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Asian Dub Foundation 「Real Great Britain」

ロンドンで起きていた暴動は収まったみたいだけど、
形としては沈静化であっても、基本的に暴動を起こした要因について、
解決策が示されたようには思わない。

キャメロン首相は「今回の暴動は、人々や親が自分の行動に責任を負わなくなっている
カルチャー(社会的な風潮)の中で発生した」と述べている模様。
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_290170

今回の暴動が起こった理由について、体系的な総括が示されるのはまだ時間がかかると思うけど、
簡単にネットの記事を拾い読みしていると、下記のような要因が挙げられているみたいで。

・失業率の高止まり
・緊縮財政による社会的福祉の削減
・若者のモラル低下
・不良グループの組織化、台頭

ちなみにこの人は、こんなこと言ってるみたいです…。久しぶりだな、ノエル。
http://www.barks.jp/news/?id=1000072434&ref=fb


暴動の要因をモラルの低い当事者に求めるのは正しいとは思うんだけど、
そういった行動を引き起こした要因となるものはやはり社会であると捉えるべきで、
加害者たちを刑務所に送り込んで更正させて、それで全てが終わるとは思えない。

昔の日本でも少年の凶悪犯罪が問題として挙がってきた際に、
同様の議論が為されたような記憶がある。
少年少女にとって道徳を育むための共同体が消失した結果による現象だって。
イギリスでも同様の議論が為されているのかな、と思う。

今回の暴動について、警察による黒人男性の射殺事件への抗議がその出発点にせよ、
暴動に対する明確な主義主張というものは掲げられていない。

若者たちはなぜ立ち上がったのか。

その大義名分が全く伝わってこないので、加害者が一方的に叩かれるのは仕方ないと思う。
一般市民に対する略奪なんて、何の意味もない行為であるので。

でも、自分の立場をイギリスの若者たちに置き換えてみたとき、
その鬱憤の捌け口を、あのような形で放出することに関して、
自分が全く共感できないかといえば、嘘になる。
何かの巡り会わせがあれば、参加していたかもしれない、くらいに思ったりもする。

異常な失業率の中で、学校を出ても働き口はない。
社会福祉も削られ、収入の乏しい人間の生活は苦しくなる一方。
今尚残る階級社会の中で、自分の未来に展望が見えない。

そんな状況の中で、あのような事件が起こったら、
世の中を変えることが出来るかもしれないって思ったかもしれない。
幼稚な考えかもしれないけど。

いずれにせよ、今回の暴動について、短絡的に若者のモラルの低下にその要因を求めるのではなくて、
明らかに閉塞感漂う社会に対して分析を行った上で、
どのような国家、社会を作り上げていくべきか、そういった議論をしていかなくてはいけないと思う。


僕がイギリスのことどれだけ分かってんだよって感じでここまで書いてきたけど、
はっきり言って日本だって状況は同じようなもんだと思う。

社会的な負債のしわ寄せは、若年層に向かっている。
機会を損失した若者と、既に「有する」上の世代とのギャップは開く一方。
僕は何かしら行動を起こさないと、きっと僕たちの世代に未来はないんだろうと思っている。

とはいえ、あのような暴動という形での表現は絶対に間違っているし、
でも暴力に訴えない行動というものに、体制を変えるほどのインパクトがあるとも思わない。
八方塞の閉塞感の中で、賢い日本の若者ほど、
そのことを知っているからこそ沈黙しているのかもしれないと思ったりもする。

ほんと今の世の中変えるには、どうしたらいいんだろう。
その方法論も、支柱となるべき主義主張も、僕には見えない。
残念なことだけど。


今回の暴動を受けて、Asian Dub Foundationの連中はどのようなこと考えてるのか、が気になった。
イギリスでの暴動なんて、モロに当事者。
彼らの主義主張に照らし合わせて、暴力行為自体への批判はするだろうけど、
暴動を鎮圧する側に怒りを向けていることは想像に難くない。

