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The Offspring 「All I Want」

この歳にして初めて行ったパンクスプリングのこと。

とりあえずOffspringとSUM41が出るって時点で行こうって思っていた。
どちらもライブ行ったことなかったし。
後にDescendentsが発表されたのが完全に背中を押した。

高校の頃に聴いていたバンドを除けば、これまではパンクよりもメタルが優先だった。
でもここ数年で自分の中のパンク熱も上がっているので、今回がいいタイミングかなーって。
同じくパンクスプリング未経験で行きたいって奴がいたことも幸いだった。

という訳で、そんなパンク初心者の感想です。


・会場に着くまで
京葉線が強風で完全にダウンし、武蔵野線、総武線もストップしているとの情報が午前中に。
一気に気持ちが萎えて、昼過ぎまで寝倒した後、とりあえず津田沼まで行って友人と合流。
幕張本郷まで電車が動く気配がなかったので、津田沼でタクシーを待つことにした。
で、結局30~40分くらい待った気がする。

そんときに、一人のお兄さんに声をかけられる。「パンクスプリング行くんですか?」
こちらとしても割り勘は望むところで、タクシーを相乗りすることにする。

どうも彼、三重県から一人で来たらしい。目当てはSuicidal Tendenciesとのこと。
STって今回関西ではライブないんだね。にしても、こんな天候の中、一人で来る行動力は凄い。
Andrew W・Kのライブにも行くみたいで、お互いの整理番号の小ささにびっくりしていた。
どちらかというと彼もメタル系の人間で、かなり面白かった。

ちなみに、アンドリュー、名古屋も東京もチケット売れてないみたいです。
名古屋も東京も、人集まるのか不安だなあ…。

会場に着き、物販が外にあることに彼は絶句。「物販、外や…」。強風に、雨。
知り合いからかなりのお買い物を命じられている彼にとって、非常に厳しい状況でした。
可哀想だったけど、過酷な状況に対して、僕は笑ってしまった。クリマン、酷い。

つーか天候に応じて物販のエリア変更とか出来なかったんかなぁ。
ま、クリマンさんだから融通利かないのは仕方ないね。


・Descendents
自分はディセンデンツ初心者極まりないんだけど、
もう二度と見れないかもしれないバンドのライブかもしれないので、本当に見たかった。

会場着いて荷物も預けずに速攻ステージの方に。
自分が会場着いたときに歓声が上がってたから、ほんとギリギリだった。間に合って良かった。
予想以上の人並みをかき分けて、スペースにゆとりのある限界のところまで行く。

意外だったのは幕張なのに、音がいい。ギターの音が凄く気持ちいい。
そんでもって、演奏上手いのにびっくり。かなり骨太な音を出している。
マイロさんも前かがみになって熱唱している。

このバンド、熱い。とにかく熱いと思った。

50近くなるおじさん達。失礼ながら見た目は年相応って感じがした。
でも音はとてもただのおっさんでは出せる音ではなかった。
必死に音楽のキャリアを積み上げてきたからこそ、きっと出せる音。

年配の方の必死な姿勢って、僕好きなんです。

「Everything Sucks」ではマイロさん、高音のところ歌えてなかったけど、
なんかもう必死で歌いきるんだーって気合が見えて、凄く良かった。
ギターのステファンさんは、途中でストラップ外れたのか、座ってギター弾いて繋いでたし。

余計なMCなし、ぶっ続けの40分。
あのライブをあの年でやれるんだから凄いよ。元々の曲もかっこいいし。

このバンドには掴まれた。いきなりいいライブを観た。


・Suicidal Tendencies
かなりメタル入っているバンドなんだけど、実はちゃんと聴いたことない。
音楽性が時期によって全然変わっているバンドで、
高校の頃にそんな姿勢が嫌だったという先入観が、このバンドを僕から遠ざけている。

