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Slayer 「World Painted Blood」

今年のラウドパークのトリもスレイヤー。
いつまでもスレイヤーじゃないだろうと思いながらも、
彼ら以上の格を持つバンドなんて現段階においても考えられないのは事実。

ただ、正直僕はもうスレイヤーは衰えが隠せないと思っていた。
実際のところはフロントマンのトムアラヤの衰えのこと。

とにかくトムアラヤのヘッドバンギングは強烈で、
僕の中では「ヘッドバンギングが最もかっこいい男」ナンバーワンだった訳だけど、
長年の首の酷使を原因として、彼はとうとう頸椎を損傷するまでに至ってしまう。
結局彼は2010年に首を手術し、二度とヘッドバンギング出来ない身体になってしまった。

僕はその頃にBIG4のライブ観てるんだけど、そのときのスレイヤーのライブは残念なものだった。
トムがヘッドバンギングしないのはいいんだけど、声も全然出なくなっていた。
あのときの「Angel of Death」を聴いたときの悲しさは衝撃的だった。

イントロの「あああああーーーーー」って叫びも当然出来ないし、
1フレーズ歌っては1フレーズを歌わないの繰り返し。
「Auschwitz!」「…」「The way that I want you to die!」って感じで。
当然サビは絶叫できない。帝王のあんな姿を観るのは正直キツかった。

なので、スレイヤーが今年のラウドパークのトリに決まったとき、
またスレイヤーが観れるのは嬉しかった反面、正直複雑な気持ちだった。
帝王の威厳を損なうことにならないだろうかと。

僕がここまでメタルに入れ込むようになったのはスレイヤーのおかげだっただけに。
これだけメタルのライブに行くようになったのは、BeastFeast2001でスレイヤーを観たからである。
あれが僕の人生を変えた一つの出来事であることは間違いないだけに。


ラウドパーク当日、Sonata Arcticaのライブをスタンドで観ながら、
In Flames側のアリーナ前方に既に入場規制がかかっているのを見ていた。
その後の行動について迷っていたけど、恐らくSlayerのライブのときにアリーナ前方は入れないだろうし、
初志貫徹ということで今回最も楽しみしていたHelloweenのライブをアリーナ前方で観ることにした。

Helloweenのライブが終わって、まだ余力は全然あったものの、
今更アリーナ後方で観るのも微妙だし、
初めてスレイヤーをじっくりとスタンドで観るのも悪くないと思い、
後方側のスタンドでライブを観ることに決めた。

赤色の照明が照らされメンバーが登場。彼らにはやっぱり血の色が似合う。
正にそのタイトルまんまの「World Painted Blood」でライブはスタート。

僕は正直この曲、というより『World Painted Blood』というアルバムがあまり好きではないんだけど、
この時の演奏には、本当にシビれた。イスに座りながら思わずヘッドバンギングしてしまった。
出音からして他のバンドと全然違う。下手したら50mくらい遠いところで演奏してるのに、
威厳に満ち溢れた音が自分のところに届いてくる。

自分にとってスレイヤーの一番の魅力はギターである。
おなじみのマーシャルの壁がなかったのは残念だったけど、
不穏極まりない旋律を奏でるギターリフは相変わらずの殺傷力だった。

ケリーキングのカッティングは相変わらずの切れ味だったし、
ジェフの代役となるゲイリーホルトも凄まじいギターを弾いていた。
ベイエリア界隈のギタリストの刻みはほんと凄い。あんなギター弾いてたら頭振りたくて仕方なくなる。

てゆーか、あんな音出すなんて反則。
自分が弾いても絶対にあんな音は出せないと断言できるものの、
一度でいいからあのセッティングでギター弾いてみたい。記憶飛ぶだろうな。

「War Ensemble」ではもうアリーナ前方のモッシュピットが凄いことになってた。
アリーナの1/2くらいをピットが占有して、ぐちゃぐちゃと人が動いている。

懸念していたトムアラヤのボーカルだけど、本当にあの歌えなかったトムなのかと思った。
ヘッドバンギングは全くしてないけど、声は全然出ている。
殆どフェイクもなしに高音も出して絶叫もしていた。

「うぉーあんさぼーーーる!!!」って。やっぱりトムアラヤのボーカルは最高だ。
もうスレイヤーは衰えたなんて思っていた自分を恥じた。スレイヤー、凄すぎ。

しかしケリーキングはいつ観ても変わらない。不動の動き。あそこまでいくと伝統芸能だわ。
ジューダスプリーストのイアンヒルみたいにひたすら同じ動きを繰り返しながら弾いてる。
そのスピードには、絶対に超えられない壁があるとはいえ。
ケリーキング48歳。アスリートだよ、あの人。スレイヤーで一番歳取ってないのはあの人。

