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The Stone Roses 「Fools Gold」

フジロックでのStone Rosesのライブのこと。

グリーンステージは金曜にも関わらず相当な人数。
当然ながらステージ前方は人がぎっしりだったので、自分は後ろよりのPA横で観ることにした。

今年のフジロックではとにかくイスが邪魔って声が上がってたけど、
自分はそれを逆手にとって、イス人間の真後ろに陣取った。
前に若干でもスペースあると観やすいんだよね。本来はイス畳めよとか言うべきなんだろうけど。

SEがかかってメンバーが登場。観客は大歓声。当然ながら自分も大歓声。

高校の頃に『Second Coming』に出会って『Crimson Tonight』でローゼスにハマった自分。
特にジョンスクワイアのギターが凄く好きだった。
17年越しにジョンのギターを、しかもローゼスのギタリストとして聴ける。
自分の胸の高ぶりが抑え切れなかった。

そしてあのフレーズをマニが弾く。「I Wanna Be Adored」!
入場時以上の大歓声が鳴り響く。凄かった。
レニのドラムとジョンのギターが入ってくる。そして更なる大歓声。
あのときの感激は今でも思い出せる。二度と観れないと思っていたローゼスのライブが始まった…。

まずはとにかくローゼスのメンバーが演奏していることにとにかく舞い上がっていたんだけど、
程なく冷静になっていく自分がいた。

正直、演奏酷くねーか。

ライブ後に多くの人達が指摘していたことだけど、序盤は演奏が酷かった。
ジョンのギターはいい加減というか、リズムも外してるし、カッティングも綺麗でない。
レニも自分勝手にビートを刻んで、マニのベースと上手くシンクロしていない。

自分の高ぶった感情があっさりと引いていって、
これは完全にがっかりライブになることを覚悟した。
ローゼスって元々演奏で聴かせるバンドじゃないことは何となく知っていたし。

自分が高校の頃に聴いていた懐かしい曲が聴ければ、今日はいいのかなって思った。
割り切ってライブを楽しもうと気持ちを入れ替えた。

イアンブラウンのボーカルに関しては、全然期待していなかった分、
寧ろかなり上手く歌えてるように感じられた。
ソロでのライブで観たときより、音程外してなかったように思う。

イアンのアクションはソロで見たときよりも明らかにかっこ良くて、カリスマ性に溢れていた。
バックバンドが変わって、演奏曲が変わるだけで、
人間のオーラってここまで変わるもんなんだーって、ちょっと感心した。

しばらくイアンに注目してライブを観る時間帯が続いた。
「Ten Storey Love Song」はイアンのボーカルも良かったし、
懐かしくて、演ってくれて凄く嬉しかった。

とはいえ『Second Coming』の曲はファンの間で人気ないこともあって、
周りの空気も段々と微妙になっていくのを感じた。
実際に、人気ない曲であっても観客を乗らせるような凄い演奏してなかったと思うし。
ファーストの曲だけで盛り上がる回顧ライブになりかけていた。

そんなノスタルジックなライブが、段々と異なる色を帯びていくようになる。

自分はそんなに思い入れがなかったんだけど、代表曲である「Fools Gold」が演奏された。
何でか知らないけど、段々とジョンのギターに熱が帯びていくのを感じた。
一通りイアンのボーカルが終わると、三人のジャム風のパートが始まった。

ジョンがリード取ってブルージーなソロフレーズを弾き始める。
それまでは控えめだったギターが前面に出始める。
特に派手に動くことなく淡々と弾いているんだけど、ギターの音が明らかに変わっているのを感じた。

正直自分がそう感じただけで、実際は何も変わっていなかったのかもしれないけど、
でも僕は長い時間繰り広げられたジャムセッションで、ジョンは解き放たれたと感じた。
アドリブで組み上げられたギターフレーズには予定調和ではない力が宿っていた。

僕が好きだったライブ盤『Crimson Tonight』でのプレイを彷彿とさせた。
ルックスもロックギタリスト然としているジョンスクワイアのギターが、
たまらなくかっこ良く聴こえてきた。

そんなジョンのプレイに触発されたのか、レニのドラムも段々と躍動する。
リズムキープするというよりは、その場のテンションで本能の赴くままに
目の前のドラムを叩いているように思えた。

はっきり言って、上手くはない。でも明らかに個性的なドラムを叩いている。
変なところにハイハットやらスネアやらバスドラやらを入れてきて、
「えっ」って反応してしまうこと数回。あの人のフレーズセンスは変態的。
たぶんアドリブでやってるんだろうけど、そんなフレーズの積み重ねが強烈な躍動感を生む。

