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Green Day 「Sweet 16」

『¡Uno!』について、僕は勝手に「原点回帰」のアルバムであろうと想像していた。
明らかに『Dookie』に重心を置いていたようなサマソニのライブは、
その気持ちを固めるのに十分な内容だったように思う。

僕は「原点回帰」とされて賞賛されるアルバムが総じて苦手である。
貪欲に音楽的な実験を重ねて新しい音楽を追求してきたバンドが、
結局セールス的にもソングライティング的にも行き詰って、
そのようなアルバムを出すケースを見てきたからだった。

大体そういうアルバムって、過去の「名作」「代表作」の輝きを超えることは決してない。
ちょっと音楽的なジャンルは違うけど、例えば「原点回帰」を標榜したMetallicaの
『Death Magnetic』は、世間的な評判とは裏腹に、自分の評価は最悪もいいところで、
1、2回聴いた後に部屋のどこかに埋もれている。

Slayerみたいに終始一貫、金太郎飴的な音楽やってるバンドだと、
常に「原点」だからそんなこと感じることはない訳だけど。
(『Diabolus in Musica』まではSlayerも賛否両論沸き起こる楽曲作っているけど、イメージとして)


自分がGreen Dayに戻ってきたのは、前にも書いたかもしれないけど、
『American Idiot』がきっかけである。

自分がリアルタイムで聴いていた『Dookie』のバンドが、あんなにもシリアスなメッセージを込めて、
パンクオペラなんて新たな方法論を引っ提げて自分の前に出てきたときの衝撃ったらなかった。
勝手に「Green Dayってもう終わったんだろうな」と思っていたから、尚更だった。

当然ながら楽曲の素晴らしさや、アルバムを通じての構成力の素晴らしさを感じた訳だけど、
僕は、新しい音楽を作ろうと追求していく彼らの姿勢に対して、一番心打たれていたように思う。
彼らの創作の背景にある「情念」とか「想い」に惹かれていた、と言えるのかもしれないけど。

『Dookie』の頃のGreen Dayって「ガキの音楽」って感じでバカにされていたように思う。
でもそんな彼らが10年の時を経てあんなアルバムを出したって事実が本当にかっこいいと思って、
だから僕はGreen Dayに戻ってきた。

そんな自分がGreen Dayの「原点回帰」を許容出来る訳がなかった。
だからそんなイメージの『¡Uno!』というアルバムは楽しみではあったけど、聴くことが怖い気持ちもあって、
発売日を過ぎても心の準備が出来ずに、ずっと購入を見送っていた。
結果的に聴いたのは、発売日から約2週間後になっていた。

でも、実際に聴いてみて、その認識は間違いだったと思えた。
『¡Uno!』は「原点」を意識したアルバムではあっても「原点回帰」のアルバムではなかった。
今のGreen Dayを等身大にアルバムであり、『American Idiot』も
『21st Century Breakdown』も通過した次のステージの彼らを表現したアルバムだと思った。

そう思えたことは、自分にとって本当に嬉しいことだった。


とはいえ、このアルバムを聴いて素直に「名盤」だって思った訳ではない。
出来るだけ一回目に聴いたときの心の動きを、稚拙な感想ながら書き綴っておこうと思う。

「Nuclear Family」は何となく『Nimrod』時代のGreen Dayが
『Warning』の音で作ったような曲だと思った。
Green Dayが得意なスピードの曲で、当たり前だけどかっこいい。

「Stay the Night」はサマソニのライブで一番かっこいいと思った曲。
あのときは『Dookie』の頃のGreen Dayをイメージしたけど、
CDで聴いてみると、ギターのディストーションは控えめで、ちょっと印象が違った。
ギターのカッティングがほんと味があるというか、とにかくギターがかっこいいと思った。

「Carpe Diem」は『21st Century Breakdown』に入っていてもおかしくないと思った。
パンクというよりはロックと呼ぶのが適切なような。
サビでトレがハイハットの16連打するんだけど、これって今まであまり聴いたことなかったような。

「Let Yourself Go」は雰囲気が一転して、一気にテンポアップ。
入りのところは『American Idiot』の「St.Jimmy」を彷彿とさせるような。
サビはキャッチーだけど、甘さの感じるキャッチーさではなくて、
どことなく男臭さを感じるキャッチーさが素敵。

「Kill the DJ」は、このアルバムでまず驚きを感じた曲。
今までやったことのないようなダンスビートを大胆に取り入れた曲。
Franz Ferdinandみたいなんだけど、単なるパクリに陥らずに、Green Dayの曲になっている所は流石。
ビリーのボーカルが凄く色気があってかっこいい。

