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The Stone Roses 「Fools Gold」

フジロックでのStone Rosesのライブのこと。

グリーンステージは金曜にも関わらず相当な人数。
当然ながらステージ前方は人がぎっしりだったので、自分は後ろよりのPA横で観ることにした。

今年のフジロックではとにかくイスが邪魔って声が上がってたけど、
自分はそれを逆手にとって、イス人間の真後ろに陣取った。
前に若干でもスペースあると観やすいんだよね。本来はイス畳めよとか言うべきなんだろうけど。

SEがかかってメンバーが登場。観客は大歓声。当然ながら自分も大歓声。

高校の頃に『Second Coming』に出会って『Crimson Tonight』でローゼスにハマった自分。
特にジョンスクワイアのギターが凄く好きだった。
17年越しにジョンのギターを、しかもローゼスのギタリストとして聴ける。
自分の胸の高ぶりが抑え切れなかった。

そしてあのフレーズをマニが弾く。「I Wanna Be Adored」!
入場時以上の大歓声が鳴り響く。凄かった。
レニのドラムとジョンのギターが入ってくる。そして更なる大歓声。
あのときの感激は今でも思い出せる。二度と観れないと思っていたローゼスのライブが始まった…。

まずはとにかくローゼスのメンバーが演奏していることにとにかく舞い上がっていたんだけど、
程なく冷静になっていく自分がいた。

正直、演奏酷くねーか。

ライブ後に多くの人達が指摘していたことだけど、序盤は演奏が酷かった。
ジョンのギターはいい加減というか、リズムも外してるし、カッティングも綺麗でない。
レニも自分勝手にビートを刻んで、マニのベースと上手くシンクロしていない。

自分の高ぶった感情があっさりと引いていって、
これは完全にがっかりライブになることを覚悟した。
ローゼスって元々演奏で聴かせるバンドじゃないことは何となく知っていたし。

自分が高校の頃に聴いていた懐かしい曲が聴ければ、今日はいいのかなって思った。
割り切ってライブを楽しもうと気持ちを入れ替えた。

イアンブラウンのボーカルに関しては、全然期待していなかった分、
寧ろかなり上手く歌えてるように感じられた。
ソロでのライブで観たときより、音程外してなかったように思う。

イアンのアクションはソロで見たときよりも明らかにかっこ良くて、カリスマ性に溢れていた。
バックバンドが変わって、演奏曲が変わるだけで、
人間のオーラってここまで変わるもんなんだーって、ちょっと感心した。

しばらくイアンに注目してライブを観る時間帯が続いた。
「Ten Storey Love Song」はイアンのボーカルも良かったし、
懐かしくて、演ってくれて凄く嬉しかった。

とはいえ『Second Coming』の曲はファンの間で人気ないこともあって、
周りの空気も段々と微妙になっていくのを感じた。
実際に、人気ない曲であっても観客を乗らせるような凄い演奏してなかったと思うし。
ファーストの曲だけで盛り上がる回顧ライブになりかけていた。

そんなノスタルジックなライブが、段々と異なる色を帯びていくようになる。

自分はそんなに思い入れがなかったんだけど、代表曲である「Fools Gold」が演奏された。
何でか知らないけど、段々とジョンのギターに熱が帯びていくのを感じた。
一通りイアンのボーカルが終わると、三人のジャム風のパートが始まった。

ジョンがリード取ってブルージーなソロフレーズを弾き始める。
それまでは控えめだったギターが前面に出始める。
特に派手に動くことなく淡々と弾いているんだけど、ギターの音が明らかに変わっているのを感じた。

正直自分がそう感じただけで、実際は何も変わっていなかったのかもしれないけど、
でも僕は長い時間繰り広げられたジャムセッションで、ジョンは解き放たれたと感じた。
アドリブで組み上げられたギターフレーズには予定調和ではない力が宿っていた。

僕が好きだったライブ盤『Crimson Tonight』でのプレイを彷彿とさせた。
ルックスもロックギタリスト然としているジョンスクワイアのギターが、
たまらなくかっこ良く聴こえてきた。

そんなジョンのプレイに触発されたのか、レニのドラムも段々と躍動する。
リズムキープするというよりは、その場のテンションで本能の赴くままに
目の前のドラムを叩いているように思えた。

はっきり言って、上手くはない。でも明らかに個性的なドラムを叩いている。
変なところにハイハットやらスネアやらバスドラやらを入れてきて、
「えっ」って反応してしまうこと数回。あの人のフレーズセンスは変態的。
たぶんアドリブでやってるんだろうけど、そんなフレーズの積み重ねが強烈な躍動感を生む。

ジョンとレニがシンクロして段々とバンドに力が宿ってきた。
いわゆるロックバンドとしての化学反応が生じてきた。

マニはライブを通して終始裏方に徹していたように思えるんだけど、
それは自由に飛翔するジョンのギターとレニのドラムを結合する役目に
彼が徹していたからだと思う。

たぶんベースがマニじゃなかったら、ジョンとレニの音はあそこまで融合しなかったと思う。
裏方に徹するといっても、単にルートで支えるというよりは、
メロディアスに動くベースラインで支えていた訳だけど。かっこ良かった。

そんな三人の演奏をバックにステージ上では「何か」をひらすら振りまくって、
ステージ上をうろつくイアン。一切楽器には手を出さないイアンだけど、
彼にも何か見えない力が宿っていくように思えた。

「Fools Gold」が終わった後に思わず僕は叫んだ。周りの人達も同じ反応だった。
これが伝説のロックバンド、Stone Rosesだ。
自分が求めていたバンドがここにいる。自分は感激していた。

このライブはローゼスに思い入れある人達の中でも賛否両論だったように思えるけど、
それはローゼスに対して何を求めていたか、によると思う。
「Elephant Stone」とかファーストの頃みたいな、
キラキラしたダンサブルな音を求めていた人達には今回のライブ、ダメだったと思う。

今回のフジロックのライブでは、
ジョンのギターはハードロック然としたセカンドに近い音が前面に出ていたように思う。
Led Zeppelinみたいなブルースを基調としたハードロックスタイル。

たぶんローゼスのセカンドが好きかどうかで、
今回のライブの印象って変わったんじゃないのかなと勝手ながらに自分は思う。
結果として、セカンドが好きな自分は一気にライブに引き込まれたんじゃないかと。

