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At The Drive In 「Pattern Against User」

記憶が薄れる前に、フジロックで自分が観たライブの感想をバンド毎にまず書いておこうと思う。
The Stone Roses、Ray Davies & Band、Refusedのライブのことは、
また後でみっちりと書こうと思ってます。

(7/27 金曜)
・The Back Horn
昔めちゃめちゃ好きだったけど、近年の作風についていけなくなって、
しばらく彼らから離れていたので、久しぶりに彼らのライブを観た。
セットリストは最近の曲多めで、自分が好きな曲をあまりやってくれなかったのが残念だった。
「ブラックホールバースデイ」が一番良かったかな。

良くも悪くも大人になった感じのライブだった。でも山田のボーカルは今でも熱い。
本当はエージュンが一番狂っていた頃のが好きだったんだけど、
まーあの頃に戻ってくれなんて口が裂けても言えないし、このまま頑張ってくれればいいなと思った。

・Ed Sheeran
予備知識なしで観たけど、なかなか良かった。
アコギ一本のシンガーソングライター(?)なんだけど、ループ使って自分で音を重ねてコーラスしたり、
ギターをオーバーダブしたりと、スケール大きく音を聴かせてくれた。
歌も凄く上手だったし、あのグリーンの昼間の雰囲気に凄くマッチしていたと思う。

・Third Coast Kings
このバンドは凄く良かった!
普段ファンク聴かない自分だけど、あのグルーブにグイグイと引き込まれて、踊り狂ってしまった。

前にフジロックでMeters観たときに思ったけど、自分は実はファンクのリズムが好きみたい。
普段パンクとかメタルとか、攻撃的なビートの曲ばかり聴いているけど、
もう少しファンク勉強して、色々と聴いてみたいと思った。

ジェームスブラウンばりのパフォーマンスしてくれた
黒人ボーカルさんのパフォーマンスもかっこ良かった。不思議な踊り。
ファンクの奥は深い。

・Tha Blue Herb
『Total』が出てから初めてライブ観たけど、ちょっと変化したかなと思った。

ボスは「Get Ready」のリリックを用いて、アカペラでカメラに向かい政府批判。
フジロックという大きな舞台を使って、自らのメッセージをもっと大きなフィールドに
広げていこうとする意識が見えた。モニターに映った彼の視線は忘れられない。

『Life Story』期のライブでは「死」をテーマとしたダウナーなパートは
終盤にもっていって締めるというパターンだったけど、今回は中盤に一旦落として、
ラストにまた上げていくという構成だった。

自分はボスが「盛り上がっていこうぜ」と煽っても、一旦ダウナーな感覚に落ちたせいで
ちょっと置いていかれているような気持ちになってしまったんだけど、
ラストの「未来は俺等の手の中」にはシビれた。

彼らの第四章のテーマは「闘い」だと思った。
自分たちの未来を手に入れるためには闘わなくてはいけない。
「体制」に「闘い」を挑むヒップホップが、今の彼らの姿なんだと思った。
凄く自分の心に響くライブだった。

・Boom Boom Satellites
彼らも昔めちゃめちゃ好きだったけど、近年の作風についていけなくなって離れていたバンドだった。
ライブに関しては何年前に観たスタイルと何も変わっていなかった。
良くも悪くも即効性の高い、エレクトリックな要素を含んだロック。

自分はベタ過ぎてちょっとついていけなくなったんだけど、
でもしばらくぶりに観ると、やっぱりかっこいい。こういう機会があればまた観たいと思った。

・Beady Eye
バンドメンバーは殆どオアシスのメンバーだったと思うんだけど、
Oasis時代よりもバンドメンバーの個性が感じられるようになった。
特にドラムのクリスはかなり生き生きとドラムを叩いていた。あの人は上手いわ。