僕は新しい音楽的な要素を貪欲に取り込んでいこうとするGreen Dayのこんな姿勢が好きだ。
この曲を聴いたあたりから、僕はこのアルバムは単なる「原点回帰」ではないと思えるようになってきた。

「Fell for You」はそんなに印象に残る感じではないけど、相変わらずメロディは素晴らしい。
この曲もあまりギターのディストーションが効いていない。
アルバム全体に言えることだけど、このアルバムの音作りは『Warning』に近いと思った。

「Loss of Control」はイントロからしてDammedの「New Rose」みたい。
そういやサマソニのライブ前のSEでこの曲かかっていたような。
当然ながらかっこ良くない訳がない。トレの十八番ともいえるバスドラ連打のエイトビートが堪能できる曲。

ギターソロも凄くかっこいい。いわゆる「初期パンク」をオマージュした曲だと思った。
曲タイトルからしてそんな感じだし。

「Troublemaker」もまた今までとは違った感じの曲。
あくまで自分の印象だけど、なんとなくBlurみたいな感じ。
音の隙間の作り方が凄く上手い。音を詰め込む感じで歌うビリーのボーカルが
これは昔のGreen Dayでは決して出来ない曲だと思う。

「Angel Blue」はこれまたGreen Dayの得意とするテンポの曲。
昔のGreen Dayっぽい感じがするけど、ギタープレイはきっと昔のビリーでは出来なかった曲。
バッキングもギターソロも難しいことやってる訳じゃないけど、かっこいい。

今回もいいアルバム作ったなーって聴き続けていて、
でもいわゆるキラーチューンって曲がないのはちょっと残念かなと思っていたところで、
「Sweet 16」が始まった。

この曲にはインパクトがあった。とにかくメロディが素晴らしい。
一気に時代遡って『Kerplunk』くらいに戻ってしまったかのような青臭いメロディ。
今までのビリーのボーカルスタイルとは異なるアプローチでの歌。これは甘い。あまーい。

Kids alright, alright as they'll ever be

というフレーズは、不思議とハッとさせられたり。
やっぱりThe Whoのあの曲から取ってきてるんだろうな。
ここら辺、凄くノスタルジアな雰囲気を作り上げていると思う。

とにかく素晴らしいのがこの曲のギターソロ。
大げさではなくて、この曲のギターソロ流れてきたときは理由もなく涙腺が緩んだ。
全く難しいことなんて何一つやっていないんだけど、
あんなギターソロ作れる人間が今までいたのって感じ。今のビリーにしか作れないと思った。

「Rusty James」も本当にメロディアスで素晴らしい曲。
「Sweet 16」からという流れが尚更この曲を引き立てていると思う。
この曲もどことなく『Kerplunk』あたりをイメージさせるようなメロディ。
でもこちらは甘さもあるけど、そこに力強さもミックスさせた感じ。

サビでメジャーコードからマイナーコードに進行していくアレンジは、
もう確信犯としか思えない展開で本当に素晴らしい。
こういったソングライティングは、これまでの歴史の積み重ねで培ったものだと思う。

そしてこの曲のギターソロもやっぱり素晴らしい。
ソロ終わった後のコードカッティングがまたかっこいい。

アルバム全体に言えることだけど「原点」を意識して作られた楽曲の中で、
浮かび上がったのがビリーのプレイヤーとしての成長だったように思う。
別に上手いギタリストではないんだけど、彼が到達した境地は技術云々ではなくて、感情に訴えるギター。
ここまでギターが響くGreen Dayのアルバムって、今まで聴いたことがなかった。

ラストに「Oh Love」ってのがまた素晴らしい。
サマソニのときもいい曲だなーとは思っていたけど、このアルバムの流れの中で聴くと本当にいい感じ。
この曲のBメロが終わってからの展開が凄く好きで、やっぱりこの曲でもギターソロが凄くいい。
終始曲を彩るギターリフもかっこいいし。締めに相応しい曲だと思う。


最後までアルバムを聴き終えたときは、本当に爽快な気持ちだった。
こんなアルバム作ってくれてありがとうと、素直に思えた。

自分は聴いたことなかったけど「Sweet 16」は
Billy Idolの「Sweet Sixteen」のオマージュなのかなと後から思ったり。
歌詞を眺めていると、共通の雰囲気が感じられるし。

『21st Century Breakdown』みたいに、昔のロックとかパンクとか、
色々なオマージュが今回のアルバムにも散りばめられている。
何回か聴いているうちに発見できるものもあったり。

シンプルなんだけど、何回聴いても飽きない。
決して名盤とは言わないけど 『¡Uno!』はひょっとしたら自分が生きている間、
ずっと聴けるアルバムになるかもしれない。