とにかく「Fools Gold」で状況は一変した。
そこからはもう怒涛の名曲のオンパレード。

続けざまに演奏された「Waterfall」「Don't Stop」。
「Waterfall」の美しさにはため息。イアンのあのボーカルがめちゃめちゃハマっている。
ジョンのギターも凄くかっこ良かった。

間髪入れずどこかにトリップしてしまいそうな「Don't Stop」。
あの逆回転再生みたいなギターって最後までどうやってあんな音出してるのかよく分からなかった。
あの曲って相当演奏するの難しい気がするんだけど、
勢いに乗ったバンドはこの曲で更なる高みへと僕をいざなってくれたように思えた。

そしてセカンドから「Love Spreads」。
ジョンがスライドバー使ってイントロのギターを弾き始める。かっこいいーーー。

あーいうツェッペリン風のリフ大好きなんですよね。
どこかしらダンサブルというか、ファンクテイストが感じられるというか。
もうこのときにはジョンのギターに釘付けだった。

そしてファーストから怒涛の名曲三連打。
「Made Of Stone」「This Is The One」「She Bangs The Drums」。
このときの会場はもう本当に出来上がっていたと思う。熱狂。

「Made Of Stone」はイントロから叫んだ。間奏のインストパートでは当然のようにまた絶叫。
「This Is The One」はあの切ないボーカルメロとクリーントーンのギターが、
自分の涙腺を刺激するものがあった。
「She Bangs The Drums」は一転して軽快に身体を動かしてノリまくる。

どうやらライブも佳境に差し掛かったようだ。
そんな雰囲気の中、レニがあのイントロのフレーズを叩き始める。
「I Am The Resurrection」!

ファーストではこの曲が一番好きなので、大絶叫。
この曲ってボーカルのメロディも凄く切なくて好きな曲。
身体はノッていたけど、視線はずっとメンバーの演奏を凝視していた。

あんまりこの曲が演奏されているときのことをよく覚えていない。
演奏を脳裏に焼き付けようとか、眼に焼き付けようとか、そんな気持ちよりも前に、
ただひたすらに演奏される「I Am The Resurrection」に、
ただありのままに向かい合っていたからだと思う。

苗場のグリーンステージ。こんなに幸せな気分になったのは初めてだった。
自分が待望していたバンドの再結成。
ただのノスタルジアに終わるがっかりライブになるんじゃないかという不安感。

そんな不安感を完全に吹き飛ばして、ローゼスは自分の想像を遥かに超えるライブをやってくれた。
僕は感激していた。自分がフジロックで観たどんなライブよりも、自分は感激していた。

当然ながら思い入れがあるからこその感激なんだけど、
そういうもの抜きにしても、彼らがいいライブをやったというのは事実なんじゃないかと思う。
対してローゼスに思い入れのない友人も、終盤はかっこ良かったって言ってたし。

ちなみに「I Am The Resurrection」後半のインストパートでは、
イアンブラウンが謎にふざけ始めた。カメラに向かって2体のブルースリー人形を闘わせている…。
バンドのメンバーはシリアスにかっこいい演奏を続けているのに、何であんなことやったんだろう。
一気に現実に戻った。笑ったけど。

そんなこんなでライブが終わった。
沸き起こる大歓声と拍手。

ステージの上では、イアンとジョンが向かい合って互いの方向に歩いていく。
そして抱き合った!

なんかこの瞬間、凄く感動してしまった。
きっと確執があったであろう二人が、素晴らしいライブをやり通して互いを讃えている。
二人の間には、自分なんかじゃきっと理解できない何かがあるんだろうな。

メンバー同士がハグし合った後、メンバー4人が円になって肩を組んで、互いを讃え合う。
そして会場に向かって4人が並んで、一礼。

目頭が熱くなった。あーいう光景はいい。
メンバーの充実感が伝わってきたし、観客に対する感謝の気持ちも感じた。

ローゼスの再結成が今後も継続していくのかどうか、きっと本人達にしか分からないだろうけど、
でも間違いなくあのライブは素晴らしかった。
単なるノスタルジアには留まらない「次」をどうしても期待してしまうライブだった。


(セットリスト)2012/7/27 Fuji Rock Festival
I Wanna Be Adored
Mersey Paradise
(Song For My) Sugar Spun Sister
Sally Cinnamon
Ten Storey Love Song
Where Angels Play
Shoot You Down
Fools Gold
Something’s Burning
Waterfall
Don't Stop
Love Spreads
Made Of Stone
This Is The One
She Bangs The Drums
I Am The Resurrection

B002DKGWVQStone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition
Stone Roses
Sony Legacy 2009-09-15

by G-Tools



The Stone Roses 「Fools Gold」
こうやって聴くとライブのときとは全然違う曲に聴こえるなあ。
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At The Drive In 「Pattern Against User」

記憶が薄れる前に、フジロックで自分が観たライブの感想をバンド毎にまず書いておこうと思う。
The Stone Roses、Ray Davies & Band、Refusedのライブのことは、
また後でみっちりと書こうと思ってます。

(7/27 金曜)
・The Back Horn
昔めちゃめちゃ好きだったけど、近年の作風についていけなくなって、
しばらく彼らから離れていたので、久しぶりに彼らのライブを観た。
セットリストは最近の曲多めで、自分が好きな曲をあまりやってくれなかったのが残念だった。
「ブラックホールバースデイ」が一番良かったかな。

良くも悪くも大人になった感じのライブだった。でも山田のボーカルは今でも熱い。
本当はエージュンが一番狂っていた頃のが好きだったんだけど、
まーあの頃に戻ってくれなんて口が裂けても言えないし、このまま頑張ってくれればいいなと思った。

・Ed Sheeran
予備知識なしで観たけど、なかなか良かった。
アコギ一本のシンガーソングライター(?)なんだけど、ループ使って自分で音を重ねてコーラスしたり、
ギターをオーバーダブしたりと、スケール大きく音を聴かせてくれた。
歌も凄く上手だったし、あのグリーンの昼間の雰囲気に凄くマッチしていたと思う。

