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Cocco 「玻璃の花」

昨日の夜、ふと朝日が見たくなった。
今年のRISING SUN ROCK FESTIVALに行かなかったことを若干後悔していたので、
その埋め合わせとしてRISING SUNを無性に見たくなった。

来週から土日の予定いっぱいなので、やるなら今しかねえと思い、車で一人ライジングに出発。

行き先は昔からずっと行ってみたいと思っていた山梨県の温泉。
そこは日の出前の時間から営業していて、山々や街並みを見下ろしながら朝日を拝めることの出来る
なんとも贅沢な露天風呂があるところです。

夜中に車を走らせて、無事夜明け前に到着。

結果から言うと曇り空で、しかも山々は霧で覆われていたので、
朝日も綺麗な朝焼けも見ることが出来なかった。

でも夜景はめちゃめちゃ綺麗で、風呂で足を浸かりながら、その風景をずっと見ていた。

夜が明け始めると、夜景を構成していた数々の明かりが、
強大な光の前に、抵抗することなく、段々と埋もれていきます。

弱い明かりから、段々と光として認識できなくなり、
その明かりたちは、太陽の光に飲み込まれていく。太陽は雲の裏側に隠れているにも関わらず。
最終的には太陽の光が街並みの光を覆い尽くし、完全に夜が明けていった。

そんな一部始終を眺めながら、なんか人間社会に似ているな、と思った。

この世に生きる人間、それぞれが主義主張を持って生きている。
でも強大な力の前に(それは国家かもしれないし、慣習かもしれないし、単に共同社会かもしれない)、
その光は埋もれ、見えなくなっていく。

昔、吉本隆明の「共同幻想論」という本を読んだときに考えたことを思い出した。
本の内容なんて、これっぽっちも覚えてはいないんだけど。

強大な力の前に個人が光るには、個々人の光を強くするしかない。
もしくは光を束ねるしかない。

見えない光を拾えるような人間になりたいものです。


話は変わって、今日もCoccoのこと。いい加減今日で終わりにしようと思います。

UnderworldとManicsのチケットが取れてしまったこともあって、
最初は車の中でそれぞれのCDを聴いていたんだけど、なんかしっくり来なくて、
結局車の中の殆どの時間を『エメラルド』を聴いて過ごしてしまった。今はそんなモードみたいです。

今回のアルバムが生まれた背景をインタビューなんかで調べてみて、
それでまた聴いてみると、また違った雰囲気で聴こえてくると。
なんかそんな好循環が生まれています。聴けば聴くほどハマっていく。

意外だったんだけど、活動休止前後でCoccoが変わったことは、歌に対するスタンスだけだって言ってた。
昔は苦しいから吐き出すために歌う、今は届けたいことがあるから歌うと。
でもそれ以外は何も変わっていない、今も昔も毎日死にたいって思ってる、と言ってた。

前作『きらきら』はとにかく明るい仕上がりのアルバムで、
僕はこのアルバムを聴いて、Coccoってネガティブな感情なり、病的な悲壮感というか、
とにかく陰鬱な心情というものが払拭できたのかと思っていた。

ライジング、そして武道館でライブ見た時も、
特に「燦」なんて圧倒的な「陽」の雰囲気を漂わせていたので。

でも実際はそんなことなくて「きらきら」ツアーで彼女は心身ともに壊れてしまい、
イギリスに半ば逃避行して、メンタル面の治療を受けていたらしい。
今の彼女、昔以上に痩せこけてしまっているのは周知の事実ですしね…。

けれども、彼女は日本に戻ってきて、また音楽を作った。
彼女を突き動かすのは、故郷である沖縄に対して力になりたい、ということだと述べていた。

特に活動休止前は顕著だと思うんだけど、大雑把にいえば彼女は自らの悲痛を歌にしていた一方で、
『きらきら』を経て『エメラルド』では、沖縄への想いが歌になるようになった。
どちらかといえば、沖縄の現状に対する怒り、であったり鬱憤であったり。

こうして生まれた彼女の音楽は『きらきら』の雰囲気とはまた一変して、
尖りのある、攻撃的でダークな雰囲気が垣間見える作品になった。

Coccoは今回のアルバム、プロデュースしてくれる人がいなかったから自分でやった、って言ってたけど、
実際、周りの人達も、そういった彼女から溢れ出てくる音楽に対して、
既にトータルでプロデュース出来ない領域に到達してしまったのかな、と思う。
渋谷陽一の言ってることって、なんか的を得ている気がする。