正直ライブ観て、曲がいいなーってのはあまりなかったんだけど、ステージングは良かった。
メンバーが揃って巨漢ぞろいで、年も結構いってそうなんだけど、このバンドもやっぱり熱い。
今やれる彼らの全力を、彼らはこのステージで尽くしている。
見た目はヤバそうな人だけど、真面目でいい人って人柄が滲み出てくるようなステージ。良かった。

あと、エリック・ムーアさんのドラムはヤバかった。体型はまるっきり、曙…。
何なんだろうあの黒人さん特有のリズムの躍動感って。
元々ロック畑のドラマーではないんだろうな。パンクスプリングより、実はスプリングルーブの人だろ。

よろしければ、こんな動画があったのでご参考に。超絶。
http://www.youtube.com/watch?v=ekxvaEGXlkA


・Sum41
ずっと後ろの方でライブ見てたので、そろそろ前の方で見たいと思ったけど、
あまりに人が多くて諦めて、オフスプ側のブロックで見ることにした。
この決断は、パンクスプリングを楽しむ上で、結果的に非常に大きな決断だった…。

ニューアルバムの曲から始まり、そこそこの盛り上がり。
そんで3曲目に「The Hell Song」。このイントロで会場は一気に沸騰した。
やっぱりこの曲はかっこいい。
デリックは既にサビ歌えてなかったけど、正直このときはあまり気にしていなかった。

続いてあのアルバム通りに「Over My Head」。この曲も大盛り上がり。
ただ、この曲がグダグダライブの始まりだった。曲途中で止めて、客を煽り始める。
ま、ほんのちょっとならいいんだけど、かなり長くやってたと思う。

Green Dayのビリーの盛り上げ方に影響を受けているような気がする。それ自体はいい。
ただ、会場の空気が読めていなかった。もう演奏にいってほしいのに、ずっとそれが続く。

こっからはデリックの独壇場。MCでは好き勝手にダラダラしゃべり、曲が始まっても歌わず、
ギター適当に鳴らして時間繋いだり。終始笑顔だったから、本人に悪意はなさそうだけど。
「Motivation」「In Too Deep」「Fat Lip」とファーストの曲を終盤に畳み掛けて、
それなりに盛り上がっていたけど、自分は正直冷めてしまっていた。

終わってみれば、ネット上では史上最悪のライブと酷評の嵐。
サムのライブ行ったことない自分にとって、あれが普通だと思っていたけど、
どうもそうではなかったみたい。

あんなライブでバンドにブーイングせずに盛り上がっていた観客のことを
否定するような意見もあったみたいだけど、例えあんなライブであっても、
ブーイングするよりはその場で盛り上がっていた方が楽しいし、あれで良かったと思う。
否定はライブ終わってからでも出来る訳だしね。

ちなみに、自分はもうサムのライブには行きません。CD聴いてればいいや。


・The Offspring
サムのあんまりなライブの後、オフスプに対する期待は高まっていた。
結果的にはその状況が大きくオフスプの株を上げることになったと思う。安心のオフスプリング。

「Have You Ever」「Staring At The Sun」「Come Out And Play」の三連発でライブがスタート。
一曲目から高速メロコアビート炸裂でいきなりステージ前方はモッシュの嵐。
僕はヌードルズ側にいたけど、あっという間に人の流れに飲まれて、
いつもの通りにかなり前の方に漂流していた。

オフスプの曲の本当にいいところは、曲が合いの手を入れられるパートが多いことだと思う。
主にヌードルズのパートになるんだけど、デクスターのボーカルに観客がコーラスを入れて、
めちゃめちゃに盛り上がっていく。
「Staring At The Sun」の「おーおーおーおおー」ってパート、自分好きです。

「Come Out And Play」はこんな序盤にやるんだって感じだった。
この曲は自分にとってオフスプに入っていくきっかけになった曲。
人の波にもまれながら感動していた。

この三連打が終わるとクリマンのスタッフが出てきた。
なんと前方の柵が壊れたので修復作業が終わるまで待ってくれとのこと。
そんなヤワな会場設営すんなよって思ったけど、想定以上に盛り上がったからってことで、
後から美談にも出来るし、まあいいかって感じだった。

