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Bob Dylan 「Like A Rolling Stone」

最近「退き際」というものをよく考える。

ある意味では、仕事でもプライベートでも、形勢の不利を認識したときに、
被害を最低限に留める為に、文字通り退却する勇気を持てるのかということ。
別の意味では、後進を道を譲り、自分は第一線から退くこと。

最近、あくまで仮説ではあるが、この二つの「退き際」を正しく認識できない人間が多いことが、
今の日本の「失われた二十年」を形作ったのではないかと考えている。
歴史を紐解いてみると、案外ここ最近の出来事ではないってことも分かってくるんだけど。


最近うちの会社で定年間際の人が会社を辞めた。

その人は昔会社の上層部にいた人で、功労者的な扱いをされていて、
依然として高い給料をもらっていたんだけど、毎日何しているか分からん状態で、
PC画面を覗けばいつもネットばっかしてるし、とても尊敬の対象にはならなかった。

当然ながら「過去の栄光」はあるからこその厚遇であるんだけど、
役員との繋がりが深いとか、どちらかというと政治的な力に起因するが故の
そのポジションというのは周知の事実だった。

とはいえ、自分は別に関わりなかったし、害もなかったので、
特に今までそれに激しく文句を感じることは、無かった。

でも、この前、その方が退職したことを知った。
あーとうとう辞めたのかと思っていたら、何とその方はうちと繋がりのあった取引先の
顧問というポジションに収まったという。

何てかっこ悪い人生だって思った。

あの歳になって散々お金もらって、それなりの立場にも立って十分過ぎる会社人生だったと思うのに、
会社で得たノウハウを武器に、更に金を稼ごうとしてるんだもんな。
「まだ仕事がしたい」という純粋な思いがあるなら、顧問なんてポジションに収まる訳がない。

別の会社の方だけど、「もう一度技術者に戻りたい」という純粋な思いから、
部長という立場を辞して、一平社員として働いていた方のことを知っている。
凄く謙虚な方で、実際周囲の方からの尊敬を集めているようだった。
この方の人生は、そういえば凄くかっこいいなーって思っていたのを思い出した。


ボロボロになるまで、前のめりに倒れるまで、最後まで第一線で戦い抜く人間の生き方はかっこいい。
それは間違いなくそう思うけど、それが許されるのは、チームではなく、
個人で闘うことを稼業とする人間だけだと思う。

例えば、野球では某選手が熱烈な批判を浴びているけど、自分も同感で、
正直、過去の栄光に対して晩節を汚しているようにしか見えない。個人的には。
実力があるから使われているというのは事実だろうけど、
それ以上のしがらみが邪魔をして、若い芽が出てこないように、自分の目には映る。

ファンの方は複雑な心境なんだろうけど。

政治の世界に目を向ければ、70歳以上の老人様達がまだ力を持っている現実。
引退宣言した元最大派閥の長が未だに御意見番なんだから凄い世界だ。
あの壊し屋さんもまた壊し屋してるし。お爺ちゃんの某幹事長は自分たちの組織のことしか考えてないし。
某マスコミ界の重鎮なんて、未だに政界に首突っ込んで好き放題やってるし。

一般企業のトップも社長若返りなんて言ってるけど、
大体会長ってポジションに過去の「功労者」が居座ってるし、
実際のところ御意見番として少なからず影響力を残しているケースは多々あるはず。


はっきりと思う。今の世の中「老害」が多すぎる。

世代を一元的に語ることには大いなる抵抗を感じる部分はあるけど、
その点を認識した上で、やはりそう思う。

諸先輩方、自分たちの社会を支えてくれた方々であることは間違いない。
そのことに僕らの世代は絶対に感謝しなくてはいけないし、敬意を表さなくてはいけない。
でも、彼らが失敗したから、今の日本がある。
失敗したけど、まだ彼らが主要なポジションにいるから、今の日本がある。

そして彼らより力を持てずに、引きずり落とすことが出来ないからこそ、今の日本がある。

僕達の世代は力を持たなくてはいけない。

別にそれは政治家に立候補するとか、ベンチャー立ち上げるとか、
そんな派手なアクションだけで達成されるものではなくて、
単純に各々の組織に属する人間が、上の人間を駆逐していけば良いだけの話だと思う。
決して政治的に、ではなく実力的に。力で引退に追い込む。

やっぱでも「老害」って呼ばれる方々って地力があるのは間違いないと思うし、
それなりに自己を研鑽していかないと、決して彼らに勝つことは出来ない。
でもそれをやらないと、自分たちの未来はない。

彼らの保身のために、既得権限のために、自分が生きることなんてごめんだ。

そんなこと考えてると、社蓄とも形容されるリーマン生活も中々面白いものに思えてくる。
自分の今の会社は別に全然好きじゃないけど、やりがいはある立場に今はいると思うし、
もうちょっと試してみようと思えることが色々とあるのは幸せだなと思う。

そして当然「退き際」を意識しながら。
自分がもし上の立場になったとしたら、同じ轍は踏まないように。

こんなこと言ってて自分が結局「老害」になってしまいそうなのが、また人間なんだろうけど。
このブログがいつか自分の抑止剤として機能すれば美しいんだけどなー。

いずれにせよ、美しく退きたい。
「退き際」が美しい人生こそかっこいい。僕はそう思う。

ちなみに、もう一つの「退き際」について考えることは、また別の機会に書ければと思う。


音楽の世界がいいなーって思うのは、いくら衰えようが、音楽をやり続けられることだと思う。
政治的な影響力というものを抜きにすれば、別に音楽をやり続けて「老害」になることはない。
この前来日したボブ・ディランなんて、全然歌えてないのに、
でもやっぱりディランの歌が聴きたいって人が集まるんだから。

でもそんな上の世代の方々の気持ちは分かる。
自分もチケット代があんなに高くなければ観てみたかったし。

やっぱかっこいいよ、ボブ・ディラン。
サウンドは全然過激じゃないのに、なんか物凄いカタルシスを感じる。
歳を取るごとに、自分はディランがかっこいいと思えるようになってきた。

なってきてしまった。

How does it feel?
How does it feel?
To be without a home?

Like a complete unknown?
Like a rolling stone?


B00026WU82Highway 61 Revisited (Reis)
Bob Dylan
Sony 2004-06-01

by G-Tools



Bob Dylan 「Like A Rolling Stone」

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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