確かに「原点」を意識して作ったと思われる楽曲が並んでいるけど、
決して過去の焼き直しに留まってはいない。
過去の歴史を背負って、新たな音楽的要素も取り込んで作り上げたのがこのアルバム。

そして何と言っても、今までのアルバムの中で一番、ビリーのギターを堪能出来るアルバム。

今のところ自分が 『¡Uno!』に対して思うのはそんなところ。


次にリリースされる『¡Dos!』『¡Tré!』がどんなアルバムになるのか。
三部作の全貌が見えた段階でまたこのアルバムを聴くと、また新たな発見があるのかもしれないと思う。

来年までまたGreen Dayに浸かる日々が続きそうだ。


B008C1O8CAUno!
Green Day
Reprise / Wea 2012-09-25

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Green Day 「Sweet 16」
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Green Day 「Boulevard Of Broken Dreams」

今日もいつものように自分自身の記録を目的に書いているような内容です。


ここ最近、自分が悪い意味でバカになっている気がして、色々と本を読んでいた。
そんな中で読んだのが、小熊英二さんの「社会を変えるには」という本。

4062881683社会を変えるには (講談社現代新書)
小熊 英二
講談社 2012-08-17

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タイトルに対して期待される「社会を変えるには」という点に対して、
自分が薄々と直感的に感じている内容を超えるような新しい視点を提示している訳ではなかったけど、
このような論考が、平易な文章で書き下ろされ、新書として刊行されたことに対して、凄く感銘があった。

自分がこれまで学者の方々に期待していた内容を、小熊さんという方はやってくれたなーって気がする。
それは決して彼の意見に共感するとか、彼の意見を正しいと支持するとか、そういったことではなくて、
何となく多くの人々が感じているであろう「社会は変わらない」という閉塞感に対して、
学者側から打開のための考察材料を、整理した上で提示してくれたということにある。

文章量は多いけど、読みやすいのですぐに読み終えられる。
多くの人に読んでみてもらいたいと思った。


これはまた別の本、柴田三千雄さんの「フランス革命」という著書からの引用だけど、
革命が起こるための条件として、下記の3条件が考えられると一般的に言われているとのこと。

①既存の支配体制の統合力が破綻すること
②大規模な民衆騒擾、都市や農民の民衆蜂起がおこること
③新しい政治集団になりうるものが存在すること

自分はどうせ社会を変えるなら、急進的に変えてしまうことを望んでいる人間、
つまり「革命」を望んでいる人間ではあるんだけど(正直な話、お祭り的な感覚があることは否めない)、
現代の日本において、よっぽどの出来事が無い限り、上記の3条件が揃うことはないと思う。

特に②のハードルが大きいような。
日本人って人間が出来てるから、国内という範囲において暴力による体制打倒は望まない。
恐らく日本外からの脅威に対してしか、民衆の蜂起っていうのは起きないと思う。

今それなりの方々が参加されている反原発運動を眺めてみると、
正直上記3条件のどれも揃っていないし、決して革命に繋がるような運動ではないと思う。

①の視点で見れば、決して統合力が破綻した訳ではなくて、
体制の中で隠蔽されてきた史実が露になったということだと思うし、
②の視点で見れば、反原発運動は暴力を否定した運動であることが明確である。

また③の視点で見ても、今の反原発運動は組織化され政治的イデオロギーに支えられた運動というよりは、
反原発という旗印の下に「人々同士の緩やかな繋がりにより集結した」運動のように思える。
国会前の反原発デモには、その性質が如実に出ていると思う。

決して「革命」には繋がらない反原発運動だけど、では効果がないかというと、
明らかに効果が生じていると思う。政治的なパフォーマンスとしての利用という側面はあるにせよ、
世論を意識させた上で、将来的な原発ゼロという指針を引き出したのは、
当然ながら「完全」ではないにせよ、反原発運動の一つの成果ではないかと個人的に思っている。

自分は将来的に「革命」を望む人間だけど、それってあまりにも急進的過ぎるし、
きっと多くの人々の血が流れることは間違いない。

暴力を背景とせずに、理知的に「社会を変えられる」社会を作ることが出来れば、
恐らく世界史的に見ても、一歩前に進んだ社会となるんじゃないのかなと思う。
「社会を変える」一つの方法論が成功を収めるのであれば、大いなるブレイクスルーになるはず。


