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Atoms For Peace 「Feeling Pulled Apart By Horse」

いよいよフジロック。
最後まで仕事に追われっぱなしで、結局あっという間にこの時が来た。

何か過去のフジロック振り返ってみたくなったので、
印象に残ったライブと共に、書いてみる。


○2007年
僕が初めて行ったフジロック。ぶっちゃけ、めちゃめちゃ疲れたイメージしかない。
ライブに関しても、そんなに余裕が無かったこともあって、あまり記憶にない年。

・Muse
2006年のサマソニで衝撃を受けて、楽しみにしていたライブ。
去年のフジロックのパフォーマンスも良かったけど、この年のMuseは神がかっていた。
バンドの勢いという点では頂点だったと言えるかも。
「Invincible」「Butterflies and Hurricanes」最高だった。

・Omar Rodriguez Lopez Group
噂のオマーとの初遭遇がこの年。セドリックがボーカルで、まんまMars Voltaだった。
全く曲知らない状態でライブ見たけど、変拍子やらインプロの嵐で、凄かった。


○2008年
前年にフジロック行っていたおかげで、少しは余裕も出てきたフジロック。
土曜日は特に天気が良くて気持ち良かったのを思い出す。
ライブって面でいくと、この日の金曜は素晴らしかった。

・The Vines
ひょっとしたらもう日本では観れないかもしれない、ということで今振り返ると貴重なライブ。
過去に日本で一悶着起こしたクレイグだけど、
あのときのライブは精神的にも安定していて、最高のパフォーマンスだった。
レッドマーキー、「Get Free」で大揺れだったのを思い出す。

・My Bloody Valentine
Feederのこれまた素晴らしいライブが終わってグリーンに向かうと、
既にマイブラのライブは始まっていた。しかし異様な光景。客が棒立ちで呆気に取られている。
とにかく物凄い爆音。フジロックで最高に暴力的な音量だったかも。
ギターってこんな音出せるんだーって衝撃。ラストのノイズの洪水は、今でも鮮烈に思い出せる。

・The Music
あのミュージックがフジに帰還!
僕はあの時が初めてだったけど、ホワイトステージ、期待感に満ち溢れていた。
パフォーマンスとしてはまだまだいけるだろって思ったけど、
あんときの盛り上がりは今でも思い出せる。観客とバンドが一体になったステージ。


○2009年
この年はとにかく金曜の雨が強烈だった。
あまりにも雨が凄すぎて、テントを張らずに車中泊にした年。
この年もかなりライブは当たり年だった気がする。

・Patti Smith
序盤はにこやかに笑顔を振りまくおばあちゃんって感じだったけど、
ライブが進むにつれて、パンクロッカー、パティが現れ始めた。
ギターの弦を切りながらの言葉、「We are Alive. We are Free.」
僕は今でも鮮烈に覚えている。

・Oasis
たぶん僕にとってフジロックのベストアクトを挙げると、このライブになると思う。
ぶっちゃけリアムのボーカルの調子、序盤は悪かったし、
バンドの全盛期に比べれば、別に大したライブじゃなかったかもしれない。

でも、あのとんでもない大雨の中でのオアシス。
僕の心が折れなかったのは、オアシスのライブがあったからだった。
あそこまで音楽を渇望した瞬間ってのは、あまり記憶にない。
「Live Forever」「Don't Look Back In Anger」は今でも忘れられない。

・Weezer
昔からファンの方には評判悪かったみたいだけど、僕は妙に印象に残っているライブ。
リヴァース、すごく変な人だった。でもライブパフォーマンスは良かった。
というより、ウィーザーって、ほんと名曲多いバンドだと思った。
「Perfect Situation」「Island in the Sun」、良かったなー。


○2010年
この年にもなると、フジロック、ガツガツせずに余裕を持って行動出来るようになってきました。
フジロックを経て次の日、月曜になると毎年クタクタだったけど、この年は元気に月曜に出社。
僕が行った中でも、メンツの豪華さという点では、過去最高のフジロックだった。

・Them Crooked Vultures
ドラマー、デイブ・グロール。ベース、ジョン・ポール・ジョーンズ。
今振り返っても信じられない。僕が憧れた二人が、同じステージで演奏している。
なんか、もう、とにかく凄かった。ロックという音楽の素晴らしさを再確認。