書いていてまとめられる気が全然しなくなってきたんだけど、
とにかくこの『エメラルド』という作品にはそうした背景があって、
その背景から突き動かされるCoccoの歌からは、これまでの作品以上の切実さが伝わってくる。
とにかく圧倒的な存在感で、彼女の歌が胸に届いてくる。

彼女の歌の表現力はそんな切実さを表現するため故か、技術面でも圧倒的に向上したように思える。
声量とか音程の正確さとか、彼女よりも上手い歌手なんていくらでもいるだろうけど、
ここにきて彼女は、違う次元の歌手になったのかなという想いが、このアルバムを聴いていて思えてきた。

彼女はインタビューにて、評論家がこの作品を絶賛しようが、どうせまた売れないって言ってたけど、
その状況って勿体無いと思う。好き嫌いはあると思うけど、
とにかく多くの人に聴いて欲しいアルバムだと思った。
判断される前に、多くの人の耳に届かないってことが、一番勿体無いことだと思うので。

間違いなく本作、僕の中ではCoccoのアルバムとして最高傑作です。


『エメラルド』から「玻璃の花」のPVが制作されていた。
この曲、Coccoのスタッフブログに本人からのメッセージが載っていたんだけど、
自分の想像以上に重たい想いを入れ込んだ歌のようで、
まだまだ自分の感受性なんて浅はかだなーって思った次第である。

以下、抜粋。

一見穏やかに聞こえるけど
Cocco史上最も死に近い歌。

カウントダウンよりよっぽど激しいけど
極限だからこそ優しく歌いたい歌。

ここまで生きなければ
ここまで来なければ歌えなかった
ギリギリの歌。

多分
とてつもなく重い歌だ。

Coccoのスタッフブログより。8/20更新分。
http://www.cocco.co.jp/blog/

無粋に変換すると「玻璃」はガラス。つまり「壊れやすいもの」。
何者にも形容しがたいあの美しい歌声は、切実に自分と向き合うからこそ生まれる境地なんでしょうか…。

これも名曲です。


B003NB99BEエメラルド(初回限定盤)(DVD付)
Cocco
ビクターエンタテインメント 2010-08-11

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Cocco 「玻璃の花」 PV

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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

Cocco 「ニライカナイ」

今までCoccoのことをあまり書いていないのが、自分でも不思議なくらいである。
たぶん日本人の女性シンガーの中では、この人が一番好き。昔の曲も今の曲も、めちゃめちゃ好き。

とはいえ、僕はファンとしては完全に後追いの人間である。
一時期僕は『papyrus』という雑誌を読んでいたんだけど、たまたま巻頭がCoccoの回があって、
彼女のインタビューを読んでいたら音楽を聴いてみたくなって、
当時の最新アルバム『きらきら』を聴いて、感銘を受けたのがきっかけである。

『きらきら』を聴いてからはアルバムを遡って聴いていって、
リアルタイムで聴いていた「強く儚い者たち」「Raining」なんかも、
当時よりも断然深い歌として僕の前に現れて、僕に深い感銘を残した。

決定的だったのはRising Sun Rock Festivalでのライブで、
彼女のシンガーとしての力にとにかく感動して、それ以来ずっと彼女の曲は定期的に聴き続けてきた。
あんなに切実に胸に迫ってくる歌を歌えるシンガーって、何人もいない気がする。

夜が明け始める頃に聴いた彼女の歌声の衝撃は、今でも僕の胸の奥に残っている。


そんな大好きなミュージシャン、Coccoのニューアルバム『エメラルド』が出たということで、
遅ればせながら購入し、聴く。

今回もめちゃめちゃいいアルバムだ…。

賛否両論あったらしい『きらきら』は、今までにないタイプの曲が多く、
バラエティーに富んだサウンドってのがウリだったと思うんだけど、
今回のアルバムは彼女の地元である沖縄色が明らかに強くなった。曲のタイトル見ていても、一目瞭然。
サウンド面でも、打ち込みの曲が多くて、またこれまでのアルバムとは大分印象が違う。