ジェフの代役となるゲイリーホルト。
あの人のヘッドバンギングはケリーと違っててなかなか良かった。
ケリーは一拍に一発小刻みに首を振るスタイルなんだけど、ゲイリーは大きく二拍に一発振るスタイル。
長身であることもあり、非常に視覚的に見栄えがする。

ケリーとゲイリーが二人並んでヘッドバンギングする姿はかっこ良かった。
本当に絵になる人達だよね。

そしてデイヴロンバード。
本格的に自分がドラムやるようになってようやく分かってきたけど、やっぱりかっこいい、あの人。
手数足数だけならあの人より上手いドラマーなんてたくさんいると思うけど、
今回のライブで感じたのは一発一発のショットの重み。

特にスネアの音。例えPA通して加工してあるとしても、あんな重みのある音にはならない。
今はどんなスティック使ってるか分からないけど、
あの人のシグネイチャーモデル、チップの無い、ただの太い棒だったし。
あんなのしっかりとした技術持ってる人じゃないと使いこなせない。

高速のドラミングが売りだけど、パワーもしっかり叩きつけるところが、
デイヴのドラムの凄いところだと改めて思った。
ただ正確なだけじゃなくて、ギターリフと完璧にシンクロして、
オドロオドロしい雰囲気を作っているところも素晴らしい。

昔はポールボスタフのドラムの方が好きだったけど、今はやっぱりデイヴロンバードだ。
スレイヤーにはデイヴが似合う。

デイヴロンバード、47歳。まだまだ衰えの見えない恐ろしいアスリートです…。

中盤の『Reign in Blood』からの高速チューン
「Altar of Sacrifice」「Jesus Saves」ではアリーナのピットがカオス状態に。
この頃には2つあったピットが合体して巨大化していて、笑った。
もうどうにでもなれって感じの混沌。スレイヤーの破壊力恐るべし。

何回聴いても名曲の「Hell Awaits」この曲のイントロ大好き。
テンポチェンジするところでは、イスに座りながら興奮して叫んでしまった。
てか周りの人もそんな感じで、イスに座りながらヘドバンする人数名でイスが揺れてた。

そして唐突に始まったメタル史上に残る名曲「Angel of Death」。
トムの絶叫と共にこの日一番の興奮と混沌が会場に生まれた。
アリーナ前方ではアリーナの2/3くらいがピットで埋め尽くされ、恐ろしい状態に。
アリーナ後方にもピットが出来て、ぐるぐる人が回っている。

スタンドでも頭を振る人多数。
この曲は中間部のミドルテンポのギターリフがたまらなくかっこいいし、
ほんと隙のない曲だと改めて思った。

トムのボーカルも、演奏も、何もかも文句なし。
自分にとっての帝王が帰ってきた。感激だった。

これまた大好きな曲「South of Heaven」のスローで不穏なリフにまた興奮。
テンポチェンジするところでまた興奮。
ほんとモッシュピットで激しくヘッドバンギングしながら聴きたかった。

そしてラストに炸裂したのは地獄の三連符。
この曲のイントロは、本当に地獄の入り口って感じがする。
ここまでオドロオドロしくて完璧なイントロは他に聴いたことがない。

この曲のイントロでWall of Deathみたいな感じでスペースが出来て、
演奏が始まると一気にスペース内に人がなだれ込んでいく光景は美しかった。
あそこにいた人楽しかったんだろーなって思う。

スレイヤーのライブ、個人的には完璧と言ってもいい内容だった。
先に書いたように、不安を抱えてライブ観ていただけに、
自分の想像を超えたライブを彼らはやってくれたと思う。


ラウドパークの前に彼らは名古屋と大阪で単独やった訳だけど、
もしラウドパークの後に単独があったとしたら、自分は関西出てまでも、
スレイヤーのライブ観に行ったと思う。

それぐらい凄かった。スタンドで観るスレイヤーも良かったけど、
あんなもの見せられてしまったら、混沌渦巻くピットの中で次はライブ観たい。
実に今回は勿体無いことをしたと思う。
結果論だけど、単独を観に行って、ラウドパークでもまた観れば良かった。

