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Entombed 「Wolverine Blues」

最近のお気に入りのアルバムの一つがEntombedの『Wolverine Blues』。

エントゥームドと言えばデスメタルのパイオニア的な存在。
デビュー作『Left Hand Path』にて、デスメタルのメッカであるフロリダと共振するかのように
いきなりスウェーデンにおいてデスメタルシーンを打ち立ててしまったバンド。

デスメタルって創世期はアメリカと、何故か北欧のスウェーデンが、
互いに影響を与え合いながら発展してきた音楽っていうのが面白い。
当時の音楽シーンに共通項なんて何もなかったように思えるのに。

北欧にはブラックメタルやらメロディックデスメタルやら、
エクストリームで且つオリジナリティある音楽を創出する土壌があるんだろうと思う。
メランコリックで陰鬱な雰囲気は、やっぱり気候的なものが多いんだろうな。
でもABBAみたいなグループもいるし。北欧、懐が深い。

ちょっと話外れたけど、そんな北欧のデスメタルバンドだったEntombedだけど、
3作目にして、いきなりデスメタルのパイオニアという看板を外すという、
これまた大胆な決断を示すことになる。それが『Wolverine Blues』というアルバム。
1993年のこと。随分昔の出来事。

このアルバムのリリース当初は非難の嵐だったらしい。
それも頷ける変わりっぷり。

デスメタルの名残は当然ながら随所に見られるんだけど、
もはやデスメタルとは言いがたい音楽性に変化している。
地位も名声も得た当時に、こんな実験的なアルバム作ったことは、本当に賞賛されるべきだと思う。

ちなみに、このアルバムの音楽性を評して「Death 'n' roll」と形容されることがある。
言葉の通り、デスメタルをロックンロールさせましたーってことなんだけど、
凄くこの言葉、かっこ良くて好きだ。言葉の響きの無理やり感が好き。

とはいえ、このアルバム、そこまでロケンロールしている訳ではなく、
どちらかというとこのアルバムはミドルテンポでスイングする重い曲が多い。
グルーヴィーなリフで構成される楽曲に対して、やっぱり連想するのがBlack Sabbath。

折りしも当時のアメリカではグランジの嵐が吹き荒れている時期で、
サバス再評価の時期とリンクしているように感じられるのが面白い。
ここでも遠くアメリカとスウェーデンがリンクしてるのかも、なんて。

また、Earacheのレーベルメイト、Cathedralの影響は少なからずあったのかなと想像する。
彼らが提示したドゥームメタルって、やっぱりエクストリームな音楽やってる人達にとっては、
凄く新鮮で衝撃的なものだったと思うし。

このアルバム、ギターの音作りの生生しさは
この当時としては特筆すべきレベルだったんじゃないかと思う。
今聴いてもこの音の厚みと重さは素晴らしい。

ねちっこく弦の奥底から音が鳴っているのが感じられる。
単にディストーションでごまかしただけの重さじゃない。

スネアが強調されたドラムの音もかなりかっこいい。
ライドを初めとしたシンバル類の鳴りに関しても文句なしだし、
このアルバムの録音とミックスは本当に素晴らしいと言うよりない。

元々Entombedは楽曲の素晴らしさもさることながら、音作りで賞賛されていたバンド。
こういった音楽性の変化に対応した新しい音作りってのも、
彼らの技量をもってすれば、簡単なことだったんだろうなと思う。

当時のドラマーは、あの爆走ロック野郎、ニッケ・アンダーソン。
このアルバムを経て、1994年に彼自身がギターボーカルを取るHellacoptersを結成。
結局彼はヘラコプターズに専念するようになって、エントゥームドを脱退という流れになっていく。

ヘラコプターズの音を聴いた耳からすると、『Wolverine Blues』って
ニッケの趣味全開で作ったアルバムなんじゃないかって思えてしまうんだけど、
曲のクレジット見ると、他のメンバーも半分くらい曲書いてるし、
きっとバンド総意としての音楽性の変化だったんだろうなと思う。

ちなみにこのアルバム、Carcassの『Swansong』に多大な影響を与えたことは間違いない。
このアルバムも『Heartwork』続編を期待していた方々からは大不評だったみたいだけど、
自分はとても好き。あのままカーカスが続いていたら、
きっと重要な意味を持つアルバムになってたんじゃないかって思える内容だったと思う。

Entombedが提示した「Death 'n' roll」は、
結果として大きなシーンの流れを作るまでには至らなかった訳だけど、
彼らが提示した音はきっと、Carcassを初めとして様々なバンドに影響を与えていたことは間違いない。

意外なところではConvergeなんてところも。
彼らは「Wolverine Blues」をカバーしていて、
何と2009年の日本公演ではこの曲をラストに披露するなんてことやってたらしい。
確かにウィキペディア見ると、影響与えたバンドにEntombedが入ってる。

メタルよりもハードコア界隈の方々に与えた影響の方が大きいバンドなのかも。

以上、Entombedの『Wolverine Blues』はおすすめなのであります。


B0000259M5Wolverine Blues
Entombed
Earache 2008-01-13

by G-Tools



Entombed 「Wolverine Blues」



Converge 「Wolverine Blues」
こちらはConvergeによるカバー。原曲に忠実な感じ。
ジェイコブ・バノンのボーカルが、かなりかっこいい。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

No title

こんにちは!
Entombed、いいですね。
Sabbathっぽいうねりがあって好きなサウンドです。
アルバム、聴いてみようと思います♪

Re: No title

そうそう、凄くサバスっぽいうねりありますよね。
そしてサウンドはデスメタル出身だけあってやたら重くて、凄くハマってます。
『Wolverine Blues』は是非聴いてほしいですねー。

興味出てきたらこれまた名盤の『Left Hand Path』もおすすめなんで聴いてみて頂きたいです。
サウンドの変遷が感じられて凄く面白いです。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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