Coccoの歌唱も曲ごとに発声法を変えたり、声質を変えたりと、かなり幅が広がった印象。
とにかく、凄い。歌声に惹き込まれる。

僕は楽しみにしているアルバムを聴く前には、余計な情報を入れるのが嫌なので、
雑誌のインタビューやら何やらの情報をシャットダウンするようにしている。

本当はこれらの歌が生まれた背景や、レコーディングの様子や、
歌詞に込められた想いや、アルバムのコンセプトなりを理解してから書いた方がいいのかもしれないけど、
まずはこのアルバムの各曲をを聴いてみて感じた、
表層的ではあるけれど、率直な感想を書いておこうと思う。


1曲目の「三村エレジー」はアコギのイントロから始まり、いきなり沖縄の方言の歌詞。
リズムは打ち込みで、電子音も導入されていて、アレンジの手法としてはヒップホップのそれ。
今までにないタイプの曲でいきなり驚き。Coccoの歌は絶叫するというよりは、淡々とした歌唱。
時折民謡風のコブシを効かせているのが凄く新鮮。元ちとせを髣髴とさせるような。かっこいいなー。

2曲目の「ニライカナイ」。この曲もいきなり沖縄の方言から曲が始まる。
とはいえ根岸孝旨が編曲に関わっているということで、
この曲はCoccoの王道ともいうべきロック曲に仕上がっている。

いやー、でも、この曲のCoccoの歌唱、素晴らしすぎ。
高音を地声、裏声を変幻自在に使い分けながら、正に熱唱という表現がぴったりの歌。
しかしよくあんなメロディ思い浮かぶよな…。終盤の歌唱は圧巻です。
沖縄民謡風の合いの手のフレーズがまたかっこいい。これは名曲。

3曲目の「蝶の舞う」。これは一転してのヘヴィチューン。
雰囲気としては活動休止前のアルバムに入っていても、おかしくなさそうな感じ。
今のCoccoでもこんな曲作るんだって、ちょっと意外だった。ベースとピアノがかっこいい。
しかしこの曲も歌が凄い。特にサビのところが素晴らしい。

4曲目の「Spring around」がびっくりだった。
これまでの雰囲気からは一転してピコピコした音に、打ち込みのビートが乗った、
めちゃめちゃ明るく軽快なサウンド。サビなんてめちゃめちゃキャッチーでびっくり。
RYUKYUDISKOが編曲に絡んでるらしい。このコラボ、大成功なのではないでしょうか。

そんな軽快なこの曲なんだけど、歌詞がかなり下ネタ入ってる感じで、そのコントラストがまた面白い。
歌詞の紡ぎ方も言葉遊び入っていて、すごく面白い。
Coccoの歌唱はこの曲だと可愛らしさを前面に押し出した印象。これも名曲。

5曲目の「玻璃の花」はピアノが印象的だけど、この曲も打ち込みで、シンセや電子音の使い方がR&Bっぽい。
今までありそうで、これも今までには無かったと思う曲。
歌詞を読んでいると、かなり意味深な感じ。派手さはないけど、じわじわと胸に残るような感じがする曲。

6曲目の「4×4」ではCocco自身がアコギを弾いている、弾き語りの曲。
彼女のギターには特筆すべき技術がある訳ではないんだけど、
こうして彼女自身がギターを手に取ることに、意義があるんだと思う。

ギターに乗った彼女の歌声は、ここでもまた美しい。
この曲は『きらきら』の延長線にある曲だと思った。
しかしCoccoの英語の発音って、なんか不思議と魅力的なんだよなー。

7曲目の「のばら」は、またしてもRYUKYUDISKOが絡んだ軽快な打ち込みナンバー。
「Spring around」もいいけど、この曲もいいなぁ。Coccoの歌って、どんなビートにも合うんですね。
曲調とは違って歌詞はかなりダークなこと歌ってそうな感じ。そこに狙いがありそう。

8曲目「十三夜」では、これもイントロでまたびっくり。まんまR&Bじゃんって。
でもサビでは王道ロックパターンに戻る。いきなり沖縄方言が混じってくるし、かなり実験的な感じ。
すっごい新鮮。Coccoの歌唱も民謡調のコブシのフレーズが入っていて、それもまた新鮮。この曲かっこいい!