Beady Eyeの曲は聴いたことなかったけど、演奏が良かったこともあり、
派手さはないものの素直にかっこ良かったと思う。

でもやっぱり「Rock'N'Roll Star」と「Morning Glory」は別格だった。
あの曲を歌うリアムのかっこ良さったらない。
カリスマ性溢れるリアムの姿を観て、正にロックスターだと思った。
自分はリアムが好きです。たぶん声で出なくなっても好きなままなんだろうと思う。

・The Stone Roses
自分にとって今年のフジロックのベストアクト。
かつ自分が今まで観たフジロックの中でもベストアクト。それくらい感激した。
このライブのことは、別の機会にしっかりと書きたいと思います。

序盤の演奏はかなり酷い感じで、非常に残念なライブになりそうだったんだけど、
「Fools Gold」で繰り広げられたジャムから一気に上がって
「I Am The Resurrection」で頂点に達したような感じ。

ラストにイアンとジョンが抱き合って、そして4人で輪になって肩組んでたシーンなんて目頭が熱くなった。
ロックという音楽のマジックを観た気がした。


(7/28 土曜)
・Cloud Nothings
想像以上に攻撃的なライブをするなーという印象だった。客も結構暴れてたような。
Sonic youthとかNirvanaのような90年代のオルタナギターロックのリバイバルといったイメージ。
長尺の「Wasted Days」はライブで聴くと相当かっこ良かった。

もう少し演奏力と音作りの力がついてくれば、このバンド、相当高いレベルにいけそうな気がする。
今後の彼らにも期待。

・Toots And The Maytals
想像以上にいかついビジュアルのトゥーツさん。存在感ありまくり。
レゲエ界のレジェンドだけあって、観客を乗せるのが目茶苦茶上手い。
最初は人数が少なかった観客も、あのパフォーマンスに引き込まれて
どんどんと増えていく様子は素晴らしいと思った。

一時代を築いたミュージシャンのライブって、全盛期は過ぎているけど、
歴史を刻んだ説得力が音に宿っている。彼らのライブを観ていて改めて確信した。
リードギターの人、ほんと上手かったなー。凄く気持ちいいギターだった。

めちゃめちゃ盛り上がった。凄く楽しいライブだった。

・Ray Davies & Band
自分の土曜のベストアクトはレイデイヴィスです。
レイ様のライブのことも、また別の機会にちゃんと書きたいと思う。

殆どがKinksの曲。モッシュピットの中では合唱が続く。
個人的には「Victoria」で大分テンション上がって、
アコースティックバージョンの「Waterloo Sunset」の美しさに感激し、
「You Really Got Me」「All Day and All of the Night」のあまりのかっこ良さに昇天。

レイ様はかなりおじいちゃんだったんだけど、ロックスター然とした振る舞いは、
ロックレジェンドそのものだった。
あの時代のロックミュージシャンって、やっぱり現代にはない「何か」を持ってる。

・The Specials
このライブも本当に良かった。サマソニで観たときと同じ感想。楽しかった!

曲がとにかくいいから盛り上がるの当たり前なんだけど、
おじさん達が一生懸命にビートを刻んでいく姿がたまらなくかっこいい。
ドラムの方凄かった。あんなドラム叩けるようになりたい。

「Little Bitch」がハイライトになったような感じ。
「ワン、ツー!」のキメのフレーズが「イチ、ニー!」になってた。笑った。
この曲のとき、グリーンステージの暗闇の中で、
大量の人間がゆらゆらと踊り狂っている風景は本当に素敵だった。苗場にスカ祭りが発生。

・Noel Gallagher's High Flying Birds
初めて観るノエルソロ。想像通りに鉄板のライブだった。

ソロアルバムは凄くいい出来だと思っていたけど、ライブで聴いてもやっぱりノエル節全開って感じ。
ただライブだとそのノエル色があまりにも濃厚に思えてきて、ちょっと辛い時間帯があったのも事実。
ノエルの曲ってメロウでこってりしてるから、もう少しさっぱりしたものが欲しくなった感じ。
でも「Everybody's On the Run」なんて本当に最高だった。いい曲書くよなー、ほんとに。