・John Fogerty
はっきり言ってあまり期待していなかったけど、ライブ、めちゃめちゃ凄かった。大盛り上がり。
バンドの演奏も凄かったし、ジョンのボーカルも素晴らしかった。
往年の名曲を出し惜しみ無く演奏して、サービス精神も素晴らしかった。
「Have You Ever Seen the Rain?」での大盛り上がりは、これまた今でも思い出せる。

・Atoms For Peace
そして極めつけは、これ。トム・ヨークとフリーって。奇跡。
ライブもとにかく変哲な感じで、全く今まで聴いたことないような感じ。
変人トムヨークと実は常識的なプレイヤー、フリーの噛み合いっぷりったらなかった。

この後のベルセバのライブも忘れられない。

僕のフジロックはAFPとベルセバで終わった。
そして、また一年経ち、フジロックが始まる。
また、あの入場ゲートをくぐるのが、楽しみで仕方ない。


今年はどんな音楽に出会えるのか。
一年で最も現実と離れて、音楽に没頭できる三日間まで、もうあと一日。


Atoms For Peace 「Feeling Pulled Apart By Horse」 Fuji Rock 2010
僕が思うに、去年のフジロックのベストアクト。
フリーのベース、何気にあーゆう音楽にも噛み合うんだーって驚きだった。
そして変人トムヨーク。動きヤバ過ぎ。彼が見ている世界と自分が見ている世界とには、
きっと大きな乖離があるんじゃないかと思うくらいのテンションだった。
かっこよかったなー。

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The Blue Hearts 「イメージ」

久しぶり(?)に今日は私的な記事を。


僕の開発品を工場で試作品として作ろうということで、色々と日程調整して頂いた結果、
このような日程が出てきた。

7/30(土)~8/5(金)

僕はこの日程を見て青ざめた…。考えうる限りの最悪の日程だ…。

現行ラインを使って僕の製品の一部工程は作られるんだけど、
そこは現行の量産ラインであるので、通常の生産が行われている。
よって僕の試作というものを投入するには、ラインを管理する側に一任して調整してもらうことになる。
要するにラインが空いているときにしか、試作は出来ないよ、と。

なのでその結果に対して、あーだこーだ言う訳にはいかない。
そして7/30(土)の初日は、今回のポイントになりそうな工程の見極めの一つ。

どうする?、俺。

その他の予定だったら、文句なしに予定をキャンセルして、工場に飛んでいくだろう。

しかし、7/29(金)~7/31(日)はフジロックの日。
僕が何で働いているかって意味を問いかけると、
間違いなく一つの理由に「フジロックに行くため」ということが挙がる。

それくらい僕にとっては人生の楽しみの一つになっているイベント。
人生を楽しむために仕事をしているはずなのに、そこが逆転してしまうのはきっと本末転倒だ。

だから僕はフジロックに行くことを選択するんだけど、
でも、すごく、すごく、葛藤がある。

僕以外の誰かに、土曜出勤、しかも工場出張をお願いして、行ってもらわなければならない。
僕はその事実を上司に打ち上げて、相談し、周りの人達の予定を調整してもらわなければならない。

僕のわがままのために。

という訳で気分は憂鬱である。

今思うのは、せめて8/1(月)~5(金)の間だけは、迷惑をかけずに頑張る、ということのみ。
この週は身体がいくら悲鳴を上げようが、気持ちで乗り切る。
そんな意気込みを示し、結果で示すことで、周りの人達に理解してもらうしかない。


働く、ということの意味を考える。

自分のために働くことは、事実。
でも誰かのために、社会のために働くことも、事実。

僕の働く意義の一つに、これまでお世話になった人達に対して、自分を育んでくれた社会に対して、
そして日本という母国に対して、恩返しをしたい、というものがある。
それは僕が大学院生のときに、ようやく就職をしようと思ったときに、僕が思ったことだった。

僕が就職活動の頃に決断した僕の想いは、実は今でも変わっていない。

仕事かったりーとか、あの人使えねーとか、会社の文句言ってばっかりだけど、
でも僕は、働く、ということに意義を感じているから仕事が出来る。まだ会社を辞めずにいれる。