・Third Coast Kings
このバンドは凄く良かった!
普段ファンク聴かない自分だけど、あのグルーブにグイグイと引き込まれて、踊り狂ってしまった。

前にフジロックでMeters観たときに思ったけど、自分は実はファンクのリズムが好きみたい。
普段パンクとかメタルとか、攻撃的なビートの曲ばかり聴いているけど、
もう少しファンク勉強して、色々と聴いてみたいと思った。

ジェームスブラウンばりのパフォーマンスしてくれた
黒人ボーカルさんのパフォーマンスもかっこ良かった。不思議な踊り。
ファンクの奥は深い。

・Tha Blue Herb
『Total』が出てから初めてライブ観たけど、ちょっと変化したかなと思った。

ボスは「Get Ready」のリリックを用いて、アカペラでカメラに向かい政府批判。
フジロックという大きな舞台を使って、自らのメッセージをもっと大きなフィールドに
広げていこうとする意識が見えた。モニターに映った彼の視線は忘れられない。

『Life Story』期のライブでは「死」をテーマとしたダウナーなパートは
終盤にもっていって締めるというパターンだったけど、今回は中盤に一旦落として、
ラストにまた上げていくという構成だった。

自分はボスが「盛り上がっていこうぜ」と煽っても、一旦ダウナーな感覚に落ちたせいで
ちょっと置いていかれているような気持ちになってしまったんだけど、
ラストの「未来は俺等の手の中」にはシビれた。

彼らの第四章のテーマは「闘い」だと思った。
自分たちの未来を手に入れるためには闘わなくてはいけない。
「体制」に「闘い」を挑むヒップホップが、今の彼らの姿なんだと思った。
凄く自分の心に響くライブだった。

・Boom Boom Satellites
彼らも昔めちゃめちゃ好きだったけど、近年の作風についていけなくなって離れていたバンドだった。
ライブに関しては何年前に観たスタイルと何も変わっていなかった。
良くも悪くも即効性の高い、エレクトリックな要素を含んだロック。

自分はベタ過ぎてちょっとついていけなくなったんだけど、
でもしばらくぶりに観ると、やっぱりかっこいい。こういう機会があればまた観たいと思った。

・Beady Eye
バンドメンバーは殆どオアシスのメンバーだったと思うんだけど、
Oasis時代よりもバンドメンバーの個性が感じられるようになった。
特にドラムのクリスはかなり生き生きとドラムを叩いていた。あの人は上手いわ。

Beady Eyeの曲は聴いたことなかったけど、演奏が良かったこともあり、
派手さはないものの素直にかっこ良かったと思う。

でもやっぱり「Rock'N'Roll Star」と「Morning Glory」は別格だった。
あの曲を歌うリアムのかっこ良さったらない。
カリスマ性溢れるリアムの姿を観て、正にロックスターだと思った。
自分はリアムが好きです。たぶん声で出なくなっても好きなままなんだろうと思う。

・The Stone Roses
自分にとって今年のフジロックのベストアクト。
かつ自分が今まで観たフジロックの中でもベストアクト。それくらい感激した。
このライブのことは、別の機会にしっかりと書きたいと思います。

序盤の演奏はかなり酷い感じで、非常に残念なライブになりそうだったんだけど、
「Fools Gold」で繰り広げられたジャムから一気に上がって
「I Am The Resurrection」で頂点に達したような感じ。

ラストにイアンとジョンが抱き合って、そして4人で輪になって肩組んでたシーンなんて目頭が熱くなった。
ロックという音楽のマジックを観た気がした。


(7/28 土曜)
・Cloud Nothings
想像以上に攻撃的なライブをするなーという印象だった。客も結構暴れてたような。
Sonic youthとかNirvanaのような90年代のオルタナギターロックのリバイバルといったイメージ。
長尺の「Wasted Days」はライブで聴くと相当かっこ良かった。

もう少し演奏力と音作りの力がついてくれば、このバンド、相当高いレベルにいけそうな気がする。
今後の彼らにも期待。

・Toots And The Maytals
想像以上にいかついビジュアルのトゥーツさん。存在感ありまくり。
レゲエ界のレジェンドだけあって、観客を乗せるのが目茶苦茶上手い。
最初は人数が少なかった観客も、あのパフォーマンスに引き込まれて
どんどんと増えていく様子は素晴らしいと思った。

一時代を築いたミュージシャンのライブって、全盛期は過ぎているけど、
歴史を刻んだ説得力が音に宿っている。彼らのライブを観ていて改めて確信した。
リードギターの人、ほんと上手かったなー。凄く気持ちいいギターだった。

めちゃめちゃ盛り上がった。凄く楽しいライブだった。

・Ray Davies & Band
自分の土曜のベストアクトはレイデイヴィスです。
レイ様のライブのことも、また別の機会にちゃんと書きたいと思う。

殆どがKinksの曲。モッシュピットの中では合唱が続く。
個人的には「Victoria」で大分テンション上がって、
アコースティックバージョンの「Waterloo Sunset」の美しさに感激し、
「You Really Got Me」「All Day and All of the Night」のあまりのかっこ良さに昇天。

レイ様はかなりおじいちゃんだったんだけど、ロックスター然とした振る舞いは、
ロックレジェンドそのものだった。
あの時代のロックミュージシャンって、やっぱり現代にはない「何か」を持ってる。

・The Specials
このライブも本当に良かった。サマソニで観たときと同じ感想。楽しかった!

曲がとにかくいいから盛り上がるの当たり前なんだけど、
おじさん達が一生懸命にビートを刻んでいく姿がたまらなくかっこいい。
ドラムの方凄かった。あんなドラム叩けるようになりたい。

「Little Bitch」がハイライトになったような感じ。
「ワン、ツー!」のキメのフレーズが「イチ、ニー!」になってた。笑った。
この曲のとき、グリーンステージの暗闇の中で、
大量の人間がゆらゆらと踊り狂っている風景は本当に素敵だった。苗場にスカ祭りが発生。

・Noel Gallagher's High Flying Birds
初めて観るノエルソロ。想像通りに鉄板のライブだった。

ソロアルバムは凄くいい出来だと思っていたけど、ライブで聴いてもやっぱりノエル節全開って感じ。
ただライブだとそのノエル色があまりにも濃厚に思えてきて、ちょっと辛い時間帯があったのも事実。
ノエルの曲ってメロウでこってりしてるから、もう少しさっぱりしたものが欲しくなった感じ。
でも「Everybody's On the Run」なんて本当に最高だった。いい曲書くよなー、ほんとに。