ジョンとレニがシンクロして段々とバンドに力が宿ってきた。
いわゆるロックバンドとしての化学反応が生じてきた。

マニはライブを通して終始裏方に徹していたように思えるんだけど、
それは自由に飛翔するジョンのギターとレニのドラムを結合する役目に
彼が徹していたからだと思う。

たぶんベースがマニじゃなかったら、ジョンとレニの音はあそこまで融合しなかったと思う。
裏方に徹するといっても、単にルートで支えるというよりは、
メロディアスに動くベースラインで支えていた訳だけど。かっこ良かった。

そんな三人の演奏をバックにステージ上では「何か」をひらすら振りまくって、
ステージ上をうろつくイアン。一切楽器には手を出さないイアンだけど、
彼にも何か見えない力が宿っていくように思えた。

「Fools Gold」が終わった後に思わず僕は叫んだ。周りの人達も同じ反応だった。
これが伝説のロックバンド、Stone Rosesだ。
自分が求めていたバンドがここにいる。自分は感激していた。

このライブはローゼスに思い入れある人達の中でも賛否両論だったように思えるけど、
それはローゼスに対して何を求めていたか、によると思う。
「Elephant Stone」とかファーストの頃みたいな、
キラキラしたダンサブルな音を求めていた人達には今回のライブ、ダメだったと思う。

今回のフジロックのライブでは、
ジョンのギターはハードロック然としたセカンドに近い音が前面に出ていたように思う。
Led Zeppelinみたいなブルースを基調としたハードロックスタイル。

たぶんローゼスのセカンドが好きかどうかで、
今回のライブの印象って変わったんじゃないのかなと勝手ながらに自分は思う。
結果として、セカンドが好きな自分は一気にライブに引き込まれたんじゃないかと。

とにかく「Fools Gold」で状況は一変した。
そこからはもう怒涛の名曲のオンパレード。

続けざまに演奏された「Waterfall」「Don't Stop」。
「Waterfall」の美しさにはため息。イアンのあのボーカルがめちゃめちゃハマっている。
ジョンのギターも凄くかっこ良かった。

間髪入れずどこかにトリップしてしまいそうな「Don't Stop」。
あの逆回転再生みたいなギターって最後までどうやってあんな音出してるのかよく分からなかった。
あの曲って相当演奏するの難しい気がするんだけど、
勢いに乗ったバンドはこの曲で更なる高みへと僕をいざなってくれたように思えた。

そしてセカンドから「Love Spreads」。
ジョンがスライドバー使ってイントロのギターを弾き始める。かっこいいーーー。

あーいうツェッペリン風のリフ大好きなんですよね。
どこかしらダンサブルというか、ファンクテイストが感じられるというか。
もうこのときにはジョンのギターに釘付けだった。

そしてファーストから怒涛の名曲三連打。
「Made Of Stone」「This Is The One」「She Bangs The Drums」。
このときの会場はもう本当に出来上がっていたと思う。熱狂。

「Made Of Stone」はイントロから叫んだ。間奏のインストパートでは当然のようにまた絶叫。
「This Is The One」はあの切ないボーカルメロとクリーントーンのギターが、
自分の涙腺を刺激するものがあった。
「She Bangs The Drums」は一転して軽快に身体を動かしてノリまくる。

どうやらライブも佳境に差し掛かったようだ。
そんな雰囲気の中、レニがあのイントロのフレーズを叩き始める。
「I Am The Resurrection」!

ファーストではこの曲が一番好きなので、大絶叫。
この曲ってボーカルのメロディも凄く切なくて好きな曲。
身体はノッていたけど、視線はずっとメンバーの演奏を凝視していた。

あんまりこの曲が演奏されているときのことをよく覚えていない。
演奏を脳裏に焼き付けようとか、眼に焼き付けようとか、そんな気持ちよりも前に、
ただひたすらに演奏される「I Am The Resurrection」に、
ただありのままに向かい合っていたからだと思う。

苗場のグリーンステージ。こんなに幸せな気分になったのは初めてだった。
自分が待望していたバンドの再結成。
ただのノスタルジアに終わるがっかりライブになるんじゃないかという不安感。

そんな不安感を完全に吹き飛ばして、ローゼスは自分の想像を遥かに超えるライブをやってくれた。
僕は感激していた。自分がフジロックで観たどんなライブよりも、自分は感激していた。

当然ながら思い入れがあるからこその感激なんだけど、
そういうもの抜きにしても、彼らがいいライブをやったというのは事実なんじゃないかと思う。
対してローゼスに思い入れのない友人も、終盤はかっこ良かったって言ってたし。

ちなみに「I Am The Resurrection」後半のインストパートでは、
イアンブラウンが謎にふざけ始めた。カメラに向かって2体のブルースリー人形を闘わせている…。
バンドのメンバーはシリアスにかっこいい演奏を続けているのに、何であんなことやったんだろう。
一気に現実に戻った。笑ったけど。

そんなこんなでライブが終わった。
沸き起こる大歓声と拍手。

ステージの上では、イアンとジョンが向かい合って互いの方向に歩いていく。
そして抱き合った!

