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Radiohead 「Black Star」

最近Radioheadの『The Bends』をよく聴いている。
涼しげになった夜に聴くと、すごく良い。

Radioheadは何だかんだで定期的に聴いているんだけど、
その時期の気分で『The Bends』『OK Computer』『Kid A』がローテーションして、
その合間に他のアルバムを聴く、って感じである。僕の場合。

『The Bends』の中でも、最近特によく聴いているのが「Black Star」。

この曲は基本的にヒネリのない、ストレートなギターロック。
だからこそ、トムのボーカルと、ジョニー、エドのギターが生々しく響いてくる。

この曲はとても哀しい曲。


I get home from work and
you're still standing in your dressing gown
well what am I to do?

仕事から帰ってきた僕が見たのは、部屋着のまま立ち尽くす君
僕はどうすべきなんだろう

I know all the things around your head
and what they do to you
what are we coming to?
what are we gonna do?

君が考えていることは全部分かってる
そして彼らが君に何をしたのかも
僕たちはどうなるんだろう
僕達はどうすればいいんだろう

「何か」は分からないけど、「何か」に絶望してしまった「君」を前にして、
なんにも出来ずに無力感を感じる「僕」の痛みと戸惑いが綴られています。

blame it on the black star
blame it on the falling sky
blame it on the satellite that beams me home

それはブラックスターのせいなんだ
落ちていく空のせいなんだ
僕を家まで連れていく衛星のせいなんだ

「君」を絶望の淵に追いやった状況を、「僕」はブラックスター、空、衛星のせいだと言う。
どうにもならない現実を前に、「僕」が取ることの出来た行動は、逃避しかなかったようです。


I get on the train and I just stand about now
that I don't think of you
I keep falling over I keep passing out
when I see a face like you

君のことを思い出さなくなって
僕が電車に乗り 今こうして立っていても
倒れこんでしまうんだ 気を失ってしまうんだ
君に似た顔を見る度に

「僕」と「君」はどうやら別れてしまったようですが、
「僕」の心の中には大きな傷として残ってしまったようです。
恐らく「君」を救うことが出来なかったことに対する、無力感と懺悔の念と思われます。

what am I coming to?
I'm gonna melt down

僕はどうなるんだろう
溶けてなくなってしまいそうだ

最終的に「僕」は溶けてしまいそうだと言う。
自分の存在を消してしまいたいくらいに、「僕」は追い込まれてしまったのでしょう。


曲全体を通して、全く救いようのない歌詞。
現実はどうして僕らをこんなに苦しめるのだろう、と。

そんな歌詞を乗せて、トムヨークの歌はどこまでも優しく響きます。
こんなに絶望感に溢れているのに、なぜか美しい。

今の完成されたRadioheadもいいけど、荒削りにもがいていた、昔の彼らも素晴らしい。


ちなみに僕の解釈は合ってるのだろうか…。
トムヨークの歌詞って、人によって色々な解釈が出てきそうです。深い。


B000002TQVThe Bends
Radiohead
Emi Japan 1995-03-13

by G-Tools



Radiohead 「Black Star」 音のみ



Radiohead 「Black Star」 1994年のLIVE
今の完璧な彼らからは想像がつかないほど、荒削りな演奏です。
今の彼らが演奏するとどんな感じになるのでしょうか。一度でいいからライブで聴いてみたい曲です。



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ジャンル : 音楽

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No title

お久しぶりのSpeed-Skです。
こんばんは。
これまでのいろいろな記事読みました。
横山健氏のライブハウスの秩序は、彼の言うとおりだと思いました。
彼の音楽はあまり聴いたことがないのですが、
彼のとった行動は素直にかっこいいと思いました。

で、この記事についてなんですが、
実は自分、「The Bends」ってあんまし好きじゃなかったんですよ。
なんとなく「Pablo Honey」や「OK Computer」よりも印象の薄い感じがしてて。
サウンドはUKの超王道って感じで。「フツー」な印象がしてたんです。
でも聴きなおしてみると、やはりメロディーがいいなあと。
この「Black Star」にしても、後期にはない牧歌的というか、美しいものがありますよね。
「Creep」にしても、「High And Dry」にしても、「No Suprises」にしても、
初期の3作はサウンドにもましてメロがすごくきれいだなあ、と思います。
なのに詞はとても重苦しいんですよね。
空を見上げるような爽やかなメロディーに、対極の閉鎖的な詞。
でもRadioheadを聴いているとたまになぜか、
『その2つって実は同じなんじゃないか?』って思えてくるときがあるんですよね。
長文すみませんでした。