自分が何で社会との繋がりを意識するかというと、社会との繋がりを意識しなければ、
自分が生きる目的がなくなるからである。

自分を中心においた場合、自分にはあらゆる欲求が欠落している。
「何をやりたい」ということが全く欠如している。別にやりたいことが具体的にあるかというと、ない。
家族が出来れば別なのかもしれないけど、物質的に豊かな生活をしたいなんて欲求がない。
「自分が幸せになりたい」という気持ちが、自分のことを自分が好きではないので、沸いてこない。

もちろんどうせ生まれたからには楽しいこといっぱいしたいし、
だからこそ酒飲んだり、ライブ観に行ったりってのがあるんだけど、決してそれは生きる目的ではない。
どうせ生きるなら、楽しく生きようという考えに基づいた行動である。

前にも書いたことかもしれないけど、自分が生きることの目的は、
僕が世話になった人達、社会に対して、恩返しがしたい、ということだと思っている。

ちょっと前に自分が書いた記事。あのときと考えは何も変わっていない。
http://hogeisendan.blog63.fc2.com/blog-entry-361.html

そうなると「社会」に対して自分が何を為すべきかということが、
直接的に自分が生きるということに対するテーマになる。
だから自分は稚拙ながらも「社会」に対する分析は常に行っていこうと思うし、
今の「社会」を形成してきた歴史について、もっと勉強しようと思うんだと思う。

自分が生きる今の社会が決して良いとは思わないからこそ、
「社会を変えるには」というのが自分にとっての生きるテーマになる。


その具体的方法が政治家になるとか、活動家になるとか、
決してそんな短絡的なものではないと自分は思っている。

当然ながら多くの人々に影響を与えることというのが、
そのための手段として最も優れているということは間違いない事実ではあると思うけど、
でも「広く」というアプローチとは別に、
「身近な」社会から変えていくというアプローチもあって然るべきだと思う。

今の自分の状況は結果論でしかないけど、たまたま今身を置いている会社の中で、
典型的な日本の会社の縮図とも言えるような環境の中で、
自分がどんなことが出来るのかというのは、十二分に面白いテーマである。
自分の会社だけではなく、旧泰然の会社が変わっていけば、絶対に社会は変わると思う。

今の自分はリーマンである。

リーマンなんて身分保障されているし、特権的階級ではあるだろうけど、
でもリーマンだから社会を変えられないなんてことは絶対にない。
別に政治活動とかデモに参加するとか、そういった形にこだわる必要はないはず。
アプローチの仕方は各々が考えるべきことだと思うし、自分は自分のやり方でやっていこうと思う。

ただ、一応言っとくと、でも今の会社がもうどうしようもないと思ったら、
半年後くらいにすぐ脱落してるかもしれない。
決して自分の「会社」を変えることが、自分の生きる目的ではない訳だし。


こんな歳になってから、ようやく自分の行動指針が明確になってきたような気がする。
普通の人間なら20代の前半にでも自己を確立して、明確な行動指針を立てて、
目指すべき「何か」をどう目指すのかについて戦略を立てて、生きるもんなんだろうと思う。

そういう意味では、自分はゆとり世代である。
ちょっと遠回りしすぎていると思う今日この頃。


B0002OERI0American Idiot
Green Day
Reprise / Wea 2004-09-21

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Green Day 「Boulevard Of Broken Dreams」

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ジャンル : 音楽

Green day 「Stay the Night」

サマソニでのGreen Dayのライブのこと。

フランツの時点でアリーナ前方ブロックは満杯状態だったけど、
ステージ転換の間に更に人が増えた印象だった。たぶんアリーナは入場規制になったはず。
スタンドもぎっしり埋まってて、さすがグリーンデイという集客力。

今回のライブ始まりのSEはラモーンズの「Blitzkrieg Bop」。
さすがにウサギ様は今回は出てこなかった。
この曲が静かにテンションを上げていって、そしてステージが暗転し、ライブがスタート。

(セットリスト)2012/8/18 Summer Sonic
Welcome to Paradise
Know Your Enemy
Stay the Night(新曲)
Let Yourself Go(新曲)
Oh Love(新曲)
Holiday
Letter bomb
Boulevard of Broken Dreams
Hitchin’ a Ride
Brain Stew
St.Jimmy
Geek Stink Breath
2000 Light Years Away
Longview
She
Basket Case
King for a Day
Shout / Hey Jude
Minority

American Idiot
99 Revolutions(新曲)

ちょっとうろ覚えだけど『21st』ツアーのときみたいにスクリーンがあるわけではなく、
ステージ上は特に派手な演出はなし。
そしてライブのスタートは『Dookie』からの「Welcome to Paradise」。

今年からリリースされる三部作『¡Uno!』『¡Dos!』『¡Tré!』は
単なる原点回帰ではないというコメントはあるけど、
『American Idiot』『21st Century Breakdown』のようなパンクオペラ路線ではないのは確か。

