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KISS 「I Love It Loud」

ここ最近、突発的にプロレス熱が上がっているので、
プロレスと音楽の関係について書きたいと思います。
多分、100人に1人くらいには理解してもらえると思います。

プロレスの魅力の一つは試合前のレスラーの入場にあると思う。
入場曲と登場の仕方、がレスラーの個性を形成していて、試合前の緊張感を高めていく。
例えそれが「ショー」であろうとも、かっこ良ければそれで良いのである。

そこで思い出の入場シーンをいくつか。

まずはテリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムスの殺人魚雷コンビ。
この二人はとにかくヤバそうな雰囲気を醸し出しながら、走って入場してくるところが良かった。
早く試合をさせてくれ、叩きのめしてやるぜーなんてギミックといったところか。

1992年鶴田、田上組との世界タッグ戦での入場。殺人魚雷コンビの入場は1:55くらいから。
相変わらずヤバい雰囲気での入場。当時のゴディのパワーボムの落とし方は実際にヤバかった。
http://youtu.be/wBjKURJZlJQ

ちなみに入場曲はKISSの「I Love It Loud」。
この曲、ノーペイント時代の曲だと思っていたけど、僕の勘違いだったみたい。
ミドルテンポのへヴィな演奏とコーラスがたまりません。これが1982年のKISS。
へヴィメタルブームに対するKISSからの返答といった感じで、凄くハマっている。

KISSって色モノバンドではあるけど、音楽的な柔軟さとセンスは素晴らしいと思う。
難しいこと一切やっていないのに、あれだけ癖になる曲を作れるんだから凄いなー。

KISS 「I Love It Loud」


B000001ELRCreatures of the Night
Kiss
Island / Mercury 1997-10-07

by G-Tools



続いても外人モノ。スタン・ハンセン。彼のテーマ曲も凄くキャラクターとマッチしていた。
唐突に始まる例の不穏なベースフレーズ。その上に切迫感のあるキーボードのフレーズが被さってくる。

この曲に乗ってロープを振り回したハンセンが走って入場してくる。
普通に客に対してロープをぶち当てている。昔、客にボディスラムかましたこともあった気が。
彼の入場のコンセプトは「怖さ」だと思う。とにかく怖い。
不穏なフレーズがハンセンの怖さをうまく引き立てている。

1991年鶴田との三冠戦。ハンセンの入場は1:25くらいから。
この二人の試合は、どの試合もとにかくど迫力だった。
http://youtu.be/zzfch1K4wz4

昔の全日のエースといえば、やっぱり三沢。僕が小中学校の頃、三沢の人気はとんでもなく高かった。
とにかくかっこ良かったもん。強いし、華があるし。一生懸命さが伝わるし。

僕の思い出の試合は、これ。1991年、鶴田VS三沢の三冠戦。
三沢と鶴田に対する歓声が凄まじい。
特に三沢のテーマ曲はコールしやすいこともあって、どの会場でも大合唱だったように記憶している。
http://youtu.be/sRM6LZIzZMs

前年に切り返しではあったけど、三沢は初めて鶴田にシングルで勝って以来、
鶴田と同格のポジションへと上り詰めていった。
特にエルボーの威力は素人から見ても明らかに凄まじく、
身体は小さくても、いつ鶴田から完全なピンフォールを奪ってもおかしくない、くらいの状況だった。

この試合でも、三沢が悲願の三冠奪取というストーリーを多くの人が期待していたと思う。
しかし、結果は伝説のバックドロップ三連発での鶴田の勝利。力の差を見せ付ける完全KO劇だった。

この二人がもう故人だなんて…。
三沢が亡くなったとき、しばらく僕は信じられなかったことを思い出す。


続いては新日ということで、1991年G1クライマックス決勝での蝶野と武藤の入場。
確か当日、決勝進出者決定戦で蝶野と橋本が対戦していたはず。
若くして既にトップレスラーの雰囲気を、二人とも出している。当時の二人のテーマ曲も良かった。
http://youtu.be/LJphTDVG1pY

この試合もリアルタイムで見ていた。
蝶野の勝利はかなりの驚きで、しかもパワーボムという驚きの結末。
一気に世代交代を印象付ける、素晴らしい企画だったと思う。
これ以来、闘魂三銃士が名実共に新日のエースとなっていった訳だし。