やっぱりハイライトはノエルが歌うオアシス曲。
「Whatever」「Little By Little」「Don`t Look Back In Anger」の三連発は圧巻。
特に「Don`t Look Back In Anger」は、もうこの曲1曲だけで一生飯食えそうな感じだった。
圧倒的な大合唱。この曲ほどフェスの締めにふさわしい曲はないんじゃないかと思った。


(7/29 日曜)
・Chthonic
ライブ開始前のホワイトは本当にガラガラ。
最前は埋まってるけど、直前でも二列目、三列目には余裕で陣取れるような感じ。
フレディがMCで言ってたけど「最もフジロック出演アーティストの中でへヴィなバンド」である
ソニックにとってはアウェイな状況でライブはスタートした。

でも1曲目の「Oceanquake」からいきなりのモッシュ発生。
ファンの皆さん、ナイスです。思わず自分もピットの中に突入。
なんか曲が進むにつれてモッシュの人数が増えていくような気がした。

炎天下の中でメタルバンドのライブを観れる機会はなかなかない。
苗場の地で暑苦しい彼らのメタルを聴けたのは本当に楽しかった。
きっとフジロックに来ていたメタラーの皆さんも同じ感想だっただろうし、
なんかその楽しさがあのモッシュピットの中に凝縮されているような気がした。

「Fortyーnine Theurgy Chains」で一気に前方のピットは沸点に達したような感じ。
ダイバー続出。何でか分からんけど人を持ち上げる手伝いをやらされて疲れた。
ピットで倒れる人間が多かったけど、すぐ起こして助けてやる姿にメタラーの愛を見た。

バンドのパフォーマンスも、相変わらずスケールが大きい。
やっぱり彼らは大きなステージが映えるバンドだね。
フレディがメタラーじゃない観客も煽って、だいぶ心を掴んでいたように思えた。

彼らの課題であるライブ時の音の悪さも、かなり今回は改善されていたような気がした。
まだまだ不満はあるけど、フジロックのPAが優秀なこともあって、
かなり各パートの分離が上手くいっているような感じで凄く気持ち良かった。

ハイライトはやっぱり「Takao」。
いつもよりテンポ遅くて演奏自体は不満だったんだけど、ゲストボーカルに笑った。

フレディが曲間で客を煽る。ゲストを呼び込むらしい。誰だ?
フレディが叫ぶ「むーさーしーーー!」

笑った。あのK-1の武蔵が出てきた。
誰しもが「何で武蔵?」と頭の中にクエスチョンマーク付けてたと思うけど、
フェスなんだから、そんなことは関係ない。盛り上がるだけだ。

観客も悪ノリして、何回も武蔵コールしてた。
あまりの武蔵コールに本人もステージ上で戸惑っていたのが笑えた。
「ありがとーーー」って言ってた。猪木か、お前は。

ラストにはマーティフリードマンも出てきて、前方はお祭り騒ぎ。
完全に前方はラウドパーク状態でライブは終わった。
このライブで体力を相当に消耗した自分は、ビールの酔いが回り、この後力尽きて寝落ちしました…。

ソニックのライブ、メタラーじゃない方々にも評判良かったみたいだし、
最後にはそこそこ人も集めてたみたいだから、彼らにとって成功と言えるんじゃないかと思った。
やっぱりバンドの演奏の熱量と、前方で盛り上がる観客の熱量が、
興味なかった人達に対して、何かしら訴えかけるものがあったんじゃないのかなと思う。

ソニックにはもっとスケールの大きなバンドになってほしい。
自分は日本に来てくれる限り、ライブには行き続ける!