実際3曲でいきなり盛り上がり過ぎてしまったから、
会場全体を一旦クールダウンさせたのは結果的に良かったのかもしれない。

そんなトラブルの中、ヌードルズだけはステージの上に残って、
ずっとクリーントーンでギター弾いて繋いでくれていた。
そんで、ケガしちゃいけねーから、修復するまでちょっと待っててくれ、
トラブルあっても、俺達はフルのセットリストやり切るからってことを言っていた。

男前過ぎる、ヌードルズ。ギターは別に上手くないけど、かっこいい。
髪型もかっこいい。ツートーンカラーで動物みたいだった。

そこからの曲順は記憶が曖昧だけど、特に盛り上がったのは、
「One Fine Day」と「All I Want」の二曲。
いかにもオフスプって感じの高速チューン。激しく盛り上がる。
オフスプのメロディってほんと素晴らしいのを実感した。

正直オフスプのライブ動画を観ていて、技術的なものは全然期待していなかった。
でも実際ライブを体感して、全然イメージが変わった。リズムが特にしっかりしている。
勢い任せの疾走ではなくて、ちゃんと芯が残ったノリになっている。
下手クソだと思っていたヌードルズのギターも、リズムを外さず、かっこ良く音を鳴らしていた。

何だろう、オフスプも真摯に音を鳴らしていることが感じられた。
パンクだけど、雑に演奏するんじゃなくて、一音一音に気持ちを込めて音を鳴らすというか。
Descendents、Suicidal Tendenciesにも感じられたそれだった。

そんな音には説得力が宿る。積み上げた歴史の上で鳴らされる音楽には説得力が宿る。
よくベテランバンドに対して貫禄のステージって表現することがあるけど、
オフスプのライブで感じられたのはそれだった。
サブのライブがあんまりな出来だったこともあって、よりその点が際立っていた。

デクスターがアコギを手にした「Why Don't You Get a Job?」にも、
そんな気持ちが感じられた。素晴らしい演奏だった。
たまたま隣にいた外人さんが大熱唱していた。好きなんですね、この曲。
デクスターのボーカルより全然うるさかったけど、なんか許せた。

終盤はお約束の「Pretty Fly」で「あはーあはー」の大合唱。
ポップなメロディが観客の心を掴んだ「Want You Bad」、
そして鉄板のキラーチューン「The Kids Aren't Alright」。

物凄い畳みかけで、圧巻のステージは終了した。
アンコール待ちしてたけど、MCが出てきてがっかり。
でもアンコールが無かったことに対して不満はなかった。
本編でしっかりと素晴らしいライブを見せてくれたことに対して、僕は満足していた。

「What Happened To You?」やってくれれば完璧だったけど、
今回のライブに対して、そんな野暮な不満を言うことははばかられる位の出来だった。


・まとめ
真摯な気持ちで音を鳴らすからこそ、音楽は人の心を動かすことが出来る。
ディセンデンツ、スーサイダル、オフスプのライブにはそれが感じられた。
全力で頑張るおじさん達はかっこいい。
自分を含め、若い世代の人間は彼らの全力を見習って、彼らを超えていかなければならない。

あのおじさん達の音楽からは、パンクというものが感じられた。

それが、初めて行ったパンクスプリングの感想だった。


B000002BPSIxnay on the Hombre
Offspring
Sony 1997-02-06

by G-Tools



The Offspring 「All I Want」
1997年のライブなので、今から約15年前。当時デクスターは32歳くらい。
やっぱり若いですね。でも年取った15年後の彼らには、もっと別のかっこ良さがありました。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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お久し振りです(//∇//)

自分もパンスプ初参加してきましたぁ。同じくオフスプとSUMなら行っちゃおうかな♪ってとこにDESCENDENTSで決定になりました。

年配の方の必死な姿勢ってとこなんか凄くわかります。体力は衰えても積み重ねてきた経験による瞬発力ってたまらないです(*´∇`*)