やっぱりハイライトはノエルが歌うオアシス曲。
「Whatever」「Little By Little」「Don`t Look Back In Anger」の三連発は圧巻。
特に「Don`t Look Back In Anger」は、もうこの曲1曲だけで一生飯食えそうな感じだった。
圧倒的な大合唱。この曲ほどフェスの締めにふさわしい曲はないんじゃないかと思った。


(7/29 日曜)
・Chthonic
ライブ開始前のホワイトは本当にガラガラ。
最前は埋まってるけど、直前でも二列目、三列目には余裕で陣取れるような感じ。
フレディがMCで言ってたけど「最もフジロック出演アーティストの中でへヴィなバンド」である
ソニックにとってはアウェイな状況でライブはスタートした。

でも1曲目の「Oceanquake」からいきなりのモッシュ発生。
ファンの皆さん、ナイスです。思わず自分もピットの中に突入。
なんか曲が進むにつれてモッシュの人数が増えていくような気がした。

炎天下の中でメタルバンドのライブを観れる機会はなかなかない。
苗場の地で暑苦しい彼らのメタルを聴けたのは本当に楽しかった。
きっとフジロックに来ていたメタラーの皆さんも同じ感想だっただろうし、
なんかその楽しさがあのモッシュピットの中に凝縮されているような気がした。

「Fortyーnine Theurgy Chains」で一気に前方のピットは沸点に達したような感じ。
ダイバー続出。何でか分からんけど人を持ち上げる手伝いをやらされて疲れた。
ピットで倒れる人間が多かったけど、すぐ起こして助けてやる姿にメタラーの愛を見た。

バンドのパフォーマンスも、相変わらずスケールが大きい。
やっぱり彼らは大きなステージが映えるバンドだね。
フレディがメタラーじゃない観客も煽って、だいぶ心を掴んでいたように思えた。

彼らの課題であるライブ時の音の悪さも、かなり今回は改善されていたような気がした。
まだまだ不満はあるけど、フジロックのPAが優秀なこともあって、
かなり各パートの分離が上手くいっているような感じで凄く気持ち良かった。

ハイライトはやっぱり「Takao」。
いつもよりテンポ遅くて演奏自体は不満だったんだけど、ゲストボーカルに笑った。

フレディが曲間で客を煽る。ゲストを呼び込むらしい。誰だ?
フレディが叫ぶ「むーさーしーーー!」

笑った。あのK-1の武蔵が出てきた。
誰しもが「何で武蔵?」と頭の中にクエスチョンマーク付けてたと思うけど、
フェスなんだから、そんなことは関係ない。盛り上がるだけだ。

観客も悪ノリして、何回も武蔵コールしてた。
あまりの武蔵コールに本人もステージ上で戸惑っていたのが笑えた。
「ありがとーーー」って言ってた。猪木か、お前は。

ラストにはマーティフリードマンも出てきて、前方はお祭り騒ぎ。
完全に前方はラウドパーク状態でライブは終わった。
このライブで体力を相当に消耗した自分は、ビールの酔いが回り、この後力尽きて寝落ちしました…。

ソニックのライブ、メタラーじゃない方々にも評判良かったみたいだし、
最後にはそこそこ人も集めてたみたいだから、彼らにとって成功と言えるんじゃないかと思った。
やっぱりバンドの演奏の熱量と、前方で盛り上がる観客の熱量が、
興味なかった人達に対して、何かしら訴えかけるものがあったんじゃないのかなと思う。

ソニックにはもっとスケールの大きなバンドになってほしい。
自分は日本に来てくれる限り、ライブには行き続ける!


・Fucked Up
井上陽水と微妙に被っていたこともあり、ステージ前方はやっぱりガラガラ。
でも彼らのライブも凄かった。というよりボーカルが凄かった!終始笑いっぱなしだった。

ちなみにボーカルはこんな方です。熊…。
http://tribulationstrials.files.wordpress.com/2011/03/fu.jpg

このボーカルさんが終始大暴れ。
2曲目くらいでいきなり上半身裸になり。ステージ降りて、最前にて客を煽りながら叫びまくる。
当然ながらボーカルに向かってダイブの嵐。物凄い光景。

それでは飽きたらずボーカルさんがついに観客とステージを仕切る柵を乗り越えて客席に乱入!
悪役プロレスラーのタイガージェットシンとか、ブルーザーブロディみたいに客席を歩き回る。
静かに見たい観客は逃げ惑う。自分の近くにも来た。なんか凄い光景だった。

またステージ上がったかと思えば、ズボン脱いでパンツ一丁に。しかも半ケツ。
一通りステージで暴れて、またステージ降りて最前へ。
今度は客の帽子とかサングラスとかタオル奪って、自分が装着していく。
一通りアピールして満足すると、本人にそれらのグッズをまた一人一人に丁寧に返していくのに笑った。
いい奴すぎるだろ。

とにかく9割がたステージ降りてるからダイバーの数が半端じゃない。
ボーカルさんが丁寧にダイバーを安全に降ろしてあげてるのがまた好印象だった。

なんか音楽のライブのレポートじゃない(笑)。ショーを見てるような感じだった。
でも音楽的にはかなり演奏しっかりしてたし、かっこ良かった。
たぶん普通に歌ってても、かなりかっこいいんだと思う。

Fucked Upは今度日本に来たら見たいなー。絶対おすすめです!楽しかった。

・Explosions In The Sky
Fucked Upの目茶苦茶なライブの後に登場した彼らだけど、本当に素晴らしいライブだった。
一気に雰囲気を一転させるような本当に最高のライブ。
彼らの曲を聴いたことなかったけど、全然問題なかった。雰囲気に引き込まれた。

いきなりイントロから轟音が炸裂。いきなりまずステージの観客に衝撃を与える掴み。
そこからはMogwai系統と言っていいと思う静寂のコントラストを機軸としたポストロック。
とにかくギターのクリーントーンが美しい。アルペジオの音が本当に美しかった。
バンド名にリンクする感じだけど、音が空を突き刺すような感覚のライブだった。

演奏が始まった頃には明るかった空も段々と沈み始めて、辺りは段々と闇に包まれていく。
その闇を突き刺すように、彼らは音を鳴らし続ける。一瞬たりとも気が抜ける時間帯はなかった。
全く緩むことなく、彼らは音を鳴らし続けていた。

