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Green Day 「21st Century Breakdown」

個人的に年末からGreen Dayが確変中です。過去最高かもしれません。
聴く音楽の8割がたはGreen Dayに染まっています。

特に好きではなかった『Warning』が最近のお気に入り。
『21st』は『AI』とよく比較されるんだけど、サウンド的には『Warning』の正常進化系なのかなと思ったり。
ここにきて『21st Century Breakdown』に対する自分のスタンスがようやく固まってきた。

『21st Century Breakdown』は、間違いなくGreen Dayの代表作として位置づけられる名盤だと思う。
ただし世間に対するインパクトという観点では『American Idiot』以上ではない。

その理由としては、個々の曲が単体として持つインパクトにある。
『21st』が出てから何回も『AI』を聴き返したけど、キャッチーさはやはり『AI』の方が上だと思う。
後世に残るGreen Dayの名曲として歌い継がれるのは、『American Idiot』の曲な気がする。

でも、Green Dayの世界に足を踏み入れた人間にとって、
『21st Century Breakdown』ほど面白いアルバムはありません。
収録曲のバラエティは過去最高だし、一つ一つの曲が個性的な光を放っています。

すっげー適当な例えかもしれませんが、野球に例えてしまうと、
『American Idiot』は破壊力抜群の4番タイプを集めたチーム、
『21st Century Breakdown』は個性的な面々が集ったバラエティ豊かなチーム、
バッターのタイプは違えど、いずれのチームもチームワークとつながりは抜群。

こんな感じでしょうか。
どちらのチームが優れているかなんて結論は出ません。

世間的なインパクトという観点では『AI』の方が上だけど、
Green Dayをもっと理解したいと思う人間にとっては『21st』の方が上で、聴き応えがある。

という訳で『American Idiot』『21st Century Breakdown』は、
僕の人生においてぐるぐる巡りながら、ずっと聴き続けることになるんだろうなと思う。
どちらが上でも下でも、優れているのでも劣っているのでも、ない。


ちょっと知らない間に、タイトルトラック「21st Century Breakdown」が
シングルカットされていたので、PVを観る。

このPVもかっこいい。
アニメ調に変換されていたメンバーが、ラストで高層ビルの屋上で演奏する姿に切り替わるところ、
夕日の美しさと相まって、思わずおおーってなった。

NYなのか分からないけど、祖国アメリカの街中で、祖国に対して問題を提起しようとする姿勢。
想像もつかないプレッシャーがあるんだろうなと思う。そんな決意をこのシーンで見た。


「21st Century Breakdown」は、歌詞がまた魅力的。

前半ではビリー自身の生い立ちが歌われている。PVでもビリーをモチーフとした少年が登場している。
PVだとサビが終わり、2番の歌詞に変わるとき、少年が今のビリーに切り替わっていきます。

続いて登場するのが、恐らくビリーの息子をモチーフにした主人公。
物語の中でいうならば、クリスチャン。
「the class of '13 」は高校を2013年に卒業するクラスのことを指すそうです。

「Raised by the bastards of 1969」というフレーズが興味深い。
最初はビリーのことだと思ってたんだけど、ビリーは1972年生まれなのでそうではない。
1969年といえば、ウッドストックに代表されるようにロックが社会運動足りえていた時代。
最もロックが力を持っていた時代と考えてもいいのではないでしょうか。

という訳で僕は「the bastards of 1969」を古のロックミュージシャン達と解釈しました。
話は前後してしまうけど、この曲の歌詞には
古のミュージシャン達の名曲をモチーフにした歌詞が散りばめられている。

「My generation」はThe Who、「working class hero」はJohn Lennon、
「The last one born and the first one to run」は「Born to Run」ということでBruce Springsteen。
いずれのミュージシャンもワーキングクラスの立場を歌っていた方々というのが興味深い。

「Videogames to the Towers' fall」は恐らく9・11テロによるツインタワーの崩壊を指している。
「Videogames」と表現することで、空想でしか怒りえなかったことが
現実に起こっていることを強調しているんだと思います。

ちなみにビリー自身を歌った1番、ビリーの息子を歌った2番だけど、
いずれもBメロとサビは共通している。

いずれの世代も「My generation is zero」。
自らが生きる社会に対する無力感が歌われている。

サビでは「To the 20th century deadline」とあるけど、
ビリーの立場からすれば「20世紀の終わり」は年を経る方向になるし、
ビリーの息子の立場からすれば「20世紀の終わり」は年を遡る方向になる。

でもいずれの立場から見ても「21st Century Breakdown」。
年を経ても21世紀の崩壊、遡っても21世紀の崩壊。
いつの時代でもアメリカは終わっていたんだ、っていうメッセージに取れる。
というか僕はそう思った。


