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Tha Blue Herb 「Still Raining, Still Winning/ Heads Up」

Tha Blue Herbのニューアルバム『Total』を聴く。

歌詞カードを読みながら聴いてあっという間の70分。
自分は長いアルバムが苦手で、アルバムを最後まで聴けなくなってしまうこともあるんだけど、
このアルバムに関しては、その世界観に引き込まれて、あっという間に聴き終えてしまった。

このアルバム、傑作だと思う。自分の胸に響くものがあった。
ヒップホップという音楽の力を、僕は感じることが出来た。

ブルーハーブのニューアルバムに賭けた想い、製作過程に関しては、
割と多くのインタビューがネットに上がっているので、
アルバム一通り聴いた後に彼らのインタビューを読んでからまたアルバムを聴くと、
違った発見があると思う。少なくとも自分にはあった。

http://con-trast.jp/dialogue/47
http://www.hmv.co.jp/news/article/1204250060/

僕にとってヒップホップという音楽、好きなアーティストは好きだし、いいものがあれば聴く。
ただ、やっぱり心からヒップホップが好きな人と比べれば、浅いとしか言いようがない。
でも自分にとってブルーハーブというアーティストは特別な存在であって、
ジャンルの壁を越えて、今でも自分の胸にすーっと言葉を届けてくれる特別な存在である。


『Life Story』というアルバムで、彼らは変化したと思う。
彼らの魅力であった「尖り」が丸くなり、外に向いていた意識が内に向かい、
優しさ、温かさを感じさせる作風は、従来のファンの間で大いなる賛否両論を呼んだ気がする。

僕がヒップホップを主食とするファンだったら、
ひょっとしたら「否」の側に回ったかもしれないと思う。
トラックもリリックも、刺激という面では『Life Story』以前の方が多いと思うし。

でも僕は『Life Story』というアルバムで、ブルーハーブをより好きになった。
更に言えばライブを見て、更にブルーハーブを好きになった。

『Life Story』以降の彼らのメッセージを極端まで煮詰めると、
はっきり言って一言にまとめられる気がする。「お前ら、頑張れ。行動を起こせ」と。

彼らは卓越したミュージシャンだから、様々な技巧を活用して、
かっこよく音楽を聴かせてくれる訳だけど、
ブルーハーブから感じるメッセージの極論って、自分はどうしてもそこに行き着いてしまう。

その傾向は『Life Story』にて明らかに露わになった。
悪く言えばクドくなった。元々アクの強いミュージシャンだったけど、更に純化されたような感じ。
嫌いな人はきっと受け入れられない。更に聴き手を選ぶ音楽になったと思う。

でも僕はそんな変化をすんなりと受け入れることが出来た。
ブルーハーブの人間臭さが、特にBossという人間の人間臭さが、凄く好きだった。
彼らのライブを観たことある人間なら分かると思うけど、本当に人間臭いライブをやる。

ヒップホップという音楽やってるけど、なんか演歌聴いているような感じ。
ポジティブなメッセージを、彼らからいつももらっている気がする。

いつかのMCでこんなこと言っていたような。
「人間いつ死ぬか分からない。今死んであなた達に後悔はないだろうか。」

自分は時折この(ニュアンスの)言葉を思い返すことが多々ある。
確かにさ、計画なんてしてても人間死ぬときは死ぬのであって、
そのこと思えば、一時でもやっぱりムダには出来ないんだよなーって。


前置きが長くなったけど、前作『Life Story』が好きだった人間にとっては、
『Total』はすんなりと受け入れられる作品になっていると思う。
リリックで直接的に取り扱っている内容に変化はあれど、
根本を貫いている内容については変化はないと思う。

トラックも少しばかり『Sell Our Soul』以前を感じさせるところもあるし、
ひょっとしたら『Life Story』苦手だった人も聴けるのかもしれない。

本人達もインタビューで語っているけど、
やはり本作は震災という出来事がなければ違うものになっていたと思う。
彼らが感じたことが素直に綴られていて、それらの言葉一つ一つが心を打つ。

