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Coldplay 「Yellow」

僕は進学校である高校に行っていた。
色んな人間が雑多に存在していた中学時代と比べて、高校の空気感についていけなくて、
部活をやっていたりそれなりに溶け込んではいたものの、
どことなく空虚感を抱きながら登校を繰り返していた気がする。

当時の思い出はそこそこあるものの、高校を卒業してしまうと、
同窓会なんてのはちょこちょこあったけど、
今でも連絡取り合うような友人というのは、いつの間にかいなくなってしまった。

何かこう、世界観が合わなかったんだと思う。
僕にとって、多くの人がすごくステレオタイプに見えた。逆に自分が異質な人間に見えた。
とはいえ、友達がいないのは辛いし、周りに合わせて、僕は輪の中に入っていた。

勿論心から楽しいと思えることもたくさんあったし、当時仲良かったみんなには凄く感謝している。
でも、僕は一刻も早く飛び出したかった。
卒業式の日にどんなこと感じていたのか殆ど覚えていないけど、
なんとなくようやく終わったんだーって気持ちが名残惜しさを圧倒的に上回っていたのを覚えている。

高校の頃、そんな状況だったので、遊ぶことよりも必然的に勉強することの方が多くなっていた。
バイトで金貯めてギター買って練習して、中学時代の友達とギター合わせて遊んでいたりしたけど、
結局バンドってやつはドラムやる友達がいなくて、高校の頃には出来なかったし。

今はどうか分からないけど、当時はまだ偏差値教育の名残が残っていて、
テストのたびに順位と偏差値が返ってきていた。
勉強ってやっぱりやればやるほど結果が出るから、その成果が数字に出てくるのが楽しくなって、
そんなに苦痛なく勉強は続けるようになった。

ま、当時の勉強ってのは、答えがある問題を解くための手段を
訓練で身体に染み込ませるためのものだから、今の自分の糧になっているとは思わないんだけど。

そんな高校時代の因果が為せる業なのかは分からないけど、
大学時代は本当に心から自分をさらけ出せる人々に出会うことが出来た。
高校時代が楽しかったら勉強しなくなったと思うし、きっと大学に行けてなかった。
僕にとっては、因果だと思った。

大学時代も、クラスの中では異質な存在になってしまった訳だけど…。
特に大学時代には、ステレオタイプというものに、幼稚ながら意図的に牙を剥いていた。
そんな僕が今こうしてリーマンやってんのも笑っちゃうくらいおかしな話だけど。

一つだけ言い訳すると、今の会社の方々には失礼な話だけど、
今の会社は世間的にはあまり名前を知られていない会社で、
学校推薦だ云々だとは無縁に就職活動して入った会社なんで、多少は違う…、と言いたい。


大分長い前置きになってしまったけど、こんな感じで若かりし頃を送ってきた僕は、
許容できないこと、っていうのが多かった。人付き合いも選んできた。

音楽の聴き方ってのも同じで、大して何も分かってないのにイメージだけで、
あれはダメ、これはダメと、切り捨ててしまうことが多かった。
自分に合わないと思うものについて、なぜそれが自分以外の人達の心を動かすのか、
そういったところまで想いを馳せることはなかった。

去年くらいからColdplayが聴けるようになった。

Coldplayなんて僕が嫌いなバンドの代表格だった。
若いのにあんな暗ーい音楽やってるのがデビュー当時から信じられなくて、
やるなら徹底的に商業的になるか、もっと突き抜けた音楽やれよって思っていた。

ボーカルの歌唱法という観点で見て系譜が繋がるRadioheadが引き合いに出されていたけど、
Radioheadはもっと突き抜けていると思った。
音楽的には全然違うけど、何かに向けて音楽的な実験を続ける姿勢は、本当にパンクだと思っていた。
一方でColdplayはただ淡々とした曲を連ねているようにしか思えなかった、当時は。

でも、それって実は物凄いことだって、気付いた。
余計な装飾なしに、いい曲をいい曲に聴かせること。それって凄く難しい。
そして彼らの音楽は、真摯な姿勢に溢れているのも特徴だと思う。
ロックというガサツさが許される音楽の中で、一音一音が丁寧に紡がれている。

僕は今年『Parachutes』を聴いて、ほんとすげーって思った。
とても20そこそこのバンドのデビューアルバムとは思えない。
あんな音楽をあの歳で、あの時代になんでやろうとしたのか、凄く興味がある。

