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Terrorizer 「Fear Of Napalm」

ここ最近、デスメタルをよく聴いていたこともあって、
そのルーツはやっぱりグラインドコアだということで、
ここら辺の音楽を再チャレンジしてみようということで、色々と聴き漁っている。

学生の頃、過激な音楽を追求していった訳だけど、グラインドコアの良さは当時はよく分からなかった。
どれも同じような曲に聴こえるってのがその理由で、ただうるさいだけの音楽に思えた。

デスメタルも似たようなもんだけど、作り込まれた故の整合感は感じられたし、
やっぱりギターソロが入っているってのも大きかった。ギターソロがメロディの欠如を補完するというか。
ギターソロの挿入ってのは様式美ではあるんだけど、アクセントになっているのは間違いないし。

ただ、こんな記事を偶然読んだこともあって、
Cannibal Corpse、Exhumedのライブでブラストビートの洪水を浴びたこともあり、
また興味が沸いてきて、グラインドコアに挑戦してみようと思った。

http://www.extremethedojo.com/feature/index.cgi?no=6
http://www.extremethedojo.com/feature/index.cgi?no=7


グラインドコアといえばNapalm Deathなんだけど、
彼らに影響を与えたのが日本のS.O.Bだってことも面白い。
80年代の日本のハードコアって、海外でも評価されていたみたいだけど、
実際にシーンに影響を及ぼしているんだから凄い。

とはいえ、改めて聴いてみてもNapalm Deathはやっぱりそこまで好きにはなれなくて、
でも、名盤と誉れ高いTerrorizerの『World Downfall』は気に入った。
あのMorbid Angelのデヴィッド・ヴィンセント、ピート・サンドヴァルが組んでいたバンド。

その後Napalm Deathに加入することになるジェシー・ピンタードも在籍していた
振り返ってみれば「伝説の」バンドと呼べるバンド。

『World Downfall』は最近まで聴いていなかったのが本当に勿体無いと思える内容で、
確かに名盤と呼ばれるのも納得の素晴らしいアルバムだった。
メタル好きよりも、ひょっとしたらハードコアパンク聴く人の方がハマる音かもしれない。
自分もハードコアパンク聴くようになったから、グラインドコア聴けるようになったのかもしれないし。

『World Downfall』にはギターソロは一切入っていないし、
メタル特有の開放ミュートを使ったリフは殆ど使われておらず、
ひたすらパワーコードのバッキングでギターは押しまくる感じ。
彼らのルーツはメタルではなく、ハードコアパンクにあるのを如実に感じる。

ボーカルはちょっとデス入ったガナリ声。
グラインドコアのボーカルスタイルのルーツがどこにあるのか分からないけど、
このアルバムのボーカルはデスメタルって言ってもいいような気がする。

Napalm DeathもS.O.Bもグラインドコアからデスメタルに音楽性を傾倒させていった訳だけど、
この二つのジャンルって、やっぱり表裏一体なんだろうな。

当然ながら普通に聴いていても『World Downfall』はとてもかっこいいんだけど、
でもやっぱりこのアルバムの聴き所はピート・サンドヴァルのドラム。

ちなみに、BURRNでのインタビューで彼はこんなことを語っていたらしい。

Terrorizerのアルバム(World Downfall)を作った時はまだ貧乏で、
ツーバスを買えなかったからあのアルバムはワンバス・ワンキックで録ったんだ。
Morbid Angelに入ってから初めてツーバスに触ったんだけど、最初は慣れなくて大変だったよ。

えっ、このアルバム、シングルペダルで録音したの…!?

是非ドラム経験ある人にこのアルバムはじっくりと聴いてもらいたいんだけど、
これがシングルペダルで生み出されるビートなのか…と、あっけに取られること間違いなしです。
1989年という時代にこんな変態的なことやっていたのが凄い。

確かにMorbid Angelで聴けるドラミングよりも荒々しさは数倍って感じで、かなりかっこいい。
整合感よりも勢いで突っ走る感じ。唐突に挿入されるバスドラの三連打や、
ツーバス並みの高速連打を耳にすると、悶絶すること間違いなしです。

メロコアなんかでもツインペダル使わないで
シングルペダルで叩ききった方が疾走感出るとよく言われるし、実際そう思うんだけど、
このアルバムで聴ける効果ってのは、全く同じもの。

とにかくこのアルバムでは足技に驚きまくりなんだけど、
更にこれでもかと炸裂する高速フィルインの嵐。
手数という部分でも化け物ドラマーっぷりを遺憾なく発揮しております。

このアルバム好きなドラマーさんと語り合いたい。そう思えるようなアルバム。

勿論ドラマーじゃなくてもかっこいいリフが目白押しで、グラインドコアはちょっと…っていう
メタル好きやハードコアパンク好きの方々にも聴いてもらいたいアルバム。
90年代前後のエクストリームミュージックってやっぱり面白いなー。


B00002474HWorld Downfall
Terrorizer
Earache 2008-01-13

by G-Tools



Terrorizer 「Fear Of Napalm」
アルバムで一番好きな曲。イントロのベースとギターリフがめちゃめちゃかっこいい。
そしてワンバスとはとても思えないドラミング…。よくあんなバスドラ入れられるもんだ。
Morbid Angelでは聴けない荒々しいドラムがたまらなくかっこいい。



Terrorizer 「Strategic Warheads」
0:50からのバスドラ連打フレーズなんて、シングルで叩いているとは思えない…。
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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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