「私」と「公」。多くの人達が、この狭間の中を苦しみながら生きている。
どちらに重きをおくかは人それぞれ。各人の人生、好きに選択すれば良いと思う。

僕は今、その狭間の中で苦しんでいる。

ま、悩んでいる暇あったら、会社のうちに目いっぱい仕事しろってのが、
多くの人達が言ってくれるであろう助言なんだろうけど。

前向きな結論は、それだ。
俺がフジロックに行った分、今度はみんなに対して、今以上に恩返しをすれば良い。

都合のいい割り切り方に思えるけど、でもそうさせてもらう。


仕事ってのは決断の連続で、最近特に色んな場面で決断を迫られる場面が増えた。
少なくとも、僕が担当している製品絡みの案件は、
僕が決断したことを、大体管理者の方は追認してくれる。

ある程度自分も認めてもらえもらえるようになったということで、
それは凄く嬉しいことではあるんだけど、そんなプレッシャーのある日々は、疲れる。
僕と同い年だったら、ベンチャーの社長や大手の管理職なんていっぱいいそうなもんだけど、
僕はまだその域にはいけないみたいだ。

ということで、仕事以外の事柄について、僕は決断をすることが減った。

例えば、原発のこと。
あなたは原発に賛成ですか、反対ですか。

今の僕の結論。

すみませんが、今の僕に、結論は出せません。

原発は無いに越したことはない。でも本当に将来の日本、原発なしでやっていけるのだろうか。
一市民とすれば、原発反対。一方で、一産業人とすれば、原発賛成。
僕という人間にも、複数の立場がある。それぞれの立場によって、違う結論が出る。

ただし、原発の安全性というものに対して、
綿密なストレスシミュレーションは絶対に必要なことだと思う。

政治家の与謝野さんが、今回の原発事故は科学の範疇を超えた事故だって言ってたけど、
それは絶対に言ってはいけないこと。

科学的に想定しうる全てのストレスに対して、安全性を証明できるような原発の設計を行うこと、
それが社会を発展させる科学技術というものだと思う。
科学は安全を保証するためのツールでなければならない。


ちょっと横道にそれたけど、でも僕は政治家ではないし、
決断を下す必要がないので、先のような宙ぶらりんなスタンスの状態にある。
そんな僕のスタンスを批判する人もいると思うけど、僕はそれでいいと思っている。

僕は、白か黒か、妙に選択をさせたがる風潮が嫌いだ。

原発賛成だからって叩いたり、原発反対だからって叩いたり。
そういった風潮を煽りつつ、延命を図ろうとする国家元首もいる始末。

単に互いの立場だけを批判したいだけではないのだろうか。
本当にそれぞれの立場の背景にある主義主張というものに対して、耳を傾けようとしているのだろうか。
互いの立場を乗り越えて、最適な解を得るための、本当の意味での討論をしようとしているのだろうか。

真摯に活動されている方々に敬意を表すると同時に、
日本に巣食うアホ共に対して、僕は軽蔑の意を表したいと思います。


僕はそんなことを考えて、すぐにこの曲が思い浮かんだ。
ブルーハーツの「イメージ」。

マーシーの曲だけど、ほんと天才的な歌詞だ…。
人間社会の普遍的な課題を、見事に捉えていると思う。
「原発」という歌詞がリアルすぎるのは問題だけど、
でも今の風潮だからこそ、多くの人達に聴かれるべき曲だと思う。

パンクって言葉は、この曲における彼らを形容する言葉なのではないか。
大げさではなく、僕はそう思います。


どっかの坊ずが 親のスネかじりながら
どっかの坊ずが 原発はいらねぇってよ
どうやらそれが新しいハヤリなんだな
明日はいったい何がハヤるんだろう

イメージ イメージ イメージが大切だ
中身が無くてもイメージがあればいいよ


B002YW7ANMBust Waste Hip
ザ・ブルーハーツ
ワーナーミュージック・ジャパン 2010-02-24

by G-Tools



The Blue Hearts 「イメージ」

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

Chthonic 「Forty Nine Theurgy Chains」

記憶も少しずつ薄れ始めている感じだけど、Chthonicライブの感想。

僕が会場着いたのはPM6:50くらいで、客の入りは会場のキャパの7割くらいかなーってイメージ。
ビール飲んで余裕かましていても、余裕でステージ前のフロアに入れた。
やっぱり黒Tシャツが多い。Loud ParkのTシャツ多かった。あと、若い人が結構多いイメージだった。

そしてPM7:00きっかりに会場は暗転。ニューアルバムのイントロ「The Island」がSEとして流れる。
会場は、ソニックコール。なかなか観客、早くも熱い。メンバーが登場して、更に歓声。
当たり前だけど、ネットの画面通りのコスチュームのメンバーが、登場。待ってたぜ!