なんかこの瞬間、凄く感動してしまった。
きっと確執があったであろう二人が、素晴らしいライブをやり通して互いを讃えている。
二人の間には、自分なんかじゃきっと理解できない何かがあるんだろうな。

メンバー同士がハグし合った後、メンバー4人が円になって肩を組んで、互いを讃え合う。
そして会場に向かって4人が並んで、一礼。

目頭が熱くなった。あーいう光景はいい。
メンバーの充実感が伝わってきたし、観客に対する感謝の気持ちも感じた。

ローゼスの再結成が今後も継続していくのかどうか、きっと本人達にしか分からないだろうけど、
でも間違いなくあのライブは素晴らしかった。
単なるノスタルジアには留まらない「次」をどうしても期待してしまうライブだった。


(セットリスト)2012/7/27 Fuji Rock Festival
I Wanna Be Adored
Mersey Paradise
(Song For My) Sugar Spun Sister
Sally Cinnamon
Ten Storey Love Song
Where Angels Play
Shoot You Down
Fools Gold
Something’s Burning
Waterfall
Don't Stop
Love Spreads
Made Of Stone
This Is The One
She Bangs The Drums
I Am The Resurrection

B002DKGWVQStone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition
Stone Roses
Sony Legacy 2009-09-15

by G-Tools



The Stone Roses 「Fools Gold」
こうやって聴くとライブのときとは全然違う曲に聴こえるなあ。
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The Stone Roses 「Driving South」

相変わらずハマっている音楽はいっぱいあるんだけど、
最近はStone Rosesのセカンドと中期のLed Zeppelinをよく聴いている。

うねりまくるリズムの上にギターが縦横無尽に音を鳴らすのは双方とも一緒なんだけど、
リズムの質感が70年代、90年代の違いを象徴しているようで面白い。

ツェッペリンの場合はファンクのビートを肉感的に解釈し、
粗雑ともいえるような直接的なグルーブを生み出している一方で、
ローゼスはダンスビートを通過した、機械的で冷めた質感が感じられる。グルーヴィーではあるんだけど。

Stone Rosesのセカンド『Second Coming』は、
自他共に認める、Led Zeppelinに影響されて作った音楽である。
正確な言い方をするなら、ジョン・スクワイアがZepに影響を受けて、制作されたと言うべきかも。

初めてこのアルバムを高校の頃聴いたとき、
大して音楽を聴いていないのに、やっぱりツェッペリンに似てるって思った。
とにかくジョンのギターリフはヘヴィでファンキーで、ギターソロは自由奔放に弾きまくってて、
まるでジミー・ペイジだって思った。

ギター覚えたての頃、僕はペイジが好きだったので、ジョンを好きになるのに時間はかからなかった。

とはいえこのアルバム、ジョンのギターが重要であるのは確かなんだけど、
肝はやっぱりマニとレニのリズムだよなーと気付いたのは大分後のこと。

先にも触れたけど、この二人のリズムはロック的であり、踊れるファンクビートではあるんだけど、
ダンスビートを通過したからこその、機械的な質感というか、冷静なビートがある。
ロック特有の暴発するような情感というか、勢いに任せて暴走してしまうかのような、
そんな危うさを全く感じさせない。このビートに身を委ねてれば安心、そんな感覚すら覚えてしまう。

書いていて上手く表現できていないのは承知しているんだけど、でもそんな感じ。


『Second Coming』は音楽史的には大した重要作とは見られていないみたいなんだけど、
個人的にはツェッペリンを現代的に解釈し、
新たな後継者として名乗りを挙げた重要作なんじゃないかって思っていたりする。