9曲目「Light up」はピアノのフレーズが印象的なワルツ曲。
他の曲と比べて取り立てて印象がある曲ではないんだけど、
比較的歌詞がこの曲はストレートで、Coccoの曲もこの曲ではかなりストレートに聴こえる。

10曲目の「クロッカス」では、また雰囲気は一転。
カラフルなサウンドは『きらきら』の雰囲気を彷彿とさせる。
Coccoの歌は裏声をベースにしていて、とにかく優しい。これは間違いなく癒される。

11曲目の「Stardust」。ここら辺からアルバムは一気にクライマックスに突入していく感じ。
ドラマチックなアレンジが否が応でも高揚感を煽る。歌のメロディも歌い方もとにかく綺麗。
何気に中間部のギターソロとベースラインがかっこいい。
その後のCoccoが歌うメロディがまた凄くいい。最後には裏声で絶叫。

12曲目の「あたらしいうた」はこれまたびっくりの、あまりにもストレートなパンク調の曲。
ドラマーが恒岡章なのがまたびっくり。いい人選だわ。とにかく、サビのフレーズがめちゃめちゃ頭に残る。
1、2、3、4ってカウント入ってからの展開がすごくいいなー。
この曲、僕すごく好きです。

13曲目の「カラハーイ」は正にこのアルバムの集大成といった感じ。
R&B風の過剰なリズムの強調に乗るのは、これまた沖縄の方言。
サビではまた雰囲気が一転して、4つ打ちのポップアレンジになる。

この曲も実験的要素満載。かなり展開が激しく変わっていく。
でもCoccoが歌うから、不思議とCoccoの歌になる。正に歌で纏め上げた力業って感じがする。
この曲、Coccoの新境地を象徴する名曲だと思う。すごいわ。

アルバムのラストを飾る14曲目は「絹ずれ」の島言葉バージョン。
直接歌詞の意味は理解できないんだけど、沖縄の言葉で歌う彼女の歌は、とても魅力的。
アレンジもとにかくドラマチックで、彼女の歌を引き立てている。名曲。

明らかに今回のアルバムのコンセプトは彼女の故郷である「沖縄」だと思うんだけど、
彼女がこの曲に込めたメッセージは、アルバム全体を貫くメッセージであるんだろうと、思った。
最後までCoccoの歌って、凄く胸に響く。歌で何かを伝えようとする気持ちが、凄く伝わってくる。
アルバムのラストを飾るのに、本当に相応しい曲だと思います…。


今回のアルバム『エメラルド』は、活動休止前のCoccoが好きな人には決して受け入れられないだろうし、
ロックバンドで歌うCoccoが好きな人にすら受け入れられない可能性があると思う。
それ位、このアルバムは従来のCoccoサウンドをはみ出した実験的要素が強いアルバムだと思う。

このアルバムをCoccoがセルフプロデュースで作ってしまったというのが、凄い。
今までは彼女が頭の中で鳴っている音を具現化することが出来ずに、
彼女の頭の中で消滅を繰り返していたんだろうけど、
今回は具現化する手法が明確になったのか、その音楽的才能が一気に開花した感がある。

今まで僕らが聴いてきたCoccoの音楽って、
そんな彼女の音楽的世界観の、ほんの一端を見ているに過ぎなかったんだろうって気がする。

今回のアルバム、これまでCoccoが苦手とか、今まであんまり聴いたこと無かったって人に、
寧ろ聴いてみてほしいなって思うアルバム。
売れてほしいなぁ…、ほんとに。多くの人達の耳に触れてもらいたい。

『きらきら』も聴きまくったけど、『エメラルド』も聴きまくるだろうな…。
もう既にアルバムの再生、4回目です。聴けば聴くほどハマっていく。そんな名盤です。

Cocco、凄い。


B003NB99BEエメラルド(初回限定盤)(DVD付)
Cocco
ビクターエンタテインメント 2010-08-11

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Cocco 「ニライカナイ」 PV
ニライカナイとは沖縄に伝わる理想郷のことらしいです。
沖縄民謡の要素とロックが融合した、Coccoにしか作りえない、唯一無二の音楽だと思います。



ニコ動ですがMステで「ニライカナイ」を歌っている動画があります。
声の調子が悪いのか、緊張なのかで音程が不安定だったりしますが、
切実に胸に伝わる歌を歌うシンガーであることを証明するかのような、素晴らしいスタジオライブです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11199442