そして一気に曲調が変わり、歌い手の一人称はアメリカ自身へと切り替わっていく。
「the 4th of July」はアメリカの独立記念日。

「I swallowed my pride and I choked on my faith」
「I've given my heart and my soul」
などのフレーズは自由を旗印としたアメリカが変わりゆくさまを描いている。

「I praise liberty ? The "freedom to obey"」
自由の国アメリカは、いつの間にか従うことの自由の国へと変わってしまったのだと。

そしてアメリカは「Don't cross the line」と宣言する。
一線を越えてくる者に対して起こしたのがアフガン戦争、イラク戦争であります。


また曲調は一転し、ラストのコーラスに入る。
ビリーのギターと歌がたまらなくメランコリックに、響く。

「Dream, America dream」「Scream, America scream」

この曲では三人の主人公が登場しているけど、
恐らくその三人に共通する想いがここで歌われているんだと思う。
みんなに夢がある。みんなに叫ぶべきことがある。

こうしてこの曲は締めくくられ、『21st Century Breakdown』の物語が始まる…。


何て壮大な曲なのでしょうか。
日本人の僕が歌詞を読んでも、これだけ引っかかるんだからなあ…。
アメリカの社会に直に触れていたら、相当歌詞はリアルに響くのではないだろうか…。
あまりサウンドに触れなかったけど、三部構成のアレンジも最高。

この曲だけ見てみても、『21st Century Breakdown』の奥ゆかしさが分かると思う。
意訳直訳上等で、『21st』の翻訳シリーズぼちぼち続くかもです。

Green Dayの歌詞に触れるのは、楽しい。


Born into Nixon I was raised in hell
A welfare child where the teamsters dwelled
The last one born and the first one to run
My town was blind from the refinery sun

ニクソンの時代に生まれ 地獄で育てられた
生活扶助を受けた子供 トラック運転手の家に生まれた
末っ子が生まれたとき 長男は家から走り去っていた
俺の街は精製所だらけで太陽の光が射す事はない

My generation is zero
I never made it as a working class hero

俺の世代はゼロだ
労働者階級のヒーローとして 何も成し遂げることはなかった

21st century breakdown
I once was lost but never was found
I think I'm losing what's left of my mind
To the 20th century deadline

21世紀の崩壊
俺はずっと行方不明だった でも何にも見つかっちゃいない
俺の精神に残っているはずの何かを失い続けているんだ
20世紀の終わりに向けて

I was made of poison and blood
Condemnation is what I understood
Videogames to the Towers' fall
Homeland security could kill us all

俺の身体は毒と血で出来ている
激しい糾弾について 俺は既に理解している
タワーが崩壊するビデオゲーム
国土安全保障省が俺達を皆殺しにすることだろう

We are the class of the class of '13
Born in the era of humility
We are the desperate in the decline
Raised by the bastards of 1969

俺達は2013年卒業のクラス
謙虚の時代に生まれた
俺達は減退と共に絶望の中にいるんだ
1969年生まれのろくでなしに育てられた

My name is no one, the long lost son
Born on the 4th of July
Raised in the era of heroes and cons
That left me for dead or alive

俺に名前はない 長いこと迷子の息子
7月4日に生まれた
ヒーローとペテン師の時代に育った
俺には生きるか死ぬかの選択しか残されていなかった

I am a nation, a worker of pride
My debt to the status quo
The scars on my hands and a means to an end
Is all that I have to show

俺は国家 誇りをもった労働者
負債は現状維持
両手にある傷跡と終末に向けた手段
それは俺が見せるべき全てである

I swallowed my pride and I choked on my faith
I've given my heart and my soul
I've broken my fingers and lied through my teeth
The pillar of damage control

俺は誇りを飲み込んで 信念の息の根を止めた
俺は心と魂をどこかにやってしまった
俺の指は壊れ 俺は嘘をついた
被害対策の柱

I've been to the edge and I've thrown the bouquet
Of flowers left over the grave
I sat in the waiting room, wasting my time
And waiting for Judgement Day

俺は淵にいる
そして墓に残された花々でつくられた花束を投げた
俺は休憩室に座り 時間を浪費し続ける
審判の日を待ち続けてる

I praise liberty
The "freedom to obey"
Is the song that strangles me
Don't cross the line

俺は自由を賛美する
「従うための自由」
それは俺を窒息させる歌
一線は決して越えるなよ

Dream, America dream
I can't even sleep
From the light's early dawn

夢 アメリカの夢
俺は眠ることすらできない
光差す夜明け前から

Scream, America scream
Believe what you see
From heroes and cons.

叫び アメリカの叫び
お前が見るものを信じろ
ヒーローとペテン師より


B001SAQVDQ21st Century Breakdown
Green Day
Warner 2009-05-15

by G-Tools



Green Day 「21st Century Breakdown」 PV
http://www.youtube.com/watch?v=D4ZKlT1EvCA&feature=fvst

Green Day 「21st Century Breakdown」 LIVE

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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