知らないだけかもしれないけど、単なるツェッペリンの焼き増しじゃなくて、
それ以降の音楽のフィルターを通してツェッペリンを再構築するバンドって他にいない気がする。

これに近い音楽ってあまり聴いたことがない。
だから、今でも僕にとって魅力的で、いつでも聴けるアルバムになってるんだと思うけど。

ちなみにThe Musicのファーストは、『Second Coming』を通過して、
更にダンスの要素を推し進めた音だと思っていたりする。

Musicの場合はアルバムを経るごとにツェッペリンさが失われていって、ちょっと残念だったりも。
もちろん『Strength In Numbers』はかっこいいから、全然今の路線でもいいんだけど、
他にこういうバンドいないからなー、と。


とにかく『Second Coming』はかっこいい。

マニのメロディアスなベースとレニのドラムがグイグイと引っ張り、
ジョンのギターリフとソロが冴え渡る
「Breaking Into Heaven」「Daybreak」「Straight To The Man」「Love Spreads」。

「Straight To The Man」ってどことなくレッチリと似てる雰囲気がある。
あんまり共通項ない気がするけど。面白い。

打ち込みのブレイクビーツがやたらと攻撃的で、
ロックバンドがここまで暴力的なダンスチューンを作れるんだーと驚きな「Begging You」、
イアンの不安定な音階と声色が妙にマッチする、英国フォーク的な「Your Star Will Shine」「Tightrope」、
そしてファーストの名残が残ったメロディアスで感動的な「Ten Storey Love Song」「How Do You Sleep」。

「Good Times」「Tears」はちょっと普通すぎるかなーってZep風ハードロックで、
ちょっと残念な感じもあるけど、特に前半から中盤にかけては素晴らしい名盤だと思う。

人によっては絶対ファーストよりもセカンドが好きって人がいるはず。
特に楽器やってる人にとってはそうなんじゃないかなー。

逃げ道作ってるようだけど、僕の場合はどっちも同じくらい好き、なんだけど。

セカンドは聴くに値しないかのような論調があるとしたら、
絶対にこのセカンドを聴かないのは勿体無い、リスナーの側からは声高にそう主張したいようなアルバム。


このアルバムを一番象徴する曲は「Driving South」かなーと。
うねりまくるリズムは聴いていて、徐々に熱く込み上げてくるものがあります。
ロックにカタルシスを感じる瞬間が、この曲にはあると思います。


B000000OT7Second Coming
The Stone Roses
Geffen 1998-11-17

by G-Tools



The Stone Roses 「Driving South」 アルバムより、音のみ。ドラムはレニです。
レニがドラム叩くこの曲のライブ音源が殆どないのは、寂しい限りです。



The Stone Roses 「Driving South」 ライブ盤『Crimson Tonight』より、音のみ。
ドラムはロビー・マディックス。ロビーの正確なドラミングもなかなかかっこいいものがあります。
何といってもライブ盤だと、ジョンのギターが素晴らしいです。正にペイジの後継者といった感じ…。この頃は。

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The Stone Roses 「I Am The Resurrection」

ローゼスは高校の頃の友人の影響で聴き始めた。
と言っても当時聴いていたのはジョンスクワイアのギターソロが唸りを上げるセカンドであり、
歴史的に重要作と呼ばれているファーストは素通りであった。
(学園祭でローゼスのコピーやってる連中もいたなあ)

当時の僕は既にハードロック、メタルに足をどっぷりと浸しており、
とにかくギタープレイ重視の底の浅い少年であったので
当時は地味に聴こえたファーストを好きになることはならなかった。

そんで回りまわって約10年くらいか、ファーストを良く聴くようになったのは。

月日が経ち、色々な音楽と向き合うことにより、
自分なりにローゼスのファーストと再度向き合う環境が整ったようである。
今ではこのアルバム殆どの曲が好きなんだけど、一番好きなのは「I Am The Resurrection」である。

I am the resurrection and I am the life
I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like

イアンブラウンの声は美しく、決して声は張り上げずに宣言する。

曲後半のインストパートでは、
レニとマニのリズム隊が作るグループは極点に向かい、
ジョンのギターは極点のグループの上で踊りを続ける。

20代前半であんな曲を作れて、且つ楽器も上手い、何といっても個性に溢れてる。
メロディも特徴的で美しい。
全く新しい革新的な音楽とまではいかないんだけど、時を経ても普遍的な素晴らしさ。
当時の彼らが衝撃と呼ばれた理由が、後付けながら何となく分かってきた気がする。
イアンの呟くようなボーカルスタイルも必然性が感じられるし。

再結成の噂もあるようである。頼むよイアン。


B0000004V2The Stone Roses
The Stone Roses
Sony 1990-10-25

by G-Tools


The Stone Roses 「I Am The Resurrection」Live Blackpool '89 レニのドラムが凄いです


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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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