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ジャンル : 音楽

井上陽水 「少年時代」

昨日まで北海道に行っていた。

僕の実家はずっと茨城にあったんだけど、退職をきっかけに親は北海道に家を建てて、移住した。
うちの両親は二人とも北海道生まれで、親戚関係もほぼ全員北海道にいる。
そういったこともあって、仕事のしがらみが無くなれば、こうなるのは自然の流れだった。

僕は茨城で高校時代までを過ごしていたんだけど、夏休みには家族で北海道に行くことが多かった。
こうして北海道という土地に触れることにより、僕はその土地への憧れを強くした。

高校時代、目指す大学を決めるのに、東京の大学は眼中になかった。
僕はとにかく北海道に行きたかった。だから北海道の大学を志望して、勉強をしていた。

それには北海道に住みたいという憧れの一方で、両親はいずれ北海道に移住する、
そうであるなら僕も北海道に住むべきではないか、北海道の大学なら地元で就職するよりも、
色々と有利なことがあるんじゃないか、そういう考えもあった。

とにかく北海道の大学に行くことが目的だったから、
学部とか専攻とか、あんまり重視してなかった。極端にいえば、どうでも良かった。
僕は工学部に行くことになるんだけど、工学部行くならもっと進んだ研究できる大学が、
他にいっぱいあったわけだし。

そうこうして大学に入って、紆余曲折の中で大学生活を過ごしていく中、
予定通り北海道で就職しようと思って、大学3年から4年のときにかけて、
セミナー行ったり情報収集をしていたんだけど、はっきり言って、やりたいことが見つからなかった。
ゆとり全開な感じがするけど、実際僕にやりたいことは何もなかった。

大学4年生になって、研究室に配属された僕は、研究内容云々というよりも、
24時間好きな時間にいつでも研究が出来る環境というものに魅力を覚え、
自然と研究テーマに没頭し、大学院に行くことになった。

短い期間ではあるけれども、大学院まで行けば、自分の知識や能力として、専門性が出てくる。
どうせここまで来たら、そんな専門性を発揮できるようなメーカーに就職したいと思うのが、
また自然の流れだった。

研究テーマとは直接の関係はないけど、自分が興味を持った分野の電子部品の会社探して、
色々と受けて、結局行き着いたのが今いる会社だった。
想定される勤務地が都心に近いということも魅力的だった。

残念ながら北海道には、工学という分野では、僕が少しでも心を惹かれる職場はなかった。
ドクターという選択肢を取るにしても、北海道の大学に残るという選択肢はなかった。

そんなこんなで再び本州に進出して、今に至る。


長々と自分の身の上話を書いてきたけど、
今回北海道で雄大な自然と向き合って、そんなこれまでの自分を振り返っていた。
そして、突きつけられた事実があった。今まで分かってはいたけど、もう一度正面から向き合うべき事実。

自分が自分の家族と離れてまで、やり遂げようとしていることって、何なんだろうって。

そして仮にそれが何であろうとも、絶対にそれに見合う、でかい仕事をやり遂げなければならないなって。

北海道はとにかく空が広々としている。
実家のチャリ借りて行った砂浜の上に寝ころんで、波の音を聴き、青い空を見上げながら、考えていた。

今僕が関わっている仕事をやり切ったら、一旦僕の会社生活をリセットしようと思った。

開発の仕事って足の長い仕事であるから、今の仕事の結果が出るのはあと2、3年後になる。
そのときに僕の仕事が成果を出せなかったとしたら、今の会社ではきっと成果は出せないってこと。
仮に「でかい仕事」をやり遂げられたとしても、胸を張って違う道にも進めそうな気がするし。
だから少なくとも、あと2、3年は余計なこと考えずに、会社では仕事に没頭しようと思った。

北海道の雄大な土地は、僕にそんな決意を与えてくれた。
やっぱ北海道、大好きです。


北海道の空を見上げながら、今頃同じ空の下でライジングやってるんだよなーって想いにもふけっていた。
妹が行っていたんだけど、今年も最高だったようである。
今年の目玉である山下達郎が、とにかく評判が良かったようで。やっぱ行けば良かったかな。