メンバーから「パワーポップ」と形容される三部作のアルバムは、
自分たちの原点となるパンクロックを、現在の彼らというフィルターを通して鳴らす
アルバムのように勝手に想像していて、否定されるかもしれないけど、
自分にとっては「原点回帰」に映る。事前に聴いた新曲のイメージもそんな感じだったし。

だからこそ新曲のお披露目という舞台を兼ねた今回のライブでは、
彼らの過去を象徴する『Dookie』からの曲を選択したんじゃないかと思う。

2曲目の「Know Your Enemy」は『21st』からの曲だけど、
メッセージ性が強いとはいえ、サウンド的には比較的昔に近いシンプルな曲ではあるので、
今回のセットリストの中に組み込まれて、特に違和感はなかった。実際すごく盛り上がったし。

ここからは新曲の連打。個人的に今のグリーンデイがクオリティ低い曲作る訳ないと思っていたけど、
やっぱりさすがのクオリティで、新曲、かなり良かった。予習なしで聴いたけど、全然良かった。
「Stay the Night」は特にいいと思った。

どことなく青臭さと切なさを漂わせるこの曲は、
自分にとっての『Dookie』の頃のグリーンデイそのものだった。
てか、この曲は当時に録音していても違和感なかったんじゃないのかな。

『¡Uno!』のリードシングルとなる「Oh Love」は、もう観客も予習ばっちりって感じで、
かなり盛り上がっていたように思える。
この曲は今のグリーンデイって感じで、どことなく渋さを感じさせるようなところが良かった。

ここからは『American Idiot』からの曲を連打。
ただ、正直観客の盛り上がりという点では、イマイチだったかなと思う。

新曲は認知度が低い分盛り上がりにくいところがあって、モヤモヤ感が少なからずあったかなと。
本来そこで「Holiday」やったら激烈に盛り上がると思ってたんだけど、
そこはやっぱりGreen Dayに求めているもののが、ファン同士の中でも違うんだなーと実感した瞬間だった。
たぶんここで『Dookie』からの曲やってれば、激烈に盛り上がったんだろうな。

「Holiday」のイントロで興奮した自分は、
さっきまで盛り上がっていた周りの人達のトーンが下がっているのを感じて、
自分が盛り上がりすぎているのに、少し恥じらいを感じたり。

とはいえ中盤からの過去曲オンパレードでは盛り上がる盛り上がる。
「Longview」「She」「Basket Case」の三連打は素晴らしかった。
やっぱりサマソニのGreen Dayに求められているのってこれなんだなーって実感した。

「King for a Day」から「Shout / Hey Jude」は定番の流れで、
当然ながら「Hey Jude」では大合唱。正直「Boulevard of Broken Dreams」よりも大合唱。
オリンピック効果もあったのかな。ここら辺ではお祭り騒ぎみたいな感じだった。
本編ラストは鉄板の「Minority」で締め。

個人的にアンコールは注目してたんだけど
「American Idiot」に新曲で締めというなかなかチャレンジングな終わり方だった。

「99 Revolutions」は、グリーンデイ正統なパンクチューンって感じでいい曲だと思ったけど、
ライブの締めという点ではあまりふさわしくない感じだった。
大盛り上がりだった観客もトーンダウンしてた気がするし。
ちょっとラストは残念だったと思った。

とはいえ、サマーソニックのトリを飾るに相応しい貫禄のステージング。
目一杯盛り上げて、素晴らしいライブをやってくれたと思う。


今回のライブ、念願の「Letter bomb」が聴けたのはもう個人的に嬉しくて仕方なくて、
もうそれが今回のライブの一番の収穫だったように思うんだけど、
でも振り返ってみると『21st Century Breakdown』は当然として、
『American Idiot』からの曲も、今のGreen Dayからちょっと浮いている感じがした。

『AI』『21st』の個々の曲はメッセージ性が強い、重い曲だったんだなーって思った。
これはあくまで個人的な受け止め方であるんだけど。

本人達は楽しんでやっているんだろうし、観客も求めている部分があると思うけど、
今回のライブにおいては『AI』『21st』からの曲は無かった方が、
一本の筋が通ったライブになったんじゃないのかなと思った。

まだアルバム出してないから仕方ないかもしれないけど、
もっと新曲を聴かせるということを前面に押し出して、
今のGreen Dayを見せてほしかった気持ちが、ライブが終わってから沸いてきた。

まーフェスだから仕方ないし「今のグリーンデイ」は、
三部作出てからのライブで体感すればいいのかな。
とにかく今はリリース前のニューアルバム達を楽しみにして待つ日々が続きます。