光の演出が映えるようになったラスト、彼らは一斉に轟音を叩きつける。
ギターとベースをかき鳴らし、ドラムは叩きまくる。

爆発していた。観客の中から沸き起こる大歓声。ステージ前の殆どの人間が手を上げて歓声を上げている。
本当に素晴らしい光景だった。美しい光景だった。

演奏が終了した後の拍手はずっと鳴り止まなかった。
きっと僕と同じようにあのライブに感動した人間が多かったんだろうと思う。

Explosions In The Skyって普段から凄いライブやってるんだろうけど、
今回はホワイトステージ、しかも日が沈む時間帯ってのが、マジックを生んだんじゃないかと思う。
こんなに美しいライブはなかなか観れるものじゃない。言葉にならない想いだった。
本当に感動したライブだった。

・Refused
自分の3日目のベストアクトは彼らです。自分がローゼスに思い入れ持ってなかったら、
多分今年のフジロックのベストアクトは彼らだった。それくらい凄いライブだった。
彼らのライブのことも後日にちゃんと書こうと思う。

彼らのCDって『The Shape of Punk to Come』しか持ってないけど、
激しく後悔した。なんでもっと聴いてなかったんだろうって。
もっと早いうちに彼らのライブに出会いたかった。

とにかくボーカルのデニスのアクションがかっこ良すぎる。
一瞬たりとも止まっていることがない。いかもいちいちそれが様になってる。動きがキレキレ。
それでいてスクリームやらシャウトらが激しくかっこいい。
カリスマって彼のような存在を言うんだろうなと思った。

当然ながら演奏も鉄壁。「本物」が醸し出す音楽の説得力を感じた。
彼らは音楽に対して時には政治的なメッセージも込めているみたいだけど、
そういった「想い」が求心力となって、自分の胸にグサグサと届いているんだろうなと思った。

「New Noise」では狂った。脳味噌溶けた。
もうとにかく凄いインパクトだった。
彼らの音楽をもっと理解するために、歌詞をちゃんと読んでみようと思った。

・At The Drive-In
Refusedの物凄いライブを観て自分は不安になった。
At The Drive-Inはこれを超えられるのか…って。

オマーがATDIにやる気ないという情報は知っていたのでどうなんだろうと思っていたけど、
ステージ転換の途中では、さっきのRefusedのライブがオマーとセドリックの
刺激になっているに違いないって思ってた。

ホワイトステージにて転換を待つこと60分。長かった。
自分のフジロックを締めるステージ、そして後追いだけど、自分が好きなバンドの再結成ステージ。
期待に胸を膨らませた彼らのステージが始まった。

セドリックがマラカスを鳴らし「Arcarsenal」でライブはスタート。
観客のテンションはいきなり最高潮。当然ながら自分も叫んでいた。
自分が再結成を待望していたバンドが目の前で演奏していることに感激していた。

セドリックがステージ前で暴れ回る。Refusedのデニスほどじゃないけど、でも凄い。
テンション高い。昔ほどじゃないにしても、キレてる。

続けざまにアルバム通りに「Pattern Against User」がスタート。
この曲も凄い盛り上がり。やっぱり好きな曲をライブで聴けるのはうれしい。
でも盛り上がりながら、段々とステージ上のある違和感が自分の熱を下げていくのを感じた。

オマー、やる気なくね?

どう考えてもオマーのテンションが低い。
ドラムの横に突っ立って、棒立ち。ピッキングも全然力がこもってない。
ただフレーズをなぞっているだけ。音をバンドのメンバーと合わせようという意識も見えない。

エフェクターはステージの前方にセットしてあって、音変えるときだけ前方に出てきて、
踏んでからまたドラムの横に戻ってくる。あまりにも淡々とした機械的な行動。
音作りもいい加減な気がした。

完全に自分の存在を消そうとしているように見えた。
Mars Voltaとかオマーソロのライブで観ることが出来た
躍動する彼のギタープレイは微塵も見られなかった。

そんなオマーの存在を忘れてAt The Drivi-Inの演奏を楽しもうと思ったけど、
決定的だったのが「Napoleon Solo」のイントロだった。

オマーとジムの二本のギターでアルペジオのハーモニー奏でる曲なんだけど、
息が全く合っていない。息の合わないギターほど聴くに耐えないものはない。
明らかにオマーに原因があるように思えた。ジムとリズムを合わせようとする気がないように思えた。
つまり、バンドに対して、オマーは気持ちを入れていないように思えた。

現実はどうか分からないけど、でもそう思えた自分はATDIのライブに対する気持ちが一気に覚めた。
オマーにこんなライブでお前は盛り上がるのかって言われているような気がした。
完全な被害妄想ではあるんだけど、でもそう思ってしまったんだから仕方ない。

同じ再結成組のRefusedのライブが凄かったのは「熱量」にあったと思う。
At The Drive-Inのライブには、少なくともオマーの「熱量」は感じなかった。
いくらセドリックを初めとした他のバンドが頑張ろうとも、
「熱量」の低いメンバーがいるバンドにケミストリーは生じない。

僕はATDIを見切って、ステージを後にした。
もう後悔はなかった。At The Drive-Inはずっと聴き続けるだろうけど、現実にはもうないんだ。
そう思うことにした。

僕はグリーンステージに戻ってRadioheadを少しだけ観た。
「Paranoid Android」を聴いた僕は、ちょっとだけ満足し、
そして2012年のフジロックは終わった。


At The Drive In 「Pattern Against User」 2001年のライブ。

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The Kinks 「Waterloo Sunset」

3週間後の今、フジロックが終わろうとしている。

今年は時間が流れるのが遅く感じてたけど、何だかんだで季節は流れていたみたいだ。
タイムテーブルも発表され、いよいよフジロックに向けてワクワクする期間がやってきた。

ぶっちゃけフジロック行く前の妄想が、ひょっとしたら一番幸せな時間なのかもしれない。
当然フェスは楽しいんだけど、苗場に着くと、どうしてもフェスが終わった後のことを考えてしまう。

入場ゲートをくぐるとき、戻ってきたーとテンションは上がるんだけど、
同時に虚無感を感じる自分が毎年。3日間なんてあっという間に終わってしまうもんね。
始まりは終わりの始まり。始まりは寂しいものでもあるのです。人間の再会も同じ。

