd Law: Isolated System」がスタート。
うろ覚えだけど、この曲ではステージ上の演出がめちゃめちゃかっこ良かった気がする。

あまり細かく書けなかったけど、今回のライブはステージ上の演出が本当に素晴らしかった。
ピラミッド型のスクリーン上に映し出されるメンバーの演奏と、演出用の映像、
そしてレーザー光を多用した照明は、凄く凝っていて、過去最高の素晴らしさだったように思う。

あの演出があったからこそ、
今回のライブがあそこまで盛り上がったっていう側面はきっとあったように思う。

「Uprising」は自分が意外に思うくらいの盛り上がり。
どことなくマリリンマンソンチックなリズムが自然と高揚感を高めていく。
別に難しいことやってないけど、この曲も改めて変態的だなーって思った。

「Starlight」ではまたもやのクライマックスが到来。
会場全体がイントロに合わせて手拍子で応える。この曲もいつ聴いても名曲。
勿論例の合唱フレーズでは会場全体で大合唱。この頃には本当にライブに来て良かったと思った。

ラストはニューアルバムからロンドンオリンピックの公式ソング「Survival」。
どことなくQueenチックなこの曲も、観客への浸透度も高く、凄く盛り上がってた。
やっぱりスケールデカいバンド。大きな拍手と歓声を受けて、彼らは去っていった。


昔のような衝動的なMuseを観られることはもう二度とないと思う。
でも「現在」のMuseを素直に受け入れて、そして素晴らしいと思えるライブだった。
音楽的変化を経てライブを繰り返して、彼らが到達した高みは、
かつての古のミュージシャン達が到達した場所とはまた違うところだった。

間違いなくMuseは2000年代を代表するロックバンドになったと思う。

自分にとってのMuse熱が再燃したライブだった。
自分をライブに誘ってくれた友人に感謝したし、またすぐライブ観たいと思わせてくれるライブだった。
金曜に観ていたら、土曜も行こうと思っただろうな。まー土曜はソールドアウトだった訳だけど。

次の彼らのステージはサマソニのヘッドライナー。
千葉マリンの音響はよろしくないのと、サマソニはファン以外の人達も多いということで、
今回のライブの印象を超えることはないんだろうけど、でもまたすぐMuse観たい。
今回のライブでやってくれなかった曲いっぱいあるから、また違う曲やってくれそうな気がするし。

2013年、一発目のライブ、Museのライブで良かった。


(セットリスト)2013/01/12 さいたまスーパーアリーナ
The 2nd Law: Unsustainable
Supremacy
Hysteria
Panic Station
Bliss
Supermassive Black Hole
Animals
Knights of Cydonia
Monty Jam
Explorers
Sunburn
Time Is Running Out
Liquid State
Madness
Follow Me
Undisclosed Desires
Plug In Baby
New Born

The 2nd Law: Isolated System
Uprising

Starlight
Survival


B008G12EVSThe 2nd Law
MUSE
WM UK 2012-10-02

by G-Tools



Muse「The 2nd Law: Unsustainable」

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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No title

私も行ってきました。11日に行ってきたので捕鯨さんとは別の日ですね。
個人的には新譜の曲はやっぱりダメでした。The 2nd Law: UnsustainableとLiquid Stateはすごくよかったけど後は自分にはポップすぎるようです。
周りの人は新譜で盛り上がっているようでした。AnimalsやMadnessはかなり盛り上がってましたね。新しい客層をつかんだのかなと思いました。
ライブ自体は良かったんですけど、やっぱりスタンドだとイマイチ盛り上がりに欠けますね。ピラミッドスクリーンの写り方もアリーナとスタンドでは見え方がかなり違ったみたいですし。
あんないいセット持ってくるならアリーナ取ればよかった・・・。

Re: No title

自分の感想は記事に書いた通りなんですけど、確かに新譜の曲を受け入れられるかどうかが、
今回のライブを楽しめたかどうかに繋がるのかなーって思います。
個人的には昔のMuseと決別できたという意味で、良かったライブでした。
ファン層も何だかんだで入れ替わっているのかなーと自分も思いました。

今回のライブ、自分はスタンドで観れて良かったと思ってるんですけど、
アリーナで観てみたらどうだったんだろうってのはありました。
あの豪華セットは観る場所によって、全然印象変わりそうですし。

これも書いてますけど、もう一日ライブ観たかったですね。
金曜も行けば良かったです。

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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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