1曲目はニューアルバムでくるかなーって思ってたら、
いきなりの掴みは「Fortyーnine Theurgy Chains」!
ブラストビートに合わせて、壊れる人、多数。フロア後方では早くもモッシュピットが発生。

この曲、ギターリフは超絶的にかっこいいし、
サビのメロディはキャッチーだし、1曲目にぴったりかも。
フレディが自ら二胡を手にとってソロを弾く。
Chthonicの魅力を十二分に伝える最高の1曲目だった。

「Bloody Waves of Sorrow」を挟んで、ニューアルバムから「Oceanquake」。
この曲、モロにソイルワークって感じでそんなに好きな曲じゃなかったんだけど、
ライブではめちゃめちゃかっこ良かった。頭振りまくって気持ちよかった。

MCにてニューアルバムは買ったか、というMCに対してリアクションする観客、多数。
アマゾンでは在庫切れ起こしてたみたいだけど、セールス的にも評価的にもかなり好調なんだろうな。

そしてニューアルバムの頭から「Legacy of the seediq」「Takao」を投入。
アルバムが出てから1週間ほどであるにも関わらず、
これらの曲に対するリアクションの大きさったらなかった。

「Legacy of the seediq」のヘヴィなイントロから、一気にスラッシュビートで疾走するところなんて、
自分の身体の中でリミットが外れるような感覚を覚えたし、「Takao」の雄大さにも感激。
「Takao」はしばらく彼らとファンにとってのアンセムになりそうな曲。
さすがに台湾語のサビは歌えないけど、一緒に歌えたら気持ちいいんだろうなーって思った。

去年のラウドパークには来たか?、とのMC。
すんません僕行ってませんだけど、ここでもリアクションする観客、多数。

Chthonicの日本での評価が高まったのは、間違いなくLoud Parkへの出演があったからだと思う。
あーいうメタルのイベントは、色んなバンドを育てていくという観点で、
ずっと続いていってほしいなぁーって思った。

続いては恐らくファンの間で人気が高いであろう
「Mirror of Retribution」「Blooming Blades」「Quasi Putrefaction」が
続けざまにプレイされた。ここらあたりのモッシュの壮絶さったらなかった。

僕は「Blooming Blades」がめちゃめちゃ好きなので、燃えた。この曲もギターリフが最高。
「Quasi Putrefaction」聴きながら思ったけど、僕はブラックメタル色の強い、
疾走チューンよりも、メタルコアチックなギターリフをフューチャーしたミドルテンポの曲が、
今は好みなんだなーって思った。年取ったのかな。

頭振りながら音に身を委ねながら盛り上がっていたんだけど、
ライブが進むにつれて、冷静さも少しずつ取り戻してきて、
不満点も少しずつ感じ始める自分が現れ始めた。

まず、ベースの音が小さい。こういうヘヴィな音楽やるバンドにとって、ベースは肝である。
低音が弱いと、どうしても軽く聴こえるし、サウンドに締まりがなくなる。
後半はベースの音量が改善されてきたけど、そこは残念。

また、キーボードの音が小さい。ピッキングやアタックの強弱がモロにサウンドの強弱にリンクする
ギターやベースに対して、キーボードはどうしても埋もれがちになる。
Chthonicの音楽にとって、キーボードは非常に重要なパートだと思っていたので、
その点についても残念だった。やっぱりギターとドラムに埋もれてしまっていたなぁ…。

あとはダニのドラム。バスドラのスピードと音数については申し分ないんだけど、
「ノリ」という観点では微妙だった。あれだけ叩いているから仕方ない部分もあるけど、
どうしても微妙なリズムのずれってのが、バンドのノリを削いでしまっているのを感じた。
ま、あういうスタイルのドラマーでノリを生み出せる人なんて、一握りしかいないと思うけど。