という訳で、自己満足のフジロック計画をダラダラと。


初日はトップバッター、昼間の野外、メインステージと全てが似合わないと思われる
The Back Hornを観ようと思う。なんでこんな位置にしたんだろ。
めちゃめちゃダークなライブやってほしい。「やらせろよ あばずれ」がお天道様の下で炸裂するか。
幾千光年はやってほしいなあ。

その後は適当に行動。フラカンは観たことないから観てみたいかも。
「深夜高速」はいい曲だもんね。聴きたい。
Third Coast Kingsも大所帯のファンクバンドで、楽しそう。

まだ夕方には早い時間にTha Blue Herb。彼らを昼間に観るのは当然ながら初めてなんだけど、
あの深遠なヒップホップが、フジの昼間の雰囲気にマッチするのか、非常に不安がある。
ホワイトステージってのも不安。でも彼らの力量は間違いないし、
きっと凄いもの見せてくれると期待してる。ブルーハーブの新章を目撃したい。

そこからはまた適当にフラフラ行動して、適当なタイミングでグリーンに戻ってくる。
目的はBeady Eyeであります。申し訳ないけど、リアムが歌うオアシスの曲が目当てです。
ビーディ・アイの曲は勿論楽しみではあるけど、ローゼスの前に配置された粋な計らいに、
リアムがどう応えてくれるのかが、楽しみ。

そして初日のトリは、15年以上も待望していたThe Stone Roses!
正直ライブはショボイみたいだけど、自分はそれで全然いいや。
「Made of Stone」「I am the Resurrection」「Driving South」なんかは、
イントロの時点で叫ぶと思う。もう楽しみで仕方がない。


二日目は体調が良ければ朝一で奥地まで行って、伊藤ふみお観たい。
彼の笑顔とジャンプは素晴らしい。
Lindigoってレユニオン島出身のバンドも相当面白そうなんで観たい。

昼間の注目はCloud Nothings。この前来日したばっかみたいだけど、評判良かったみたい。
自分は全然聴いたことなかったけど、YouTubeで音源聴く限り、かなり自分の好みっぽい。
過去にフジロックでAirbone Toxic Eventと出会ったけど、
彼らのギターロックにもハマるかもしれない。

そこからはずっとグリーンにいる予定。ロックレジェンドともいえるバンドがズラリと並びます。
レゲエ界のレジェンドToots and the Maytals、
ブリティッシュロックのレジェンドThe KinksのフロントマンRay Davies。
スカコアのレジェンドThe Specials。

この並びは凄いんだろうと思う。
たぶん上の世代の人達にとっては本当に凄いんだろうな。
スペシャルズはサマソニでのライブがめちゃめちゃ良かっただけに、
フジロックではそれを上回るライブを期待。空も暗くなった頃、パーティーが似合う時間ですね。

そうだ、The D.O.T.は覗いておきたいな。去年フジロックで散ったロブ様が早くも生還。
レッドマーキーだから、ひょっとしたら入場規制かかるかも。

そして二日目のトリはやっぱりNoel Gallagher's High Flying Birdsです。
フジロックで、やっぱりノエル観たいです。来日公演もめちゃめちゃ評判良く、
ソロアルバムもこれまた素晴らしい出来だったので、幸せな気分になれること間違いなしですね。
「Don't Look Back in Anger」がまた苗場で歌えると思うと、感激だわ。


たぶんあっという間に最終日がやってくる。

最終日はまずChthonicのために体力を温存。
フジロックでのソニックは盛り上げてあげなくてはいけない。
誰にも頼まれてはいないが、使命感だ。レインコートなど、荷物は友人に預けておこう。
その時間帯だけはラウドパークだ。恥は捨てて盛り上がろうと思う。

マーティフリードマンに琴奏者も参戦するという本気モードの彼ら。
メタルなんて聴いたことない人達に、少しでも名前が売れればいいなーと思う。
フジロック行かれる方、Chthonic観ましょう!ベースの方綺麗ですし。
震災のときは台湾で色々と動いてくれた方々ですし。日本のこと好きでいてくれる方々ですし。

ソニックで燃え尽きてビールがぶ飲みしてると思うけど、
この日はとにかくグリーンとホワイトで観たいものが多すぎる。
ここからの予定は、もう当日なるようにしかならない気がする。
日曜日は人多そうだから、出来るだけ移動したくない。悩ましい状況になりそう。

ライジングで観たときの衝撃が今でも残っている井上陽水。
この人のライブはマジで凄かった。間違いなく日本のロックレジェンド。
「少年時代」は泣きそうになったし、「最後のニュース」「傘がない」は円熟の極み。
陽水のライブは晴れの青空の下で聞きたいな。

微妙に被っているのがホワイトのFucked Up。
このバンド、ボーカルがいなければ爽やかなギターポップって感じでかなりいい感じだけど、
存在感ありすぎのボーカルが笑えるほど曲を壊している。このアンバランス感に惹かれた。
ベースのメガネの女の子もかわいい。ライブ観てみたいなー。動画見る限りボーカルの存在感ありすぎ。

んで、彼らのライブと微妙に被るのが、Jack White。
実はジャックホワイトは観たことないので、これを機会に是非観てみたい。
White Stripesの曲やってるなら尚更観たいでしょ。
数少ない現代のカリスマギタリストのステージをこの眼で目撃してみたい。

だけどジャックホワイトとこれまた微妙に被るのがホワイトのExplosions In the Sky。
いかにもMogwai系のポストロックで、静と動の美しきダイナミクスで聴かせるバンド。
彼らのライブ堪能するなら頭から最後まで観ないとなぁ…って思う。
丁度夕暮れから日が沈むくらいの時間帯でシチュエーションは完璧な気がするし。

グリーンのコステロさんも観たいが、ここは決めているRefused。
「New Noise」がめちゃめちゃ好きなので、とにかく観たい。
闇に包まれた苗場の地でこの曲が響き渡ったときの血の沸騰っぷりが今から楽しみ。
うわーーーーーってなる。絶対。

トリにRadiohead観るか、At the Drive-In観るかはもう当日次第。
正直つまみ食いはしたくない。どちらか一方に絞って観ようと思う。
レディへ前半観てATDIも観れるけど、絶対移動で大混雑しそうだし。

