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Naglfar 「12'th Rising」

今年のラウドパーク、この前の発表でかなりいい面子になったと思う。

Sebastian Bach、Cryptopsy、Naglfarは熱い。
そんでSlayerにHelloweenにIn Flamesが観れるんだから文句はない。
何だかんだで今年も楽しみである。

個人的にまだやってたんだーって思ったのがNaglfar。
大学の頃に過激なメタルを求めて行き着いたのがブラックメタル。
その中の1バンドのアルバムとして聴いたのがNaglfarの『Diabolical』だった。

日本におけるブラックメタルが認知され始めたと思われるのは、恐らく90年代の後半。
ちょうど自分の大学時代とリンクする。

大学時代札幌に住んでいた僕は、茨城の実家に帰るとき、
ほぼ必ず御茶ノ水のディスクユニオンのハードロック/ヘヴィメタル館に立ち寄っていた。

というのも当時はインターネットは発達してないし、
BURRNで取り上げられないようなバンドの情報は、CD屋から入手するしかなかった。
ディスクユニオンはその点、まだメジャーではないバンドをチラシで特集してくれたりしていて、
それが自分の新たな音楽との出会いになっていたことは間違いない。

んでブラックメタルという音楽があることを知った自分は、
メジャーものとアングラものと、数枚購入して、聴くことになった。

しかし、自分は結局ブラックメタルにハマることはなかった。
「過激」ではあるけど、スピードとドラマ性に重きを置く音楽性は、
どうしても自分の中では「軽さ」と感じられた。ボーカルスタイルの要因も大きい。
当時はもっと「重い」音楽を志向していたので、その点の嗜好の違いは大きかった。

デスメタル以上の「音の洪水感」は、なんかとにかくすげーなってインパクトはあったけど。

という訳で自分とブラックメタルの関係は短い間で終わった。
ディスクユニオンでその後もちょこちょこCDは買っていたけど、
あえて色々と深く掘り下げて聴いていくことは、結局のところ、なかった。

ただChthonicみたいにブラックメタルのテイストを取り入れたバンドをまた聴くようになって、
自分の中でブラックメタルという音楽に対する興味が沸いてきたのも事実で、
そんなタイミングで発表されたのが、今回のラウドパークへのNaglfarの出演だった。

そんで『Diabolical』を5年ぶりくらいに引っ張り出して聴いてみると、
これがまたかっこ良く感じられたんだから困った。えっ、こんなにかっこ良かったっけって。

Naglfarの音楽性はメロディックデスメタルに近いとよく言われる。
確かに、ギターのリフとフレーズの叙情性は明らかにあの当時のメロデスに通じる。

とはいえ、彼らの音楽のフォーマットはやっぱりブラックメタル。
ブラックメタル特有の高速のトレモロリフに、ブラストとツーバス連打を基本とした高速ビート。
どうやって出してんだって感じの金切り的な絶叫ボーカル。

特に悪魔主義的な思想を全面に押し出している訳ではないけど、
北欧神話をモチーフとしたバンドの世界観は、やはりブラックメタルに通じるものがある。
彼らが影響を受けたというDissectionに、完全に系譜としては繋がる感じ。

当時のボーカルは脱退してしまったみたいだけど、
また改めて彼らの音楽を聴いてみて、彼らのライブが観れるのが楽しみになった。


ちなみに、ブラックメタルという音楽は、恐らくパンク、ハードコア以上に「信条」と深く結びついた音楽。
社会変革を明確に指向するという点では、ここまで「音楽」と「行動」が結びついた音楽はないと思う。
あくまで初期のブラックメタルシーンにおける話だけど。

それがいい結果になったかどうかというと「否」ではあるんだけど。
てゆーかこの人達、相当ヤバい事件を引き起こしまくっている。
バンド間での殺人、教会への放火…。危険思想を有する人々であることは間違いない。

勝手にリンク貼るけど、この方のサイトの解説は秀逸だと思う。面白い。
ブラックメタルという音楽に全く興味がない方も、読んでみてほしいと思う。
こんな音楽があったのかと、衝撃を受けること間違いなしです…。
http://adolf45d.client.jp/blackmetal.html

ブラックメタルの思想を社会学的に考察した、こんな真面目な本も出ていたり。
4944124325ブラック・メタルの血塗られた歴史 (Garageland Jam Books)
マイケル モイニハン ディードリック ソーデリンド 島田 陽子
メディア総合研究所 2009-01-13

by G-Tools


おおよそ理解しがたいブラックメタルの思想だけど、
キリスト教が伝統的な固有の文化、慣習を破壊したという主張に関しては、
あくまで障りの部分ではあるけれども、納得出来る部分はある。

日本に置き換えても、明治時代の西洋文化の流入が、古くからの日本の習慣を破壊した訳だし。
戦後下のアメリカの占領が、精神面でも日本を変えていったことは間違いない。
「昔の日本に還れ」って主張は、ブラックメタルに通じるものがあるのかもしれない。
ただ、日本の場合、その媒介となる手段が「ブラックメタル」には決してなりえないと思うけど。

あのような音楽性と思想が結びついたってのは、本当に謎だ。
北欧という国の歴史を知らないと、決して理解は出来ないことなんだろうな。

あと、付け加えたいのが、彼らは音楽に対しては間違いなく「ストイック」であること。
楽器やったことある人なら分かると思うけど、あんな演奏は相当練習を積まないと、絶対に出来ない。
特に、常軌を逸したテクニックを有するドラマーが、よくあんなに出てくるもんだと感心する。

激しい「自己鍛錬」を積んだ上で、且つ相当に計算され作り込まれた音楽。
信条的な相違はあれど、その点は大いに感じ入るところはある。


本題に戻るけど、Naglfarに関しては、あまりブラックメタル特有のキナ臭さを感じないバンドなので、
割と聴きやすいのでおすすめしたいと思います。
あくまでブラックメタルの中での「聴きやすい」なんですけど。

いやー、でもギターリフはほんとかっこいいし、絶対ハマる人はハマると思う。
そんな方は、ラウドパークでNaglfarのライブを一緒に盛り上げましょう。


B000U1ZJE6Diabolical
Naglfar
Regain Records 2007-09-11

by G-Tools



Naglfar「12'th Rising」
『Diabolical』のキラーチューン。
前ボーカルの曲だし、きっとライブではきっとやらないんだろうな。



Naglfar「Spoken Words Of Venom」
現ボーカルでの2006年のライブ。演奏上手すぎ…。てゆーかバンド全体を覆う妖気が凄い。
ラウドパークの隔離ステージがどんなことになるのか、本当に楽しみ。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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ヴォーカルさん、寒い?

Naglfarのライヴ映像、初めて見ました。
もうなんかすごいですね。
演奏技術は恐ろしくハイレベルな上、独特の雰囲気と威圧感で息苦しいほどです。
ヴォーカルさんは寒そうにコートに手袋だけれど、楽器隊のみなさんは暑そうなのが不思議(笑)
ラウパが楽しみです^^

Re: ヴォーカルさん、寒い?

ボーカルさんの衣装、素敵ですよね。
失礼ながら、あれ、ちょっと笑ってしまいました。寒さの厳しい北欧ならではの荘厳な衣装。
抜群の存在感です。あれで本職はボーカルじゃなくてベーシストだったんだから凄いですよねー。

Naglfarのライヴ映像って自分もラウパの発表あってから見たんですけど、
あんな独特な雰囲気のライブやってるなんて知りませんでした。
今からライブが楽しみです。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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