一方で想像以上に凄いと思ったのは、まずジェシーのギター。彼は上手い。
CD聴いても難易度高いと思っていたリフを、しっかりと切れ味鋭く弾ききっていた。

そして圧巻はフレディの存在感。彼にはフロントマンとしてのオーラがあった。
ボーカルとしての声量にも文句はないし、客の煽りもかっこいい。
何気に色々な歌唱法を使い分けてテクニカルな側面もあり、いいボーカルだと思った。
最後上半身裸になってたけど、いい身体してた。Chthonicを引っ張るのは、やっぱり彼だと確認。

「Kaoru」の前にフレディがMC。
この曲は特攻隊について歌った曲。日本人に特攻隊があったように、台湾人にも特攻隊があった。
この曲は台湾、そして日本について歌った曲だ、と言っていた。

彼のMCに対して、あれだけ騒いでいた観客も、シリアスなモードで聴き入っている。
彼らのニューアルバム『Takasago Army』のテーマを理解しているからこそ、
僕ら日本人の観客は、彼らのメッセージをしっかりと受け止めようとする雰囲気が漂っていた。

僕はそんな会場の雰囲気が、すごく素敵だと思った。
過去の歴史は恣意的にではなく、正面から向き合って、未来に対して進んでいかなければならない。

そんな雰囲気の中でスタートした「Kaoru」は、この日のライブのハイライトだったと思う。
この頃には音のバランスもかなり改善されて、
目まぐるしく展開するこの曲の世界観をしっかりと表現していたと思う。

フレディのボーカルが壮絶だった。バンドのみんなも、ほんとかっこ良かった。

本編ラストは「Bloody Gaya Fulfilled」「Rise of the Shadows」。
フレディがMCでこれらの曲はきっとみんなも好きな曲だって紹介して始まったけど、
その言葉通りに会場は大盛り上がり。

「Bloody Gaya Fulfilled」では、
この日一番なんじゃないかってくらいの巨大なピットが形成されていた。
最高の盛り上がりを迎えて、ライブの本編は終了。

そして当たり前のように拍手とソニックコール。
あまり間を置くことなくメンバーが登場して、「Indigenous Laceration」がスタート。
やっぱり昔からのファンにとっては『Seediq Bale』が人気なのかなーって感じる大盛り上がり。

アンコールのラストは「Broken Jade」。

イントロのギターリフは今でも頭に残っている。これもほんと素晴らしい演奏だった。
この曲もしばらく彼らにとってのアンセムになるんだろうな。
何となくこの曲でほんとの最後って雰囲気を出していたから、
思い残すことなくヘッドバンキングしまくって、気持ちよく騒いだ。

ほんとニューアルバムの曲も、昔の曲と変わらないくらいに盛り上がってた。
アルバムが出て間もなくのライブだったから、ニューアルバムの曲盛り上がるか心配だったけど、
全くの杞憂だった。

バンドの演奏は、とにかく熱かった。

最後にメンバーが全員で登場して、観客に挨拶して、ライブは終了した。
正味1時間半のライブだったけど、全然物足りなさはなかった。
素晴らしいライブだったと思う。


今回のライブ、決して完璧という訳ではなかった。
特にライブでの音作りと演奏力の向上という点については、彼らの課題であると思う。

ただし、ライブの見せ方という観点においては、既に彼らは大物と呼べるような雰囲気を漂わせているし、
あとは大舞台で場数を踏んでいけば、文句なしでアジアを代表するような
世界的なミュージシャンの仲間に入っていけるようなポテンシャルを持ったバンドであることを、
僕は今回のライブを観て、確信した。

Arch EnemyやChildren of Bodomみたいに日本で絶大な人気を持つメタルバンドがいるけど、
Chthonicにはまず日本でそこまでの人気が得られるように頑張ってほしいと思う。
そしてMCの通りにまた来年も来日して、もっとビッグなバンドになっていってもらいたい。

僕はずっとChthonicを追いかけたい。
ライブが終わって、僕が一番に思ったのは、これだった。

バンドのみんな、観客のみんな、ありがとう。


(セットリスト)2011.7.11 渋谷クアトロ
The Island
Fortyーnine Theurgy Chains
Bloody Waves of Sorrow
Oceanquake
Legacy of the seediq
Takao
Spell of Setting:Mirror of Retribution
Blooming Blades
Quasi Putrefaction
Mahakala
Kaoru
Bloody Gaya Fulfilled
Rise of the Shadows