フジロックのときも、ラストの「Fotress Europe」を演奏する前に、
チャンドラソニックがMCで原発のことを語って、観客をアジっていた。
原発はいらない。次の曲はヨーロッパを歌った曲だけど、日本の現在の状況にも通じる。
闘え、立ち上がれ、日本人。そんなことを言っていた。

あまりにもストレートすぎる主義主張に僕は歓声を上げられず、
周りの観客も心から歓声を上げることは出来ていなかったみたいなんだけど、
でも闘わなくてはいけない、そんなメッセージは受け取った。僕のやり方はきっと違うけど。

Atari Teenage Riotのライブのときも同じことを思った。
闘わなくてはいけない、そのメッセージは受け取った。

ADFにせよ、アタリにせよ、フジロックにおいてはお祭りバンド的な存在で、
とにかく分かりやすいし、踊れるし、暴れられるし、
単純に素晴らしいライブを見せてくれるアーティストであるんだけど、
今こうして振り返ってみて、もう一度彼らの音楽を通してのメッセージに対して、
僕が何を為しえるのか、考えなくてはいけないなーって思っている。

フジロックの場はお祭りの空間で全然いいんだけど、現実世界に返ってきた僕たちは、
今の状況で日本にやってきてくれて、
強烈なメッセージを残していってくれたミュージシャンに対して、
敬意を表すると同時に、自分が何をすべきか、考えていかなくてはいけないと思う。

自分の無力さに、ただ絶望するのみでなく。


B00004RJJECommunity Music
Asian Dub Foundation
Wea Int'l 2000-01-01

by G-Tools



Asian Dub Foundation 「Real Great Britain」
ライブではやってくれないディーダー時代の曲だけど、この曲がきっかけで僕はADFに触れたので、
いつかライブで聴いてみたい…、曲。
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ジャンル : 音楽

Asian Dub Foundation 「Fortress Europe」

ADFの「Fortress Europe」
この曲、去年僕のipodで最も再生された曲である。
通勤途中、会社に到着する直前に良く聴いていたのがこの曲だった。

一時期の僕にとって会社に向かうことは大げさに言えば戦闘に行くような感覚であり、
精神を擦り減らすような日々が続いていた。
Asian Dub Foundationは誰しもが認める闘争のバンドであり、
彼らの曲が僕の精神状況と上手い具合にリンクして、体内をぐるぐる巡っていた訳である。

とあるサイトよりプロフィールを抜粋。
・在英インド・バングラディシュ系2世の面々が、
 音楽教育センター「コミュニティ・ミュージックで出会い、結成される
・既存のダンス・ミュージックの快楽主義に真っ向から対峙しながら、
 人種差別や階級闘争に対し強烈なメッセージを発しつづける政治音楽集団

欧州における有色人種に対する差別に関して僕には全く分からないし、
別に彼らの活動や主張に対して賛同するわけではないが、
筋の通ったコンセプトでバンドを継続していく姿に対しては全面的に賛同する。

『Enemy Of The Enemy』に限らず彼らのどのアルバムを聴いても、
例え暗示的に過ぎないにせよ、彼らの真摯な音の塊を僕は感じてしまう。
とにかく身体が自然に動く、踊れるダンスミュージックであるのだけど、陰鬱である。
闘いは気分を高揚させる反面、陰鬱であるからであろう。

Keep banging on the wall of Fortress Europe

闘争は基本的に、自分が矛先が向いていることに無自覚な主体を相手にすることが最も難しい。
特に社会通念、常識といった実態を持たない相手なら尚更である。

「Fortress Europe」はそんなことを考えていた自分にとってのテーマソングだった。
そんな精神性を抜きにしても凄く格好良い名曲なんだけど。
とにかくうねりまくるベースラインは堪らない。

何回でもフジロックに来てほしい。


B00007LB3EEnemy of the Enemy
Asian Dub Foundation
EMI 2004-04-05

by G-Tools


Asian Dub Foundation 「Fortress Europe」


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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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