B008C1O8CAUno!
Green Day
Reprise / Wea 2012-09-25

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Green day 「Stay the Night」
ライブ音源。かっこいいーーー。

テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

Green Day 「Letterbomb」

あの震災があってから半年以上が経った。
Air Jamの開催趣旨を振り返ってみたとき、ふとそのことを意識した。

この半年間、自分の生活が変わっているという実感があった。
夏の間は節電で例年以上に汗をかいたと思うし、通勤電車は本数を減らした運行による混雑。
カーメーカーの休日が木金になったこともあり、その対応のため土日に出勤することも増えた。

正直不便に感じてしまうことは多かった。
でもそんなことは些細なことであることは理解しているから、
自分の生活の変化を、特に大きな不満なく受け入れられたと思う。

きっと多くの日本人の方々、そんな感じだったように思える。

僕は被災地に行ってボランティアをやっていないので、
現地で被災地のために活動をされている方々に対して、頭が下がる思いでいる。
また、被災地に入っていなくても、間接的に支援をされている方々に対しても、
僕は頭が下がる思いでいる。

ぶっちゃけ自分、被災地のために直接何かしているかというと、していない。
でも今自分が取り組んでいる仕事がいつか、ほんのわずかな1ピースであろうとも、
日本の復興に貢献できるようにと、そんな意識で昔より真剣に仕事に向き合うようになった。

日本の復興には本当に長い時間がかかると思う。
自分のため、だけではなくて、ほんの少しでも昔以上に日本のために、
僕は仕事をしていきたいと思っている。

これまで以上に国民同士で助け合って、新しい未来を作っていければと思う。

震災直後に自分が書いた記事読み返してみたけど、
おかげさまでそのときの気持ちは今でも持ち続けられているみたいで一安心。


とはいえ、今の世界情勢は混沌の一言。

ギリシャの債務問題に端を発したユーロは、存在そのものの危機。
デフォルトによるギリシャのユーロ離脱が現実に起こるとすれば、
ユーロ導入時の理念は見直しを大きく余儀なくされることは間違いない。

アメリカでは失業率が下がらず、大統領の求心力は下がる一方。
ユーロ圏もそうだけど、保守層が台頭し、政治的な混沌が政策を縛る悪循環。
国内に目を向けるアメリカは、必然的に世界に対する干渉力を低下させる。

第二の経済国として自信をつけた中国は、領土に対する野心を隠さずに
アメリカとの対抗姿勢を徐々に露にする。
ロシアでは異例とも言える双頭体制の継続が決まった。

アラブの春による自由化が向かう先がどこにあるかは誰にも分からないし、
世界的に頻発するテロリズムは収拾の目処が付かない。

本格的に先進国の相対的なパワーが低下し、多極化する世界というものが、
想像以上に早くやってきたという印象。

メーカーに勤めている人間として、このような世界情勢の変化は、全く他人事だとは捉えられない。
円高はすっかり定着し、日本でのものづくりは最早成立しないと、
部材は海外調達、生産も海外というシフトが止まることなく続いている。

このままの流れが続けば、日本でのものづくりは間違いなく空洞化し、
技術的な優位性も相対的に低下し、日本でやれることはなくなる。

失われた20年というけど、僕が過ごしてきた20年間は、何だかんだで幸せだった。
でもそんな幸せを、次の20年の間も享受することが出来るのか。
僕よりもっと若い世代に、引き継ぐことが出来るのか。

僕は危機感を覚えている。今のままでは日本は確実に没落する。


最近よく思うんだけど、時代を変えなくてはいけない。
今権力を握っている人間たちから、僕らの世代が権力を奪っていかなければいけない。

それは決して物騒なことではなくて、上の世代よりも、僕らの世代の方が、
残された時間が長いんだから、自分たちの望む未来を作っていくために、
権力を奪っていく必要があるんじゃないか、ということ。

そのことは自分の会社生活に置き換えられる。
自分たちの世代に任せた方が、会社はうまく回っていくということを、
行動を通して示していかなければいけない。
既得権を持った方々に、引導を渡してあげなければならない。

単純な世代対立に置き換えるのは適切ではないと感じるけど、
でもそんな構図が一番分かりやすいので、そう考えてしまう。

例えば、政治の世界では未来よりも現在が重視されて、
将来に起こりうる問題というものは先送りされ続けているのが現実。
若い世代は票にならないから、票田となる上の世代をターゲットとした政治は続く。

この構図、どこかで変えていかないと、未来は変わらない。


では、どうしたら良いのか。いつも方法論のところで、僕は行き詰まる。
正直どうすれば良いのか、分からない。

ただ、アナーキーなやり方ではなくて、
権力を奪うには、権力の中に入ることが必要だとは思っている。
今の日本を動かしている役所、企業、それぞれの変革なくして世の中は変わらない。

