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Yngwie Malmsteen 「Seventh Sign」

10年ぶりかにBURRNを買った。

正直特に大きな理由ってのは特になくて、本屋にいってパラパラページめくってたら、
ラウドパークのレポもあるし、インタビューのメンツも面白そうだったので、
何となく買ってみたというのが正直なところ。ほんの一時期は毎月買ってたんだけどなー。

実は妙に気になったのが、イングウェイ。もう何回表紙なってるんだって感じの巻頭特集。
彼のインタビューは笑えることが多かったってこともあり、結構楽しみながら読んだ。

でも今の彼は結構紳士で、前任ボーカルのティムリッパーオーエンスのこと悪く言ってないし、
他の人の悪口もないし、そんなにビッグマウスでもないし、
何だかんだ年とって落ち着いているんだろうなと思いながらインタビュー読んでいた。

興味深かったのが、ここにきてギターのピックアップを変えたということ。
ディマジオのを28年間使い続けたらしいけど、セイモアダンカンのそれにしたらしい。
たぶんいつものイングウェイの音になっているんだろうけど、
でもどんな音になっているのかちょっと興味ある。今更変えるんだからきっといい音になってるんだろうな。

そして面白かったのが「イングウェイ・マルムスティーン研究」と題された梶山章へのインタビュー。
興味を引いた部分を引用。

イングウェイの曲というのはコード進行がきっちり決まってるんですよ。
そのきっちり決まったギター・ソロのコード進行に、完全に、バチっと当ててくるんですよ、それを。
それが実は、とても気持ちいいということですね。

今までのギタリストというのは、例えば、あるコード進行に対して、同じフレーズを…
つまり後ろのコードは変わるけれども、ギター・ソロの、上の繰り返しのフレーズは変わらないとか、
そういうのがむしろカッコいいみたいなところがあったんですよ。

~それが60年代、70年代とのロックとは違うところですね、歴然と。

なるほど、と思った。イングウェイの曲って様式美と呼ばれるように、
どんな曲もある一定の型にハマっているように聴こえる。
梶山さんも指摘しているように、それがクラシックからの影響であって、
確かにロック的な「外しの音」ってのは、イングウェイの音楽から除外されているように思える。

どれだけ音楽史的にイングウェイが影響を与えたのか分からないけど、
このようなギターソロの組み立て方というか、音の選び方ってのは、
確かに80年代以降大きく変わっていったと思う。メタル自体がそうだけど、
ブルースの要素が完全に排除されたロックが出てきたのが80年代だったように思うし。

イングウェイってテクニックのことばかり語られることが多いけど、
こういう作曲面で語ってくれる人がいると、凄く納得できるし、興味深い。
自分はクラシックのことを殆ど知らないけど、そこら辺の音楽理論を知っていくと、
きっとまた新しい視点でイングウェイの音楽を聴けるんだろうなと思う。


ここまでイングウェイのこと書いてきたので、自分もファンなのかと思われるかもしれないけど、
はっきり言って自分はイングウェイの音楽が嫌いだった。
実際今も残っているCDはあるけど、好んで聴きたいとは思わないし。

あのピロピロしたギターの音が好きじゃなかったし、
クラシカルなギターソロの旋律もいかにもな様式美って感じで嫌味に聴こえたし、
何かとにかく自分の嫌いな方向のメタルをやっていた。
とりあえずイングウェイのギターは聴いとかないとって感じで聴いてただけ。

ビジュアル的なかっこ悪さもそれに拍車をかけていた。
自分が若かりし頃にイングウェイの教則ビデオなんてものを買ったことがあるんだけど、
そこで現れたイングウェイ様は豚そのもので、醜いとしか思えなかった。

でも唯一『The Seventh Sign』は好きだった。
このアルバムは今でも聴けるし、素直にかっこいいと思える。

個人的にはボーカルのマイク・ヴェセーラのボーカルが、
めちゃめちゃイングウェイの楽曲とマッチしていたというのが大きかったと思う。
あのラウドネスのボーカルだった彼だけど、とにかく凄い歌唱力。
決して上手いって感じではないけど、ハイトーンの迫力は唯一無二だった。

『The Seventh Sign』でも当然イングウェイは弾きまくっている訳だけど、
他のアルバムに比べれば、ギターありきではなくて、楽曲ありきのギターを弾いている。
かっこいいリフも多いし、イングウェイのソロというよりは、
バンドのアルバムとして聴けるところが、自分がこのアルバムを好んで聴ける要因なんだろうと思ったり。

このアルバムはイングウェイファンの間でも人気あるから、
イングウェイを聴くなら、まずはこのアルバムがいいんじゃないかと思えるような名盤だと思う。


何年ぶりかに聴いてみたこのアルバムだけど、
一番いいなーと思った曲はやっぱり昔と変わらずにタイトルトラックの「Seventh Sign」だった。

ストリングスをバックに、クラシカルなアコギのフレーズで始まるイントロで叙情性を高めた後、
いきなりクライマックスに達したかのように、繰り出されるギターフレーズ。
バンド全体が渾然一体になって襲い掛かってくるようなメタル特有のドラマ性が感じられて、好き。

この曲でも、マイク・ヴェセーラのボーカルが本当に素晴らしい。

どこまでも伸びていきそうな声量抜群のハイトーン。
決して押し引きが出来るタイプのボーカリストではないけど、
終始一貫、全力のパフォーマンスを繰り広げている。
一聴してマイク・ヴェセーラだって分かる、ちょっとアクのある声質がこれまた好き。

この曲では彼の良さを引き出すかのようなボーカルライン作ってるところも、非常に好感触。

この曲のコーラスも凄く効果的で、ドラマ性の演出に大きく寄与していると思う。
キーボードのバッキングもギターと上手くハマってていい感じ。とにかく厚みのあるアレンジ。

転換部とも言える中間部では一気に雰囲気を変えて、クラシック風のパートへ。
そしてお膳立ては整いましたといった感じで、この曲のクライマックスとも言えるギターソロに繋がる。

ここでのソロ導入部での連続スウィープは、はっきり言って、超絶。狂ってる。
ギターのフレットを平行にオクターブ移動しながらスウィープを連続でカマしていくこのフレーズは、
数あるイングウェイのソロの中でも最難関の一つなんじゃないかなと思ったり。
つーかライブ動画観てもイングウェイちゃんと弾けてないし。

このイングウェイですら弾きこなせないフレーズから始まるギターソロ本編は、
ぶっちゃけいつものイングウェイであってそれ以上でもそれ以下でもないんだけど、
サビに繋げる前のフレーズのアレンジにはやっぱりセンスを感じたり。
ラストのチョーキングとヴィブラートは好き。

この曲はフェイドアウトで終わるのが唯一残念なところだけど、
それでもここまでの展開が素晴らしいから、許せるかな。


まさかイングウェイのことでこんなに色々と書けるとは思わなかった。
決して好きではないけど、何だかんだ若かりし頃に聴いていた音楽だから、
やっぱり思い入れがあるんだろうな。

断固としてファンだとは認めたくはない所ではあるが。


B000006MFIThe Seventh Sign
Yngwie Malmsteen
1994-05-09

by G-Tools



Yngwie Malmsteen 「Seventh Sign」



Yngwie Malmsteen 「Seventh Sign」 1994年日本武道館
渡辺徹風のビジュアルなイングウェイがギター回しを初めとして、
豪快なアクションを決めていく姿はなかなか見所があります。激しい。
あとはやっぱりマイク・ヴェセーラのボーカルがとにかく素晴らしい。
この頃のメンツのライブは観てみたかったな。
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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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