あーいう日本の音楽の歴史作った人の音楽って、説得力が全然若いバンドと違うんだけど、
山下達郎もきっとそうだったんだろうな。

いつかのライジングで井上陽水観たときもそう思った。昼間の青空の下で、陽水の歌。
とにかくヒット曲連発で空気を読んだセットリストも見事なら、歌と演奏力の説得力も見事だった。
すげーすげーって感動しながら見ていた覚えがある。

そんときのセットリストがここにあります。正にフェス向けって感じの、感動もののセットリストです。
http://rsr.wess.co.jp/2007/profile/05.html

とにかく「少年時代」が心に残っている。
ただを音を出しているだけのはずなのに、何であんなにも人の心を揺さぶるのか不思議だった。
何でか分からないけど、泣きそうになった。

8月の夏の日、この曲を聴くとあのときのことを思い出す。
そして僕が過ごしてきた北海道の日々のことを思い出す。


目が覚めて 夢のあと
長い影が 夜にのびて
星屑の空へ
夢はつまり 想い出のあとさき

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれに さまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様 


B00002DDH8GOLDEN BEST
井上陽水
フォーライフ ミュージックエンタテイメント 1999-07-28

by G-Tools



井上陽水 「少年時代」 PV



井上陽水「傘がない」2002年のフジロックでのステージ。
演奏途中までの動画ですけど、観客の反応が生々しくて良いです。
ライジングでもこんな感じでした。その場の空気を一変させる力を持ったミュージシャンですね。

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ジャンル : 音楽

Ocean Colour Scene 「The Day We Caught The Train」

いつかライブを観てみたいと思っていたのが、Ocean Colour Sceneだった。

僕が高校生の頃は、いわゆるブリットポップ全盛期の頃で、
Oasisを筆頭に、Blur、Pulp、Suede、Supergrassといったバンドが日本でも売れていて、
ラジオではこれらのバンドの曲がよく流れていたし、
CD屋でも店頭の目立つところに、彼らのCDが置かれていたりした。

毎週フジテレビの深夜に「Beat UK」というチャート番組を録画して観ていたくらいだから、
何気にあの頃のUKの音楽、詳しい。CDは殆ど持っていないんだけど。
あの頃、ブリットポップ全盛期の中に、Chemical Blothers、Prodigyなんかも出てきて面白かったな。

そんな時期に伏兵のようなポジションで現れたのが、Ocean Colour Sceneだった。
このバンド、日本でもかなり売れたはず。
今でも中古CD屋行けば、かなりの安値で売られていることからも伺い知れる。
それだけ流通している量が多いってことです。

当時の人気を知る者としては、Ocean Colour Sceneって一発屋のように思ってしまったりする。
でも彼らは昔ほど売れなくなっても、決して解散することなくアルバムをコンスタントに出し続けて、
フジロックでも何回か出演したりしている。

正直僕は今回のライブで昔の曲聴ければそれで良かったんだけど、
ライブはいい意味で裏切られて、かっこいい歳の取り方した、現役のバンドだなーって思いを強くした。


フジロック3日目の昼間、かなり早い時間のグリーンステージ。
残念ながら、あまり人は多くない。ライブ直前でも余裕でモッシュピット入れるくらいだった。
そんなこんなの中、全員サングラス着用で、メンバーが登場。

いや、大分おっさんになったでしょ…。下手すりゃおじいちゃんに近い。
これが初めてOCSを目撃しての感想だった。

でもいきなり1曲目から「The Riverboat Song」ですよ。
これにはさすがに盛り上がる。観客も盛り上がる。
あのギターリフと変則リズムは一回聴いたら忘れられない。この曲ラジオでよくかかってたんだよなー。

メンバーは持ち場を動かず、基本的に直立不動で淡々と演奏を続ける。
リズムに合わせて動き回るバンドが多い中で、かなり異質。正にクラシカルスタイルって感じ。
とはいえ、決して演奏が淡々としている訳ではなく、熱い。

そんで2曲目に「The Circle」。最高すぎます。何てわかっている選曲。
この曲大好きなので、イントロからはしゃぐ。野外の昼間ってこのバンドにすごく合っている。
哀愁を漂わせているけど爽やかなメロディは、
フジロックのグリーンステージにすごくマッチしていた。