ATDIはライブの評判が良くないのが非常に気にかかっている。
特にオマーのやる気が見えないって。フジのときは前向きになってくれているといいけどな。

レディオヘッドのライブは間違いなく鉄板と思われ、しかも2時間近くやりそうだし、
最近はレディオヘッドが染みる心境ではあるので、こちらに傾きつつあるけど…。
後悔のない選択をしようと思う。


あー今から楽しみだ。待ちきれんけど、当日が来てほしくない。そんな心境。

うちの職場に15くらい年上でギタリストのロックオヤジがいるんだけど、
この前声をかけられた。

「お前今年もフジロック行くのか」「はい」
「レイ・デイヴィスは観るんだよな」「え、誰ですか…」
「馬鹿野郎、ロックの4大バンドといえばビートルズ、ストーンズ、フー、キンクスだろ」
「キンクスをお前は聴いたことないのか」「You Really Got Meなら知ってますけど…」

という訳で自分はキンクスをまともに聴いたことはありませんでした。
当然ながらレイ・デイヴィスなんて名前も知らない。
Van Halenのあの有名なカバーがあったから「You Really Got Me」だけは知ってたけど。

なのでまずはキンクスのベストアルバムを買ってみた。
はっきり言って、全然イメージと違う音楽をやっていた。
あまりにも「You Really Got Me」のイメージが強すぎて、勘違いしてたみたい。

まだまだ自分は表層に触れただけだけど、自分の想像以上に、
音楽的な実験をしていて、アレンジの引き出しも多く、
社会を冷静な眼で批判する知性を持ったバンドであることを知った。

今自分はキンクスにハマっている。かっこいい。このバンド。
今日も仕事の帰りに『The Kinks Are the Village Green Preservation Society』買ってきちゃったし。

以前のフジロックでジョン・フォガティが出演したときに似ていると思う。
彼が歌う「Have You Ever Seen The Rain?」は本当に良かった。
きっとレイ・デイヴィスの歌う「Waterloo Sunset」も、同じような感動を呼ぶんじゃないかと思う。

レイが出演する時間は、きっと惜しくも夕暮れには早いんじゃないかと思う。
でも陽が傾いた時間に聴くこの曲は、絶対に苗場のシチュエーションにハマるはず。
ロックのレジェンドはきっと裏切らない。今まで裏切られたことがない。

「Waterloo Sunset」は歌詞も凄くかっこいいです。いつか自分で訳してみたい。
ウォータールー橋にも行きたい!そんな心境です。


B0001XLX2ASomething Else By
Kinks
Sanctuary UK 2008-07-08

by G-Tools



The Kinks 「Waterloo Sunset」

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

The Wildhearts 「Inglorious」

先月ワイルドハーツのジンジャーが来日していた。
自分はワイルドハーツ初心者なのでセットリスト見て今回はパスしたけど、
昔からファンだった人には楽しめるライブになっていたらしい。
ジンジャーは日本好きみたいだし、また来日してくれるでしょ。

ワイルドハーツも高校の頃に出会ったバンドだった。
といっても当時はそんなに熱心に聴くバンドではなくて、
あくまで聴いたことがあるってバンドだった。理由はよく分からないけど。
ポップだけどハードなロックってなると、日本のバンドを当時は好んで聴いてたからかな。

時は流れ、自分が社会人になって30近くになった頃、
ドラムを始めてコピーのバンドやるようになった。
そのときにメンバーの一人がやりたいと言ったのがワイルドハーツの曲だった。

しかも彼がやりたいと言ったのが「Inglorious」。
『Earth Vs The Wildhearts』と『P.H.U.Q.』は持っていて、
それなりに代表曲は知っていたつもりだったけど、この曲は知らなかった。

なのでYoutubeで「Inglorious」を探して聴いてみた。
初めて聴いた感想。「長っ、覚えられねー」

ポップなハードロックってコンパクトにまとめられた曲構成ってのが定番だと思うんだけど、
このバンドの場合は、そういう曲もあるけど、長尺の曲もあることを知った。
でもコピーするには長くて覚えにくいけど、聴いている分には長さを感じさせない
スムーズな曲展開にジンジャーという人の才能を大いに感じた訳で。

興味を持った僕は「Inglorious」が収録されているアルバム『Fishing For More Luckies』を購入。
元々このアルバムはファンクラブ向けに作られたアルバムがベースになっているんだけど、
あまりにも長すぎる曲をシングルとしてリリースすることをレコード会社が許可しなかったせいで、
色々と紆余曲折あったアルバムになっているみたい。

詳しいことはこのサイト読むと分かります。
http://www7.plala.or.jp/tomikyu/wildhearts/fishing.html

『Fishing For More Luckies』で自分は完全にワイルドハーツにハマった。
「Sick Of Drugs」「Red Light - Green Light」
というシンプルでかっこいい曲に当然虜にはなったんだけど、
作りこんだ長尺の曲を聴いていて、こんな凄いバンドだったんだーって理解するようになった。
その中では「Inglorious」「Schitzophonic」「Sky Babies」の三曲がお気に入り。

コードワークは誰しもが指摘するビートルズの影響が如実に出ていると思う。
聴いていて、おーこんなコード進行するんだーって発見の連続。
コーラスもふんだんに入っていて、
メロディを気持ちよく聴かせるアレンジの力は本当に素晴らしいと思う。

そして、一つ一つのバッキングとリフはシンプルではあるんだけど、かなり入り組んだ曲構成。
ジンジャーって凄く神経質な人なんだろうなって思ってしまうほど、
かなり細かいところまで考えて作られているような印象。

これらの曲を実際にバンドでコピーしてみると分かると思います。
本当に発見の連続。ジンジャーのマジックを一つ一つ解体していく作業は楽しかった。
難しいフレーズってのはないからコピーはしやすいと思うけど、
一つ一つのフレーズを紡いでいく構成力に驚きを感じること請け合いです。

作曲やる人だったら勉強になるんじゃないのかな。
自分は出来ません。はい。


ワイルドハーツって、正直ポテンシャルのわりに
そんなに売れなかったバンドって印象を常に持っていた。

レコード会社との確執とかメンバーチェンジの連続とか、バンドを巡るゴタゴタが多すぎて、
多くの人にバンドを売り込むという露出の面で不利があったと思うし、
ブリットポップ全盛のイギリスに登場してしまったというタイミングも悪かった。