正直、もうここまで来たら、ラウドパークのトリは毎年でもいいくらいだ。
来年のオズフェスト、オジーと一緒に来てくれてもいいんだぜ。つーか観たい。

身体に気をつけてもらって、いつまでも凄いスレイヤーを僕の前で演じ続けてほしい。

(セットリスト)2012.10.27 Loud Park 2012
World Painted Blood
War Ensemble
Die by the Sword
Hate Worldwide
Dead Skin Mask
Silent Scream
Epidemic
Mandatory Suicide
Altar of Sacrifice
Jesus Saves
Seasons in the Abyss
Hell Awaits
Postmortem
Snuff
Angel of Death

South of Heaven
Raining Blood


B002T0AE4GWorld Painted Blood
Slayer
Sony 2009-11-03

by G-Tools



Slayer 「World Painted Blood」
この曲ってこんなにかっこ良かったっけ?ってくらい一発目にやったこの曲は強烈だった。
中間部のギターリフがかっこ良過ぎる…。今回ライブで聴いて好きになった。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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まとめ【Slayer 「World Paint】

今年のラウドパークのトリもスレイヤー。いつまでもスレイヤーじゃないだろうと思いながらも、彼ら以上の

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No title

Slayer、私もアラヤさんの声が出るかなーと心配していたのですが、それを払拭する、いえそれ以上の素晴らしいステージでしたね!

ラウパの後に単独あったら名古屋でも大阪でも飛んで行ったと思います。

Re: No title

そーなんですよ。あそこまでいいライブだったら、ライブハウスで単独観たかったです。
同じこと考える人達でチケットはソールドアウトしてしまったかもしれませんが。

No title

初めて書き込みます、いつも素晴らしい文章を提供していただいてありがとうございます。
毎回楽しみに拝見させていただいいております。

今回ラウドパークに初めて参加しました。というより、人生でライブというものに初めて行きました。
実はそのきっかけとなったのが捕鯨さんのビーストフィストでのライブの体験談を見たことでした。
スレイヤーは自分の中で一番と言っていいほど好きなバンドなのですが、ライブに行くとなると今ひとつ踏み込めないものがありました。周りの人は怖そうだし、ライブそのものに行ったことがなかったからです。
しかし、捕鯨さんの感想を見ていて、こんなに楽しいものなら是非行ってみたいという気持ちが強くなり、初めてライブに行ってきました。
本当に最高でした。この場を借りて捕鯨さんに一言お礼がしたいと思い、書き込みさせて頂きました。
今後もブログ楽しみにしております。

Re: No title

凄く嬉しいコメントありがとうございます。

スレイヤーのライブって周りの人怖そうなイメージあるし、めちゃめちゃ行きづらいですよね。
自分も最初そうだったんで、凄くよく分かります。
ライブに行く決断を為されたのは松ちゃんさんの勇気による所だと思うのですが、
少しでも後押しする役目に自分がなれたのだとしたら、嬉しいです。

周りにメタル聴く人ってそんな多くないので、
メタル聴く人に対して、僕は勝手に仲間意識持ってるんですよね。
スレイヤーのライブは素晴らしいと言ってくれる方が増えて良かったです。

本当に最高のライブでしたよね。また今後ともよろしくお願いします。
そしてどこかの会場でまた同じライブを観れるときがあればいいですね。

わかります

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
ライブ行かれた方でしょうか?ほんと今回のスレイヤーは良かったですよね!

No title

ハンネマンが亡くなったそうですね。本当に残念です。
初めてのスレイヤーのライブ、ちょっと珍しい編成で見れてラッキーだったなあなんて思ってましたが、もう二度とオリジナルメンバーのライブが見ることができなくなってしまいました。
掻き毟るようなあの弾き方、生で見たかった・・・
マネージャーの件でデイブも戻ってくるか分からないし、今後スレイヤーがどうなってしまうのかさえ見当がつきませんが、ハンネマンが作った名曲たちは今後も生き続けるのですね。それだけが支えです。

私も無念ですが、ハンネマンはもっと無念でしょう。
ご冥福をお祈りいたします。

Re: No title

ジェフハンネマンが亡くなったのは自分も驚きでした…。

結局自分は2009年のライブが最後だったんですけど、
あれが最後になるなんて夢にも思っていませんでした…。
ジェフ、ケリーのギターコンビのヘッドバンギングは超絶的にかっこ良かっただけに、
あれが二度と見れないなんて残念どころの話ではありません。

今後残されたメンバーがどのような決断を下すのか分かりませんが、
スレイヤーの楽曲は、きっと一生聴き続けることになると思います。

今は冥福を祈るばかりですね。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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