そっからは知らない曲が多くなったんだけど、僕も周りの観客も、
全然盛り下がることなく、OCSのライブに没頭していった。

何といってもサイモン・ファウラーのカリスマ性。
ギターソロの合間にモニターに腰掛けて、会場を一通り見渡した後に、満面の笑みを見せたり、
時折サングラスを外して、また観客に向けて笑いかけたり。
そしてまたシリアスに、顔色一つ変えずに歌い上げていく。

動き一つ一つに「粋」なものを感じた。渋い。

観客のリアクションの良さも相まって、サイモンを初めとしてメンバーの演奏は、
曲を重ねるごとに素晴らしいものになっていく。
直立不動のスティーヴ・クラドックが、いつの間にか興奮したのか、
ギターソロめちゃめちゃ粘っこく弾いているし。

とにかくこのライブ、客とバンドとが互いに時間と空間を紡ぎ上げているような気がして、良かった。
いつの間にか観客も増えていた気がするし、明らかに曲が進むごとに、
バンドと客の熱気が上昇していくのを感じた。

そしてクライマックスは「The Day We Caught The Train」。
正にビートルズって感じの名曲。これはブリットポップ期が生んだ、UKロックの傑作の一つです。
サビの合唱は本当に気持ちよかった。本当にこの曲はメロディが素晴らしい。
最高の盛り上がりを見せて、ライブは終わった。観客の拍手は、心からの拍手に聴こえた。


ここまで期待に応えるライブを見せてくれるとは思っていなかった。
この時代まで音楽をやり続けているミュージシャンの底力を見た。
贔屓目はかなりあるにせよ、最高のライブを見せてくれたと思う。

こんなタイミングだからこそ、
再び多くの人にOcean Colour Sceneの音楽の素晴らしさが伝わればいいのになーって思った。
音楽雑誌は彼らみたいな愚直なバンドをもっと取り上げてほしいな。

歴史のあるミュージシャンって、やっぱり素晴らしい。


B000024LIXMoseley Shoals
Ocean Colour Scene
Island UK 1999-03-19

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Ocean Colour Scene 「The Day We Caught The Train」
1998年のライブみたいです。メンバーが、若い…。
しかし会場は凄い盛り上がり。UKのバンドだと今のMUSEクラスの盛り上がりなのでは…?
こんな時代もあったんだなーって、時間の流れを実感します。

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Them Crooked Vultures 「Gunman」

僕は中学校の頃にNirvanaを聴いて、海外にはこんなロックがあるんだーって衝撃を受けて、
それ以来、日本の音楽だけでなく海外の音楽を聴くようになった。
正確に言うとNirvanaだけではないんだけど、でも今の僕の音楽生活を語る上で、
彼らとの出会いは切っても切り離せない。僕にとってNirvanaは今でも大切なバンドの一つである。

そして高校に入りたての頃、Led Zeppelinに出会った。
ハードロックやメタルのルーツである彼らの音楽に触れ、激しくて分かりやすくはあるけれども、
現代の音楽に繋がる様々な音楽的実験の数々に心酔した。

僕がギターを手にして最初の頃に練習していたのが、
「Smells Like Teen Spirit」と「Immigrant Song」だった。

どちらのバンドもメンバーの死によって、永遠に再結成はありえないバンド。
そうではあるけど、残されたメンバーに対する思い入れは特に深いものがあるし、
特にツェッペリンのメンバーに関しては、一度でいいからライブで目撃してみたいと思っていた。

それこそ高校生くらいのときから。
そんな僕の願いが一夜にして一気に実現したのがフジロックの夜だった。


グリーンステージ、SEが終わるごとに歓声が上がるような状況の中、
陽が完全に落ちて、薄暗くなったくらいのタイミングで、メンバーが登場。
デイブがいる、ジョンジーがいる。なんかそれだけで満足だった。

そして、アルバムと同様に「No One Loves Me & Neither Do I」でライブがスタート。
あのイントロで音が鳴った瞬間、叫んだ。周りの人達も叫んでた。
そして完璧なタイミングで鳴らされるユニゾンのリフに、また興奮。

デイブのドラムはテイラーのライブで1曲だけ観ていたけど、
やっぱり自身のセットで叩く方が段違いの強力さだった。
1発1発のショットに魂が込められているような、そんな思いを抱いた。