Indigenous Laceration
Broken Jade


B002HWUUBIMirror of Retribution
Chthonic
Fontana Universal 2009-10-26

by G-Tools



Chthonic 「Forty Nine Theurgy Chains」
彼らにはあまり良いライブ動画がないので…。



あと、こんな動画があったので…。

今年のDownload Festivalに出演したのが、台湾のTVニュースになってます!
やっぱ母国では人気あるんですね。


去年のLoud Park出演もニュースに。レポーターのメロイックサインが素敵。

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ジャンル : 音楽

Chthonic 「Broken Jade」

遅ればせながらChthonicの新作『Takasago Army』について。

前作『Mirror of Retribution』では既に、ブラックメタルをベースに台湾的なテイストを取り入れた
彼ら独自の音楽を作り上げていた訳だけど、
アルバムからの先行公開となった「Takao」を聴くに、
前作の路線はかなり推し進められ、台湾的なテイストがかなり強まった印象だった。

ちなみに僕は勝手ながら、Sepulturaの『Chaos A.D.』『Roots』のようなアルバムを期待していた。
スラッシュメタルという、既に確立されたジャンルの枠内で自分達のスタイルを築いた上で、
自らの民族的なルーツに重きを置いて、大胆にブラジリアンテイストを取り入れ、
世界的に大きく反響を呼ぶようなアルバムを作ったのが、彼らだった。

Chthonicの場合、出発点はブラックメタルで、徐々に台湾的なテイストを強め、
『Mirror of Retribution』に至って、一つの完成をみたという印象。

『Takasago Army』では更にどのような進化を見せてくれるのか。
僕はかなりの期待を込めて、このアルバムと向き合った。


インストゥルメンタルの「The Island」でアルバムは幕を開ける。イントロの笛の音は尺八かな?
テーマが高砂義勇軍だけあって、日本的なテイストを打ち出したのかなと感じる。
MettalicaのライブSEである「Extacy of Gold」にイメージの近い重厚な曲。
ストリングスの音色が否が応にも期待感を煽っていく。

そして「Legacy Of The Seediq」へと繋いでいく。
どっしりとしたイントロの後に、Aメロからいきなり疾走する。
相変わらずの切れ味の演奏。ダニのドラムが凄まじい。

サビのところでは急激に曲調を変えて、メロディアスに聴かせる。
かと思えば、琴の音が導入されて、かなり目まぐるしく展開が変わっていく。
アルバムの冒頭の掴み、としてはかなりいい曲なんじゃないかと思う。

続くのは既に何回もリピートした「Takao」。CDで聴くと、やっぱり迫力は段違い。
疾走パートもあるけど、このバンド、かなりミドルテンポの演奏に、相当な迫力が増したと思う。
前にも書いたけど、この曲、フレディのボーカルが光ってる。
中盤から終盤にかけての展開は、エモーショナルという表現がぴったりで、本当に素晴らしい。名曲。

「Oceanquake」はキーボードがフィーチャーされた曲。
サビのところなんて、モロにソイルワークっぽいと思った。
メタルコアっぽいギターリフもあるし、今までの彼らに無いような曲調の曲。
申し訳ないけど、僕が彼らに期待していたのとは、ちょっと違うかな…ってのが僕の感想。

「Southern Cross」は一転して、かなり激しく刻むギターリフが印象的な曲。
この曲のギターはかっこいい。元々ジェシーは上手いギタリストだったけど、
かなり難易度が高そうなギターリフを切れ味鋭く弾き切っている。

この曲には他の曲にはあまりないギターソロが入っていて、
ツインリードのメロディアスなギターが弾ける。
かなりクサいアレンジであるけど、戦場に向かう戦士の決意と示すようで、かっこいい。

「KAORU」はこのアルバムのハイライトともいえる曲。
かなりシンフォニックな要素が強い。彼らのルーツであるブラックメタルの名残もかなり感じる。
二胡や琴の音も大活躍してドラマチックなアレンジに仕上げている。
従来より彼らが得意としている曲調の曲。

驚きは終盤に唐突に導入される、台湾の演歌歌手?の歌声。
かなりコブシの聴いた歌声にびびる。その後に飛び出すフレディの絶叫とのコントラストが面白い。
思いの他にこのパートは浮かずに上手く曲と溶け込んでいると思う。名アレンジ。