Re: No title

お久しぶりです。
僕もSpeed-Skさんのブログ読ませてもらってますよ。
ほんと色々な音楽聴いてますねー。

『The Bends』って、僕も普通なギターロックだと思ってます。
ただ、これがあったから今の彼らがあるのは事実だと思います。
ギターロックというフォーマットでは、ここで彼らはやり尽くしちゃったから、
その後の彼らがあるんだと思います。

> 空を見上げるような爽やかなメロディーに、対極の閉鎖的な詞。
> でもRadioheadを聴いているとたまになぜか、
> 『その2つって実は同じなんじゃないか?』って思えてくるときがあるんですよね。

なんとなく、ですが、僕も近い印象がありますよ。
この世の出来事における絶望感の中で、救いを求めるように溢れ出たのは美しいメロディ、というか。
上手く言えないですけど。

僕にはそんな境地は分からないのですが、
Radioheadの美しさって、そういった切迫感から生まれているのかなーって思ってます。

歌詞

最近、Black Starを初めて聞いて、いい曲だったので検索してここに来ました。歌詞の訳ですが、最初のほうの they は「彼ら」ではなくて、「それら(=all the things around your head)だと思います。また「何をしたのか」ではなくて、現在形ですから「何をするのか」ですよね。ちょっと気になったのでコメントしてみました。失礼をご容赦ください。

Re: 歌詞

ご指摘ありがとうございます。
実は英訳は全然自信ないんで、指摘して頂けるとすごく嬉しいんですよね。

訳はせっかく自分で歌詞の意味理解しようと調べてるのだから、
記録として残しておこうという気持ちでやってます。

>最初のほうの they は「彼ら」ではなくて、
>「それら(=all the things around your head)だと思います。

確かにそっちの方が正しそうですね。
でも僕が考えたのは「they」を「世間一般の人々」と捉えて、
「You」が世間なり世の中から絶望してしまった様子を表現しているのかな、
ということでした。

>また「何をしたのか」ではなくて、現在形ですから「何をするのか」ですよね。
>ちょっと気になったのでコメントしてみました。

まさにおっしゃる通りです。
でも個人的には「立ち尽くしている君」には何かしらのきっかけがあったはずで、
それを表現するのには過去形がいいのかなーって思ったんですよね、そのときは。

Radioheadの歌詞って正直分からないところがたくさんあるんですけど、
トムヨークが考えていること、伝えようとしていること、
少しでも理解できたらなーってことは、常日頃思っているところです。

最終的には勝手に解釈してしまうんですけどね…。文学作品なんかと一緒で。
またご指摘して頂けると幸いです。

なるほど。

ご説明を読んで、理系サラリーマンさんの訳の意味が分かりました。失礼しました。ただ僕は最初、訳だけを読んで、急に「彼ら」って出てきたんで、レ○プでもされたのかと思ってビックリしたもので…。ちなみに、別のサイトでは「君の頭に取り付いてるものを知っている。それが君にどう影響するのかも」と訳している人もいました。
僕は最近になって初めてまともにRadioheadを聞いて(それまでは「Creep」くらいしか知りませんでした)、Kid Aの斬新なサウンドに驚愕したのですが、ロック系の「The Bends」の中で唯一気に入ったのが、このBlack Starでした。こういう儚い感じの曲が好きです。
また時々寄せてもらいます。

Re: なるほど。

たまに参照している海外の歌詞解釈サイト見てみたんですけど、
この曲に関しては決定的にこれが正しいって解釈はなさそうでした。

ただやっぱり「what they do to you」の「they」は
「all the things around your head」と解釈し、
彼女の内面が精神的に錯乱してしまっていることを表現していると
考える人が多いようです。
人によってはドラッグやアルコールなどを引き合いに出していましたね。

いずれにせよ、彼女を追い詰める何かがあったと考えるのが自然なようです。
そしてそれが何かってのは想像の域を出なさそうです。


『The Bends』ってその後のアルバムと比較して、
フォーマットとしては普通のロックなんですけど、そこが好みの分かれるところですよね。
でもあの雰囲気を出せるバンドは他に無いと思うし、
あの頃からもう唯一無二のバンドだったんでしょうね。

もちろん『OK Computer』『Kid A』も同じくらい好きだし、
前三作より聴く頻度は低いですけど、『Kid A』以後のアルバムも好きです。

Radiohead、未だによく分からんです…。でもやっぱり好きなんですよね。
不思議です。
プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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