そんな興奮の余韻でARCH ENEMYの横浜へはDESCENDENTSのTシャツで参加しちゃいました(//∇//)

なので興味津々な話題ばかりで楽しく読ませてもらってます♪

OFF SPRINGはとにかく楽しくて。無条件にノリノリになっちゃうキャッチーな曲が次から次へと。OFF SPRINGの凄さですね。10年振りに観ても心だけはキッズになれました(笑)

対照的にSUM41は酷かったですね(ToT)昔大好きでライヴも観ていて。とても楽しみにしてたから途中悲しくなりましたもん。デリックのみ最低でした(>_<)

意外な収穫になったのがONE OK ROCKでした★

夏はフジロックに行きたいです(>_<)♪

Re: タイトルなし

パンスプ行ってアチエネのライブ行かれた方いるんですね!びっくりです。
自分の周りでは絶対にいません。素晴らしい。
あの黒Tシャツ集団の中で、DescendentsのTシャツだと目立ってたんでしょうね。

オフスプのライブは本当に良かったです。
昔のライブ見た方が良かったと言うのだから、きっとライブの出来はやっぱり良かったんでしょうね。
なんかちょっと安心しました。鉄板のセットリストで最高でしたよね。
一方でサムのライブは…、記事でも書いてますが同意見ですね…。

フジロック、行けるといいですねー。自分は今から楽しみです。
恐らく浮きまくるであろう自分の好きなメタルバンドが出ることになりましたし。
ローゼスとATDIが本当に楽しみです。

こんばんは★

メタルバンドとは?CHTHONICだったりしますか??

自分はCHTHONIC決定で初フジへと後押しされた人なので(//∇//)1日だけ。

しかも第一段発表で気にはなってたATDIと同じ日なんて。MARS VOLTAも昔大好きでライヴ最高でしたので。楽しみですよねー!
ローゼスは羨ましいです★

Re: タイトルなし

>メタルバンドとは?CHTHONICだったりしますか??

です!
ソニックのライブ盛り上げましょう!同志がいるみたいで嬉しいです。
「Takao」のサビ熱唱している奴がいたら自分かもしれません。

日曜日はATDIも出るし、かなりいいメンツですね。
ご存知か分かりませんが、Refusedはメタル好きにもいけると思います。かっこいいです。

フジロックは毎回新しい発見があって、
今まで自分が聴いたことのないようなバンドに出会えるのがやっぱり魅力ですね。
ほんと当日まで楽しみです。

はい!盛り上げましょう♪
自分もTakaoのサビ練習しました。発音テキトーですけど(笑)

CHTHONICは高砂軍が作品として素晴らしかったのは勿論ですけど。知らなかった台湾との歴史を学ぶきっかけをくれたバンドなので。
日本統治時代やその後の台湾の歴史を知って無知だった自分が恥ずかしくなりました。

色んな意味で思い入れのあるバンドです。

Refused情報ありがとうございます!
取り敢えずあとはCOSTELLOとJAMES IHAと渋さ知らズ観よ♪って感じでしたので。
チェックしておきます。
あっ!あと井上 陽水も楽しみです。

Re: タイトルなし

自分もCHTHONICを経由して台湾と日本の歴史について考えさせられたのは事実です。
重いテーマを取り上げて、かつ素晴らしいアルバム作ってしまうんだから、
彼らはやっぱり凄いですね。応援したくなります。
あの出来事の後に、日本のことをすぐに支援してくれましたしね…。

自分もイハと陽水は見たいです!
そんでジャックホワイトもレディオヘッドもギャラクティックもOCSも見たいんですけど、
たぶん被りまくりできっと見れないのはいっぱい出てくるんですよね…。

見たいものいっぱいあるのは嬉しいですけど、ちょっと切ないのが毎年の僕のフジロックです。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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