「Brighter」「Right On」に貫かれたポジティブなメッセージは、
普通に言葉にするとベタで照れ臭い内容になってしまうと思うんだけど、
ヒップホップという音楽の中に昇華させて、すんなりと聴かせてしまうところは素晴らしい。

覆い隠されたままの日本の傷を 曝け出してやるのがHIP HOPの義務と

「Right On」でのこのリリックなんて最高だと思った。今の日本を彼らの目で描写したヒップホップ。
地に足をつけて活動してきた彼らだからこそ到達したであろう到達点。
トラックとリリックが本当に渾然一体となって融合した最高のヒップホップ。

ここまで力のある「言葉」に触れたのは、いつ以来だろうか。
今でも僕が現在進行形で聴いているミュージシャンの中でも、
「言葉」という面で僕の胸を打つというという点では、ブルーハーブは最高レベルである。

第4章の幕開けを高らかと宣言する、とにかくかっこいい「We Can…」、
各地の地名が登場し、長いツアーを経た後に得た彼らの心境が伺える「My Love Towns」、
震災後の日本の政治を直接的に批判するが、ポップなトラックとの対比が面白い「Get Ready」。

とにかく聴き所満載の曲が目白押し。捨て曲なしのアルバム。
初回限定で「Nuclear, Damn」という曲がついてくるけど、これも面白い。
この曲はこの曲で一つの記事が書けてしまうくらい。

Tha Blue Herbの『Total』。おすすめのアルバムです。傑作。
初回限定の曲も聴いた方が良いので、早めの購入がおすすめですね。


まだ終わりじゃない 暮らし彩る笑いと涙
せっかくだから生かさなくちゃもったいない
お互い様 ここまで繋いできた命じゃないか


B007N8OPQWTOTAL
THA BLUE HERB
THA BLUE HERB RECORDINGS 2012-05-09

by G-Tools



Tha Blue Herb 「Still Raining, Still Winning/ Heads Up」
先行シングル。といってもアルバムには未収録。全然アルバムの雰囲気とは違う感じ。
まだネット上にアルバム音源は上がってないので、是非CD購入してみて頂きたいです。
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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

Tha Blue Herb 「この夜だけは」

ブルーハーブはヒップホップなんだけど、僕の中では詩の朗読に近い。
伝えたいメッセージをトラックに乗せ、リスナーに訴えかける手段としてライムがあるように思える。

MCはBOSSひとり。
しかも声色を使い分ける訳でもなく、淡々と冷静にライムは綴られる。
派手さは全く無い。

駄目な人は絶対駄目だろうし、
はっきり言って日本のヒップホップとしては浮いた存在である。
(何が正統か異端かの議論はさておき)

かく言う僕はブルーハーブにがっぽりはまり込んでいる人間の一人である。
完全なる支持者である。

彼らの魅力にとりつかれたのは、
いつかのライジングサンロックフェスで彼らのライブを観て以来。

ずっしりと重たいトラックに乗せて、
BOSSが書き下ろし(フリースタイル?)のライムを紡いでいく。
トラックはシンプルでありながら、作り手の心が伝わってくるような作り。
時折韻を踏みながら叩きつけられるBOSSのライムはとにかく胸に響く。

「ノる」というより「感じる」ライブ。荘厳。


昨年のライジングサンは超絶的に素晴らしいライブが多かったんだけど、
ベストアクトはブルーハーブだったように思う。

彼らの地元である札幌に対する思い入れは半端無いほど伝わってくるし、
だからこそ地元のロックフェスに対する思い入れも強いのだろう。
彼らは猛烈に支持されていた。素晴らしい空間だった。

「この夜だけは」のPVには札幌の街並みが収められており、
このPVを見ると昔の日々をどことなく思い出させる。
すすきのの交差点なんて特に。

聴いていて恥ずかしくもなるようなストレートなメッセージが込められたこの曲は、
ブルーハーブの真っ直ぐな人間性が現れた素晴らしい曲だと思う。
今後彼らがどのような曲を作っていくのかをとても楽しみにしていきたい。


B000P0I6GALIFE STORY
THA BLUE HERB
インディーズ・メーカー 2007-05-23

by G-Tools


Tha Blue Herb 「この夜だけは」


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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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