『Parachutes』をきっかけに、他のアルバムも買ってみて、やっぱり納得の出来で、
世界的に彼らが売れている理由ってのが分かった気がする。

何かこう、作り物感がしない。彼らの場合。ほんといい曲を作ってる。
それが今の感想。会社帰りに聴いていて、胸がいっぱいになることが多々ある。


Coldplayに限らず、そうやって素通りしてきたバンドって本当に多かったと思う。
人付き合いと一緒で。

凄く勿体無いことをしてきたなと思う反面、やっぱりそうした尖った時代があったからこそ、
色々な事柄に対する今の僕の感受性は培われてきたのも事実であって、
それが一概に悪いこととも思えない。

陳腐な物言いになるけど、自分の価値観に対する信頼というものを今の僕は持っている。
単に人がいいというからいいと判断するのではなく、
自分のフィルターを通して、いいか悪いかを判断出来るように、ようやくなってきたのかな、と思う。

良くも悪くも、歳を重ねるごとに色々なものが許容できるようになってきた。

それは昔の自分から見たら退化であり、体制への従属であるのかもしれないけど、
今の自分にとって、それは成長であると信じている。


今年のフジロック、Coldplayは僕にとって最も楽しみなアーティストの一つになった。


B00004U9MSParachutes
Coldplay
Parlophone 2000-06-29

by G-Tools


Coldplay 「Yellow」 PV



Coldplay 「Yellow」 2009年たぶん玉アリでのライブ
この曲のイントロ、ほんと好きです。走り気味の演奏もいい感じ。
最後にクリスが風船割るところなんて、ベタな演出で最高です。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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No title

2009年のさいたまのライブ、行ったなあ、懐かしいです。
COLDPLAYは、公式HPから無料でダウンロード出来る、"LEFTRIGHTLEFTRIGHTLEFT"

http://www.coldplay.com/lrlrl/lr.html

の、弾き語りversionのHardest Part→Viva La Vidaの流れが美しくて聴き惚れます♪

Re: No title

前回のライブ行かれてたんですね!
動画見ていて凄く盛り上がっているの見て、僕もあの当時に好きになっていて、
あの場にいれたら良かったのになーって思ってました。
ダウンロード版聴いてみますね。情報ありがとうございます。

フジロックで初めて彼らのライブ観ることになるんですけど、
あの苗場の夜のシチュエーションって、すごく彼らの音楽にぴったりハマりそうで、
今から凄く楽しみです。

はじめまして

フジロックで初のcoldplayを聴き、今になって、より心に染みている事を感じてます。

"自分に合わないと思うものについて なぜそれが自分以外の人達の心を動か すのか"

私も最近その事を凄く考えます。この前まではcoldplayを聴いてもそこまで心に染みてこなかったのに。今はcoldplayの音楽がとても近いんです。人との関係や、自分と音楽の関係性とか。

すみません、記事にとてもとても共感したので長々書いてしまいました。




Re: タイトルなし

こちらこそはじめましてー。コメントありがとうございます。
実は僕もColdplayのライブって初めてだったんで、衝撃でした。

ただ、昔の自分だったらきっと彼らのライブを観て、そこまで「良い!」って思えたのか疑問です。
今の僕の置かれている環境や今の僕の心境、これまでに積んできた経験や人との出会い、
色々な事柄が絡まりあった結果、今の僕はコールドプレイを求めていたのかなーって思います。

>この前まではcoldplayを聴いてもそこまで心に染みてこなかったのに。
>今はcoldplayの音楽がとても近いんです。人との関係や、自分と音楽の関係性とか。

僕も全く同じこと思います。不思議ですよね。
大人になっていくにつれて、やっぱり色々なものを許容できるようになっていくんでしょうか。

かなり雨に降られましたけど、フジロック楽しかったですよね!
夏休みになったらフジロックのこと書こうと思うので、今後もよろしくお願いします。

なぜ

この歌にYELLOWというワードを選んだのでしょうか。
曖昧でわけ分からん歌詞のようで、テクニカルならぶそんぐであるこの曲が、私にとっては不思議でずっとお気に入りです。

Re: なぜ

「Yellow」に関してはネイティブの方々でも色々な解釈がされているみたいです。
クリスマーティンも直接的に歌詞の内容について言及していないみたいですし、
聴き手の解釈に委ねますってことなんでしょうね。
http://www.songmeanings.net/songs/view/36691/

この曲って平易な言葉を連ねていると思うんですけど、
どう解釈するかってめちゃめちゃ難しいですね。
自分の英語力と発想力じゃ、はっきり言って不可能です。

それでもやっぱり改めてこの曲は素晴らしいと思います。
もう少し自分もこの曲の世界観に踏み込んでみようと思いました。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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