アメリカで起こっていたメロコアブームとリンクして、
このバンドがもっと評価される機会があっても良かったと思うし、
日本でもHR/HMという枠組みから離れた売り出され方をしても良かったと思う。

バンドとしても勝負のタイミングで『Endless Nameless』を出してしまったのが痛かったかな…。
ジンジャーらしい、体制に媚びない姿勢は素晴らしかったとは思うんだけど。
少なくとも『P.H.U.Q.』の延長線にあるアルバムをリリースしていれば、
このバンドを巡る状況も、ひょっとしたら音楽界の流れも変わったんじゃないかと思っている。

とはいえ彼らが残した音源の素晴らしさは、今でも変わることはない。
『Fishing For More Luckies』はきっとしばらく自分の愛聴盤であり続けると思う。
このアルバムこそ、ワイルドハーツの真髄が味わえる名盤なんじゃないかと思います。


B0000549SYフィッシング・フォー・モア・ラッキーズ
ワイルドハーツ
イーストウエスト・ジャパン 1996-05-25

by G-Tools



The Wildhearts 「Inglorious」
中盤、リズムチェンジしてからの怒涛の展開は素晴らしいです。濁流に流されるよう。
この曲は硬質なギターリフがかっこいい。



The Wildhearts 「Schitzophonic」
この曲はメロディアスなコーラスとコード進行が素晴らしい。
あっという間に最後まで聴けてしまいます。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

Zeno 「Meet me at the Rainbow」

中古CD屋でCDを漁るのが自分の趣味であるんだけど、
町田の見つけたCD、Zenoの『Listen to the Light』。400円だったので即買い。
何でも安く買えるのは良いことだ。

このアルバムは1998年に発表されていて、
あのBURRNの年間人気投票のアルバム部門で2位にランクされていたらしいアルバム。
調べてみて自分も驚きだった。当時こんなに人気あったんだーって。
ちなみに1位はSlayerの『Diabolus in Musica』だったみたい。時代を感じるな。

当時はFair Warningがめちゃめちゃ人気あって、日本で10万枚以上も売っていたような時代。
メロディアスなハードロックが日本で受け入れられる土壌は完全に出来上がっていた。
Fair Warningの前身がZenoであることを考慮すれば、Zenoが売れるのも必然だったのかも。

このアルバムが出たとき、当時自分は高校三年生。
情報源はBURRNと伊藤政則のラジオしかなかったけど、
このアルバムの評価が高いということは、肌で感じることが出来ていた。

ラジオでは「Meet Me at the Rainbow」がよくかかっていて、
ジーノのギターはかっこいいなーと子供ながらに思っていたのを思い出す。

とはいえ、当時はメロデスなどもっと激しい音楽を好んで聴いていたから、
Zenoに回せるお金がなく、結局このアルバムも購入することなく今に至っていた。
そんなアルバムを10年以上経ってから購入。
CD屋で偶然見つけなければ、ひょっとしたらもう聴くことはなかったかもしれない。

で、このアルバムなんだけど、非常に良かった。
内容としてはメロディックハードロックとしか形容のない音楽。
当時からして流行を無視した音楽をやっていたんだから、今聴いても古臭さは感じない。
いい音楽は普遍的な何かがあると思うけど、Zenoの音楽もそんな普遍性があると思った。

曲トータルのメロディとアレンジがとにかく素晴らしいと思ったんだけど、
やっぱり自分が一番惹かれたのが、ジーノのギター。この人のギタープレイは神がかっている。

音作りからして、凄く独特で個性的。
ストラトっぽい音を鳴らしているんだけど、コシの強さが強調されたネバっこい音。
イングウェイに代表されるようなピロピロっぽい音じゃない。上手く形容できないけど。

ジーノのギターのことは、こんなサイトがありました。
理想のギターは「レス・ポールのサウンドが奏でられるストラトキャスター」だって。
凄くよく分かると思った。
http://zenojournal.blog49.fc2.com/blog-entry-9.html

このサイトにも書いてあるけど、ジーノという人のギターの特徴はアーミングの多用だと思う。
兄貴である仙人ウリジョンロートの影響だと思うんだけど、
これでもかとアーミングを入れまくっている。

アーミングってギタープレイの中では飛び道具的な使われ方をすることが殆どだったと思うんだけど、
この人の場合はアーミングが完全にフレーズの中に溶け込んでしまっているところが凄い。
指で行うチョーキングやヴィブラートの感覚で、アーミングを使いこなしている感じ。

当然アーミングは音程のコントロール幅が大きい訳だから、
その幅の大きさがフレーズのダイナミックさを引き立てて、
エモーショナルに聴かせる効果を生んでいるんだろうなって思った。

基本的なルーツはジミヘンみたいだから、
アーミングに対する彼のこだわりってのも何となく分かる気がする。
まー、ジーノ・ロートという方のギターはとにかく凄い訳です。

最近のバンドって、メタルってジャンルに限らず、
よくよく考えるとギターのアーミング使ってるギタリストって殆どいないんじゃないのかなと思った。
確かに使い方難しいし、何よりチューニングのコントロールが難しい。

でも、何かそれってつまらんよね。
みんな同じようなギタープレイを追求してるみたいな感じで。
ぱっと思いつくのは、MuseのマシューやMars Voltaのオマーくらいかな。
現代でも新しいギターの可能性を追求しようと面白いことやってると思うのは。

音楽は単なるテクニックの発表会ではないと思うけど、
新しいギターの音を見つけていこうという試みは、もっと行われていいんじゃないのかな。
偉大なる先人達に比べて、やっぱり現代のギタリストって個性がないと思う。
自分が知らないだけかもしれないけど…。

大分ジーノの話からずれてきたけど、とにかくジーノは個性的なギタリストな訳です。
今は隠居しちゃってるみたいだけど、日本でライブやってほしいなあ。
一度生でギタープレイ観てみたい。


B000024MNTListen to the Light
Zeno
MTM

by G-Tools



Zeno 「Meet me at the Rainbow」
とにかく弾きまくりのこの曲。アーミング、スウィープ、タッピング、ボリューム奏法など、
あらゆる技が多用されたギターソロはほんと素晴らしいと思います。
何年練習したとしても、こんなの弾ける気しない。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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