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Nirvana 「Scentless Apprentice」

Nirvanaといえばとかく『Nevermind』な訳だけど、『In Utero』もとんでもない名盤だと思っている。

『Nevermind』は僕の少年時代に衝撃を与え、
音楽の視野を大きく広げてくれた非常に思い入れのあるアルバムの一方で、
「音」として好きなアルバムは『In Utero』の方である。

初めて『In Utero』聴いたときのインパクトは強烈だった。
そもそもアルバムの裏ジャケの胎児の死体をモチーフにしたイラスト(?)が強烈だったし。

「Serve the Servants」のイントロでいきなり不協和音のギター。
「Scentless Apprentice」でのカートの尋常じゃない叫び声。
こんな歌詞大丈夫なのって「Smells Like Teen Spirit」にわざと似せたような「Rape Me」。

低音でじっくりと歌い上げるようなボーカルが印象的な「Pennyroyal Tea」。
全ての楽器が獰猛に襲い掛かってくる「Tourette's」。
正にラストナンバーという表現がぴったりの、終末感漂うメロディが美しい「All Apologies」。

はっきり言って全ての曲が名曲だと思う。
表現者としてのNirvanaの才能が十二分に発揮された素晴らしいアルバム。


『In Utero』は『Nevermind』の成功を受けて、もうあんなアルバムは作りたくないということで、
自らのルーツに戻るかのような音になっている。

とはいえ『Bleach』のリバイバルでは決してなく、
粗雑で汚い和音のギターの合間にも美しいメロディが散りばめられている
あくまで『Nevermind』を通過している音になっていると思う。

クリスとデイブのリズム隊は前にも増して強力で、様々なリズムを自在に扱っている。
1993年という年は、ミクスチャー系の重要バンドが出揃い、ロックに新しいリズムが導入された後の時期で、
そうした時代の空気感もこのアルバムに反映されているのかなって思ったりもする。

このアルバムはNirvanaが単なる一発屋ではないことを証明する一方で、
その先にどんな音を聴かせてくれるのか、そんな期待感を抱かせる仕上がり。
こんなこと考えてても仕方ないけど、カートが生きてたら、ほんとどんな音楽やってたんだろう…。


去年発売された『Live at Reading』のDVD観ていて、
カートのボーカルとギターは勿論かっこいいんだけど、リズム隊の強力さに改めて驚いた。

特にデイブ・グロール。
あの人、決して上手いドラマーだとは思わないんだけど、
間の取り方とか、一つ一つのショットとか、独特な個性を感じる。
何といってもアクション大きくて、叩き方かっこいいし。

「Scentless Apprentice」はデイブのドラムが光っている曲。
この曲のイントロのドラムフレーズは、ロック史の中でも名演なんじゃないだろうか。
あそこまで印象的なドラムのフレーズってあまり思い浮かばないような。
簡単なフレーズに聴こえるけど、実際叩いてみると難しいんですよ、これが。

基本的にはNirvanaの曲って全てカートが書いてるんだけど、
この曲はカート、クリス、デイブの3人の名前がクレジットされている。
そういう面で、この曲はNirvanaの次の方向性を示唆していた曲と考えられなくもない…、かも。

どっちかというとNirvanaの曲はギターリフによって組み立てられているんだけど、
この曲はリズムがとにかくグイグイと引っ張る。
そしてあのリズムに乗ったギターリフはたまらなくかっこいい。

なんといってもサビでのカートの絶叫…。

全身全霊で叩きつけられる演奏とボーカル。
Nirvanaの魅力が詰まった名曲だと思う。


B0000072KYIn Utero
Nirvana
Geffen UK 2001-04-03

by G-Tools



Nirvana 「Scentless Apprentice」
このライブ動画、鳥肌ものです…。かっこよすぎ…。
『From the Muddy Banks of the Wishkah』に収められているテイクです。
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Nirvana 「You know you're right」

大学時代のある日、先輩の車から流れるラジオでこの曲を耳にした。

中高時代のNirvana熱も冷め、しばらく彼らの曲を聴いていなかった僕を、
再び彼らに向かわせたのはこの曲だった。
一聴して、心を掴まれた。体中から熱気が沸き立つような、そんな感覚に陥った。

どうやら先輩も同じ感想を抱いたようで、二人、黙ってこの曲を聴いていたのを思い出す。


「You know you're right」

カートの死後、しばらくお蔵入りであったこの曲、
Nirvanaの音楽的要素が全て込められたような、集大成的な曲としての印象がある。

クリーントーンの静かなギターリフがディストーションギターに転換される刹那、
曲間で不穏に響き続けるフィードバックノイズ、
何といっても、絶望的なくらい悲痛に叫ぶ、カートのボーカル…。