「Broken Jade」はこれまた彼らの得意な三連ミドルテンポの泣かせるナンバー。
ツインリードのギターリフがかっこいい。途中からはいつものように疾走していくんだけど、
キーボードのアレンジがこの曲は好き。

そして驚きは、ラストでのあの「玉音放送」をアレンジに取り込んでいるところ。
放送をバックに絶叫するフレディのボーカルが凄まじい。
哀しみ、怒り、絶望、あらゆる感情をぐちゃぐちゃにして吐き出したかのような、絶叫。

この曲は太平洋戦争の終焉を示す曲なんだけど、
ラストの終わり方は見事にその歴史的事実とシンクロさせることに成功していると思う。
この曲も名曲。

「Root Regeneration」は一転してインストゥルメンタルナンバー。
水の流れの音に、セデック語の語りが物々しさを煽る。

「MAHAKALA」もシンフォニックブラックって感じの曲調。
相変わらずテンションは高くてかっこいいんだけど、
ちょっと同じような曲調が続きすぎかな…、という印象。
終盤にかけてドラマチックに盛り上げていくアレンジは相変わらず素晴らしいんだけど。

「Quell The Souls In Sing Ling Temple」も、これまたシンフォニックブラック。
ただ、中盤にはかなり伝統的なメタルっぽい手法を用いて、
これまたクサいアレンジではあるけれども、ドラマチックに盛り上げていく。
ツインリードのギターがこの曲でも気持ちいい。

でも実際この曲で描いているのは、新たな侵略者である国民党軍との最後の戦いに挑む、戦士の姿。
そういった姿が目に浮かんでくるような曲。
余韻を残すことなく、高速で駆け抜けて、アルバムは締めくくられる。


アルバムを何回も繰り返して聴いたけど、自分にとってこのアルバムは、
期待通りの出来栄えではあれど、期待以上ではなかった。
『Mirror of Retribution』を更に深化させた音楽ではあるけれども、
従来の彼らの枠を超えた音楽であるとは感じなかった。

僕が彼らに求めていたのは、相当レベルの高いものだったみたいである。

ただし、本人達が語っているように、
このアルバムは『Seediq Bale』Mirror of Retribution』と続く三部作の締めくくり、
との位置づけであり、だからこそ彼らもあくまで従来の枠組みを重視した上で、
新たなテイストを付け加えるようなアルバムに仕上げたのかなーって詮索したり。

いずれにしても本作『Takasago Army』にて、彼らの音楽は「完成」の域に至ったことは間違いない。
このアルバムが世界的にどんな評価を受けることになるのか、僕は楽しみである。
正当な評価を受けた上で、世界に進出してもらいたいバンドの一つ。


ちなみに、今回の感想ではこのアルバムのストーリーや歌詞については触れなかったけど、
間違いなくこのアルバムは歌詞を見ながら、そして彼らのインタビューを参照しながら、
聴き込んでいった方が良いと思えるアルバム。

僕は歌詞を読みながら、このアルバムのストーリーを思い浮かべながら音楽を聴いて、
このアルバムに賭けた彼らの情熱は間違いないということを感じた。
ここまで真剣に歌詞に向き合おうと思うバンドって、
メタルってジャンルに限定すると、殆どないんじゃないのかな。


明日はChthonicのライブ。

出張も無理やり一日伸ばして、夕方からの打合せも別の日に変更させてもらって、
そこまでしても行きたいと思ったバンドのライブ。

彼らにとって初の日本におけるワンマンライブでもあるし、めちゃめちゃに盛り上がりたい。
明日はテンション上がったら久しぶりにモッシュピットに突入しようか、くらいに思っている。
それぐらいに、凄いライブを見せてくれると、いいな。


あと、全然関係ないけど、ツイッター始めようと思います。
ブログの更新が滞り気味で新鮮な感想が薄れていくのが嫌なのと、
フジロックなんかで使えたら面白いかなーなんて思ったので。

こちらもユーザー名は「hogeisendan」です。
長続きするか分かりませんが、こちらの方も付き合って頂けると嬉しいです。


B004YVWJ6OTakasago Army
ソニック
ハウリング・ブル・エンター 2011-07-06

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Chthonic 「Broken Jade」

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ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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