トップダウンでの変革ってのは長続きしないのは歴史を見ても明らかだし、
草の根的にボトムから変革していかないとダメなのは、なんとなく分かる。
組織の中で、不満を抱きながらも組織をいつか変えてやるって意気込みで行動する人間が増えることが
結局時間はかかれど、時代を変えていくための一歩になるんだろうなと思う。

しかし、上の世代の方々も、若かりし頃は、
変革の野心を胸にそれぞれの組織に入っていったであろうことを考えると、
結局僕らの世代も、下から見たらお荷物のように思われる時期が来るのかもしれないなと思う。

今から心がけるのは、いつまでも権力にしがみつく人間にだけはならないようにってこと。
いつでも権力から降りられるような、度量の大きな人間になりたい。

リーマンという立場は権力を経営に委任している立場であるので、
こんなことを語るのはおかしいと批判されることは承知の上なんだけど…。


震災から半年、そんなことを考える自分がいる。
あれこれ悩んでいるうちに、あっという間に年月って過ぎていくなー。
いい加減、行動と実績が伴う人間を目指したい。

Standing still when it's do or die,
You better run for your fucking life.

It's not over till you're underground,
It's not over before it's too late.


B0002OERI0American Idiot
Green Day
Reprise / Wea 2004-09-21

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Green Day 「Letterbomb」

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Green Day 「2000 Light Years Away」

今回のGreen Dayのツアーのセットリスト、よその国ではどうだったのか、
気になったのでsetlist.fm使って調べてみたけど、どこもほぼ同じ構成だったようで。
さいたま初日のセットリストを元に、今回のツアーの構成を振り返ってみます。

(本編1部)
21st Century Breakdown(固定)
Know Your Enemy(固定)
East Jesus Nowhere(固定)
Holiday(固定)
The Static Age(固定)
¡Viva la Gloria!(かなりレア。日替わりで「Give Me Novacaine」「Before the Lobotomy」がメイン)
Are We the Waiting(固定)
St. Jimmy(固定)
Boulevard of Broken Dreams(固定)

勝手に1部と名づけたけど、
ここでは『21st Century Breakdown』と『American Idiot』 からのみ演奏されている。
基本的に選曲と流れはどこの会場でも全く同じなので、
ここは「今」の彼らが演りたいこと伝えたいことが凝縮されたパートといえると思う。
頭3曲は今後のライブでも定番曲になっていくんじゃないかな。

ちなみに「¡Viva la Gloria!」は日本以外では全くやってなかった気が。
これ聴けたの、かなりラッキーだったようです。
会場によっては「Boulevard…」の後に「Murder City」やってたり。うらやましい。

(本編2部)
2000 Light Years Away(いくつかの会場でやってる)
Hitchin' a Ride(固定)
Welcome To Paradise(固定)
When I Come Around(固定)
My Generation (かなりレア)
Brain Stew(固定)
Jaded(固定)
Longview(固定:客に歌わせる)
Basket Case(固定)
She(固定)
King For A Day(固定)

2部は、『Dookie』の人気曲を中心にしたどの会場でもやる固定曲と、日替わりの曲で構成されている。
ここで演奏されるのは『1039/Smoothed Out Slappy Hours』?『Nimrod』の曲。
色んな会場のセットリスト眺めていて『1039…』と『Kerplunk!』から結構やってるなーって思った。

「At the Library」「Going to Pasalacqua」「2000 Light Years Away」
「Dominated Love Slave」「Christie Road」あたりはポツポツとやっていた。
「One for the Razorbacks」やってる会場も…、これはうらやましい。

実際のライブではビリーがここでギターを持ち替える。昔のメインギター、フェンダーの青いストラトへ。
カバーやったり客をステージに上げて歌わせたり、エンタメ色が強くなる。

インディーズ時代の曲もやってることから推察するに、
ここれは意図的に昔のグリーンデイを蘇らせようとした試みなんじゃないかと思う。
スタジアムクラスの会場でやってるけど、まだまだ俺達は身近な存在なんだって主張に思えてならない。

あと、特筆すべきはカバー。日本では「My Generation」やったけど、他の会場でも色んな曲やってる。
ご当地ものもあり。イギリスではOasis、ドイツではなんとScorpionsなんてのも。
結構ハードロック、メタルものが多い。Metallica、Van Halen、Black Sabbath、AC/DCやら。かなり意外。