一方で、絶望的な歌詞を乗せて感情を抑えて歌われるメロディ、
美しく紡がれるクリーントーンのアルペジオ。

Nirvanaは破壊的なバンドであったが、ポップセンスも併せ持ったバンドであった、
そんなことを再確認させる曲である。


この曲はカートの生前、最後にレコーディングされた曲として有名であるが、
既に自ら死に向かうことを自覚しているような、そんな歌詞に仕上がっている。

I will never bother you
I will never promise too
I will never follow you
I will never bother you

基本的にこの曲は「I」と「You」の対話形式で構成されており、
カートにとっての「You」は、彼を追い詰めることになった人々を指していると思われるが、
決して特定の人間を指しているわけではなく、彼を追い詰めた社会に対する告発であると思われる。

I will move away from here
You won't be afraid of fear

曲中には既に現実社会との別れを示唆するようなフレーズが込められている。

そしてサビの叫び。「Pain」。
カートは本当に何て叫んでいるのかは最後まで不明であるが、
悲痛な想いをこのフレーズに乗せて吐き出していることは間違いない。

You know you're right
You know you're right
You know you're right

繰り返されるこのフレーズ。
「I」とは無関係な存在として「You」が描かれており、
徹底的に冷たい印象を受ける。

このフレーズの意図は計り知れない。どんな心境をこの言葉に込めたのか。
ある立場で見れば、人間はみんな正しいのだ。


いつも間にか俺もカートより長く生きてしまっている。
この曲を聴いていると実感する。

そしてどうしても思う。
まだこんな素晴らしい曲を書けるんだったら、もっと聴きたかった、と。


B000091A5VNirvana
Nirvana
Universal/Geffen 2003-02-04

by G-Tools



Nirvana 「You know you're right」


Nirvana 「You know you're right」 オフィシャル?PV
http://www.youtube.com/watch?v=PB5YcnsotZI


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Nirvana 「Smells Like Teen Spirit」

90年代の音楽を決定付けたと言われる『Nevermind』の1曲目が「Smells Like Teen Spirit」である。

粗雑なクリーントーンのギターカッティングから始まり、
ベース、ドラムと混在して突入するディストーションギターへの転換が心を滾らせるイントロ。
たった2音しか使用していないのに印象的なギターバッキングに乗せて
「Hello Hello How Low?」と綴るように発せられるカートのボーカル。
サビの終盤におけるブレイクとその隙間に乗せた呟き。
メロディラインをなぞり奏でられる美しき轟音のギターソロ。

全ての瞬間が聴き所と言える超名曲である。


このアルバムは洋楽を聴き始めてまだ駆け出しであった中学2年時の正月、
お年玉を使って買ったアルバムだった。
(一緒に買ったのがGuns N'Rosesの『Appetite For Destruction』だったりする)

攻撃的なサウンドとキャッチーなメロディーは純粋な中学生を瞬く間に虜にした。
特に1曲目の「Smells Like Teen Spirit」は一撃で僕の心を掴んだ。
それからは覚えたての猿のようにこの曲を聴く日々が続き、
高校時にバイトで金を貯めてギターを購入し、コピーに励むことになる。

この曲の魔力はギターが驚くほど簡単なことにある。
初心者でも1か月くらい頑張れば形には出来るのではないかと思われる。
Nirvanaが登場してグランジと呼ばれるムーブメントがアメリカで生じたのも、
これなら俺にでも出来る、というサウンド面が大きく寄与したことは間違いない。

しかし改めて聴き返してみると、後付けの実感であるに過ぎないかもしれないが、
カートが鳴らすギターは必然性を持って鳴らされているように聞こえる。
絶叫を繰り返すボーカルスタイルにも言える事であるが、悲痛な切迫感が感じられる。
形は模倣できても、きっと彼らにしか出せない音を彼らは出してるのだろう。

「Hello Hello How Low?」にカートがどのようなメッセージを込めたのかは正確には分からない。
僕に出来るのは何とかしがみついてでも生きていくことだ。

この曲は90年代以降の音楽界を大きく変えたと共に、
1人の人間の人生も大きく変えることになった強烈な影響力を持った曲である。
きっとそんな人は僕も含めて世界中に少なくないと思う。

I found it hard
It was hard to find
Oh well, whatever, nevermind


B000003TA4Nevermind
Nirvana
Geffen 1991-09-24

by G-Tools


Nirvana 「Smells Like Teen Spirit」


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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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