時を経て、2000年の武藤と蝶野の入場。NWOとTeam2000の抗争というギミックでした。
http://youtu.be/-hcHOOwdI7Y

すっかりトップレスラーとしての貫禄がついた二人。
入場時のかっこ良さについて言えば、
この二人以上のレスラーはもう日本から出てこないんじゃないかと思ったりもする。

ちなみに蝶野のテーマ曲はあのロイヤル・ハントであるのは有名な話。
この曲のライブ映像を見ていると、Children of Bodomの原型はRoyal Huntにあるなと思ったり。
蝶野がこの曲にテーマ曲を変えてから、彼の快進撃が始まったと思う。
蝶野のテーマ曲って、一般人も知ってるもんなー。凄いよ。

Royal Hunt 「Martial Arts」1996年のライブ。



続いては、プロレスの流れを汲んだ格闘技団体、リングスでの入場を。

1999年、前田日明引退試合の相手は何とアレキサンダー・カレリン!ということで、
相当にびびったのを思い出す。前田VSカレリンのテレビにかじりついて見ていた。

何とカレリンの入場曲はOzzy Osbourneの「Perry Mason」。
僕はこの曲好きだったので、入場から驚きだった。
あの荘厳なキーボードのイントロからして、カレリンの強さを引き立てているような。
http://youtu.be/3XP53NIlfXI

そして前田の入場はいつもの通り「キャプチュード」。
この曲も名曲だと思う。引退試合だけあって、前田へのコールが凄まじい。
http://youtu.be/Fhbf3byDy4Y

カレリンって当時オリンピック3連覇、世界選手権9連覇という、
人類最強といわれるのも納得の化け物。
こんな人がよく日本で、しかも格闘技の試合に出てくれたなーって思う。

当時は商業化された格闘技イベントって多くなかったから出来たこと。
僕は一番夢のあった試合が、前田VSカレリンだったと思っている。

続いては2000年、ヘンゾ・グレイシーVS田村潔司での入場シーン。
http://youtu.be/exQKX45hTH8

当時、グレイシーファミリーに日本のプロレスラーは連戦連敗。
ヒクソンに安生は道場破りの末に敗れ、高田も負けていた。高田は更にホイスにも負けている。
そしてリングスに登場したヘンゾ・グレイシー。
当然のように秒殺ショーの末にトーナメントを勝ち上がる。

リングス最後の砦として、そしてUWF最後の砦として、
彼が背負ったものは非常に大きかった。その決意を示したのが、入場テーマの変更だった。
自身のテーマではなく「UWFのテーマ」での入場。

この試合もリアルタイムで見ていたけど、もう興奮しまくっていた。
会場の爆発っぷりが今見ても凄いけど、無理もない。
入場でのサプライズで、僕はこの試合以上のものは無かったと思っている。

実際この試合で彼は判定ながら勝利し、彼はヒーローとなった。
あの時代の田村、ほんとかっこ良かったよなー。


長々と書いてきたけど、最後にやっぱりハヤブサの入場を…。
ハヤブサの入場は1:10くらいから。
http://youtu.be/7L3J_9eVXbM

天才レスラーは悲劇のレスラーへと…。今尚半身不随は完治していないみたい。
団体を背負って頑張りすぎた結果としてのリング上での事故。
あれだけの才能が失われたのは、当時本当に悲しかった。

ハヤブサの入場テーマ曲は、二本のギターのメロディが空を飛び交うというか、
凄く飛翔感のある、それでいて荘厳な、彼のイメージにぴったりの名曲だったと思う。
たぶん彼以上に華のあるレスラーってもう出てこないんじゃないかと思ったり。


本当はもっと簡単に終わらせるつもりだったけど、凄く長々と書いてきてしまった。
それだけ昔のプロレスは面白かったということ。夢に溢れていた。
総合格闘技に侵食されてしまった現在、今は今の面白さはあるのかもしれないけど、
あの当時の盛り上がりは、きっともうやってこないんだと思う。

昔の方が良かった。
最近よく感じるけど、僕も最早旧世代の人間になってしまったようだ。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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