この人のドラムって頭のリズムを強調するというか、
よく拍の頭でクラッシュシンバルを両手で引っぱたくんだけど、あの瞬間がたまらない。
勢いもパワーも十二分にあるんだけど、基本この人、タメのドラマーなのかなって思った。

Nirvanaのライブ動画のまんま。
常に頭振りながら叩いてて、視覚的にもめちゃめちゃかっこいい。
それでいてリズム乱れることないし。あのドラムには憧れるでしょ。

そんな個性的なドラマーと共にリズムを作っているのが、御大ジョン・ポール・ジョーンズ。
見た目は確かにおじさんなんだけど、はっきり言って64歳には見えない。
まず見た目からかっこ良過ぎ。
俺はあんまり目立たないぜって雰囲気で、控えめにベース弾いている姿がまたかっこいい。

Them Crooked Vulturesってギターリフを中心に組み上げられている音楽だから、
ギターリフとベースをどう絡ませるかってところがポイントになるんだけど、
ユニゾンも完璧にこなしてるし、ルートで支えてても完璧。なんていうか、ソツが無い。その言葉に尽きる。
ギターとドラムを繋ぐ仕事を、とにかく完璧以上にこなしている。

やろうと思えば出来るんだろうけど、必要以上に目立とうとせずに、
バンドとしての仕事に徹している、そんな印象を受けた。
前面に出てくるのがデイブのドラムなら、あるときは手綱を緩めたり締めたりと、
後ろでしっかりとバンドのリズムを作っているのは、間違いなくジョンジーだった。

きっとツェッペリンでも、そんな役割を果たしていたんだろうなぁ。
そういや一部ボーカルも取っていて、それがまたかっこ良かった。

初めて見るジョシュ・オムはとにかく、でかい。声もでかい。何気にギターは繊細。
存在感は抜群で、ジョンジーとデイブに負けてなかった。
失礼ながらネームバリューでは他の二人に負けていると思うんだけど、
ステージ上での立ち振る舞いには、間違いなく一流の人間のオーラが感じられた。

サポートメンバーのアラン・ヨハネスもまたいい仕事をしていた。
あの人、ギター上手い。あのバンドの中で二本目のギターって
かなり重要な役割を担っていると思うんだけど、しっかりと存在感を主張していた。
コーラスでも大活躍だったし。


ライブは終始アルバムで彩られた世界観で一貫していて、
セッションを交えながら緊張感を保ち続け、最後の「New Fang」まで駆け抜けていった。
正直もう少しキャッチーな曲あった方がライブにメリハリついたのかなーって思ったんだけど、
それがあのバンドのコンセプトだから、それで良かったんだと思う。

あーいうストレートなロックバンドやらせたら、
Them Crooked Vultures以上のライブ出来るバンドって他にいないんじゃないのかなぁ。
正にロックの教科書というか、お手本というものを目撃した気がした。

観客もとにかく騒ぐというよりは、目の前で起きている凄いものを、
ただありのままに目撃しているという趣だった。

このバンドを観れて、本当に良かった。
しかしあんなライブされたら、後から演奏するバンド、やり辛くて仕方ないだろうな。

MUSEくらいに、ロックの範疇をはみ出すような世界観を持ったバンドじゃないと、
彼らの後に演奏するなんて、しんどくて仕方なかったと思う。
そういう意味ではフジロックのタイムテーブル作った人、なかなかいい仕事したんじゃないかって気がする。

また、観たいなー。もうないのかなぁ…。


B002TUU2XEThem Crooked Vultures
Them Crooked Vultures
Interscope Records 2009-11-17

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Them Crooked Vultures 「Gunman」 Fuji Rock Festival '10
なんともうフジロックの動画がアップされてました!これ見てると興奮が蘇ります。
しかし、何て凄い演奏なんでしょうか。上手すぎ、かっこ良過ぎ。



全然脈略ないけど、今年のフジロック動画としてOne Day As A Lion見つけたんで貼ります。
もうアップされてるんかーってテンション上がったので。ザックとジョン、かっこいいなぁ。
ライブ観てるとき、ギターほしいなぁ…、って思ったけど、これはこれでやっぱかっこいいわ。

One Day As A Lion「Wild International」 Fuji Rock Festival '10

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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