実際そこら辺の音楽の趣味嗜好って日本のマスコミでシャットダウンされてるのかも。
パンクバンド、ロックバンドが、メタル好きとかメタルに影響受けたとか、
そういう情報を意図的にシャットダウンする雑誌やライターがいますからねー。

ちょっと脱線したけど、こうしたお遊び的なカバーも、
今も昔も変わらないグリーンデイっていう主張に思えなくもない。

(本編3部)
21 Guns(固定)
American Eulogy(日替わりで「Minority」)

3部というには短すぎるけど、ここは非常に重要なパートだと思う。
2部において昔のグリーンデイを蘇らせた後に、「今」のグリーンデイを主張するパート。

どの会場でも3部の始まりは「21 Guns」になっている。
実際この曲は会場の雰囲気を一変させるような強大な力を放っていた。
この曲に込められたメッセージこそ、「今」の彼らが伝えたいことなんだろうと思う。

本編の締めは「American Eulogy」または「Minority」。
いずれの曲も保守化するアメリカを批判する曲。
ここでまた彼らは闘うバンドであるという旗を掲げ、「今」の立ち位置を明確にするのであります。

(アンコール1部)
American Idiot
Minority(日替わりで「Jesus Of Suburbia」)

アンコールの始まりはどの会場でも「American Idiot」。
この曲はやっぱり彼らにとって重要な曲だという意思が伝わってくる。
あと「Jesus Of Suburbia」やるときは、必ず「American Idiot」の後ってのも彼らのこだわりなんだろう。

(アンコール2部)
Last Night On Earth(ほぼ固定)
Wake Me Up When September Ends(日替わりでいろいろ)
Good Riddance (Time Of Your Life) (固定)

アンコール2部ではビリーがアコギを持ってしっとりと締める。
きっとどの会場でも美しい余韻を残したことでしょう…。


こうやって『21st Century Breakdown』ツアーのセットリストを振り返ってみたけど、
目を引くのはやっぱり「今」のグリーンデイ、「昔」のグリーンデイの明確な線引きである。

昔のグリーンデイは「自分」を中心の問題に据え、苦悩と孤独をテーマとして歌っていた。
そして、その苦悩を乗り越え、固い決意と共に、
彼らは祖国であるアメリカの問題をテーマとして、闘うバンドへと変貌していった。

決して彼らは「昔」の自分達を否定しない。「昔」の自分がいるから「今」の自分がある。
今回のライブを通して彼らが伝えたかったメッセージの一つに、それがあるんじゃないかと思う。

でもそれって「今」の自分達に自信があるからこそ出来る事。
あーいう過去の名曲を連発すると回顧的なベストヒットライブになりそうで、普通のバンドなら嫌がりそう。
「21 Guns」「American Eulogy」「Minority」という
今の彼らを象徴する名曲があるからこそ出来る事なんだろう。


こうやって振り返ると、このセットリストの仕掛けって
凄く色々と考えられているような気がして、非常に面白い。
そういった面でも貴重な時期にライブ行けたんだなーって感動があります。

しかし、次のアルバム出たらどんなセットリスト組むんだろう。
『AI』『21st』の曲を、『Nimrod』以前の曲に組み込むのか。
それとも今回のツアーのように完全に別物とするのか。

とにかく「次」のアルバム次第だと思う。彼らは次に、どこに向かうんだろうか…。
誰も進む道の分からない、本当に本当に奥の深いバンドになったと思います。


最後に、予断だけど、うらやましいと思った会場のセットリストを貼っておきます。

ARCO Arena, Sacramento, CA, USA Setlist on August 24, 2009
さすが地元って感じのレア曲、初期曲満載のセットリスト。カバーも僕がその場にいたら狂喜乱舞でしょうね。
アンコール3回目もやってるし、間違いなく演奏曲数はツアーで一番です。
http://www.setlist.fm/setlist/green-day/2009/arco-arena-sacramento-ca-1bd7a5a0.html

Wembley Arena, London, England Setlist on November 1, 2009
何の変哲もない…と思う無かれ。何と「Letterbomb」やってます…。うらやましすぎる。
アンコールでは「Macy's Day Parade」やってるし。聴きたかったなあ。
http://www.setlist.fm/setlist/green-day/2009/wembley-arena-london-england-1bd7c57c.html

HP Pavilion, San Jose, CA, USA Setlist on August 18, 2009
このセットリストもいつも通りに見えるんですけど、本編最後を見ると…「Homecoming」!
「American Eulogy」の後に「Homecoming」なんて…、昇天ものです。
http://www.setlist.fm/setlist/green-day/2009/hp-pavilion-san-jose-ca-53d7afd5.html


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Green Day
WEA 2007-01-16

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プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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