・Fucked Up
井上陽水と微妙に被っていたこともあり、ステージ前方はやっぱりガラガラ。
でも彼らのライブも凄かった。というよりボーカルが凄かった!終始笑いっぱなしだった。

ちなみにボーカルはこんな方です。熊…。
http://tribulationstrials.files.wordpress.com/2011/03/fu.jpg

このボーカルさんが終始大暴れ。
2曲目くらいでいきなり上半身裸になり。ステージ降りて、最前にて客を煽りながら叫びまくる。
当然ながらボーカルに向かってダイブの嵐。物凄い光景。

それでは飽きたらずボーカルさんがついに観客とステージを仕切る柵を乗り越えて客席に乱入!
悪役プロレスラーのタイガージェットシンとか、ブルーザーブロディみたいに客席を歩き回る。
静かに見たい観客は逃げ惑う。自分の近くにも来た。なんか凄い光景だった。

またステージ上がったかと思えば、ズボン脱いでパンツ一丁に。しかも半ケツ。
一通りステージで暴れて、またステージ降りて最前へ。
今度は客の帽子とかサングラスとかタオル奪って、自分が装着していく。
一通りアピールして満足すると、本人にそれらのグッズをまた一人一人に丁寧に返していくのに笑った。
いい奴すぎるだろ。

とにかく9割がたステージ降りてるからダイバーの数が半端じゃない。
ボーカルさんが丁寧にダイバーを安全に降ろしてあげてるのがまた好印象だった。

なんか音楽のライブのレポートじゃない(笑)。ショーを見てるような感じだった。
でも音楽的にはかなり演奏しっかりしてたし、かっこ良かった。
たぶん普通に歌ってても、かなりかっこいいんだと思う。

Fucked Upは今度日本に来たら見たいなー。絶対おすすめです!楽しかった。

・Explosions In The Sky
Fucked Upの目茶苦茶なライブの後に登場した彼らだけど、本当に素晴らしいライブだった。
一気に雰囲気を一転させるような本当に最高のライブ。
彼らの曲を聴いたことなかったけど、全然問題なかった。雰囲気に引き込まれた。

いきなりイントロから轟音が炸裂。いきなりまずステージの観客に衝撃を与える掴み。
そこからはMogwai系統と言っていいと思う静寂のコントラストを機軸としたポストロック。
とにかくギターのクリーントーンが美しい。アルペジオの音が本当に美しかった。
バンド名にリンクする感じだけど、音が空を突き刺すような感覚のライブだった。

演奏が始まった頃には明るかった空も段々と沈み始めて、辺りは段々と闇に包まれていく。
その闇を突き刺すように、彼らは音を鳴らし続ける。一瞬たりとも気が抜ける時間帯はなかった。
全く緩むことなく、彼らは音を鳴らし続けていた。

光の演出が映えるようになったラスト、彼らは一斉に轟音を叩きつける。
ギターとベースをかき鳴らし、ドラムは叩きまくる。

爆発していた。観客の中から沸き起こる大歓声。ステージ前の殆どの人間が手を上げて歓声を上げている。
本当に素晴らしい光景だった。美しい光景だった。

演奏が終了した後の拍手はずっと鳴り止まなかった。
きっと僕と同じようにあのライブに感動した人間が多かったんだろうと思う。

Explosions In The Skyって普段から凄いライブやってるんだろうけど、
今回はホワイトステージ、しかも日が沈む時間帯ってのが、マジックを生んだんじゃないかと思う。
こんなに美しいライブはなかなか観れるものじゃない。言葉にならない想いだった。
本当に感動したライブだった。

・Refused
自分の3日目のベストアクトは彼らです。自分がローゼスに思い入れ持ってなかったら、
多分今年のフジロックのベストアクトは彼らだった。それくらい凄いライブだった。
彼らのライブのことも後日にちゃんと書こうと思う。

彼らのCDって『The Shape of Punk to Come』しか持ってないけど、
激しく後悔した。なんでもっと聴いてなかったんだろうって。
もっと早いうちに彼らのライブに出会いたかった。

とにかくボーカルのデニスのアクションがかっこ良すぎる。
一瞬たりとも止まっていることがない。いかもいちいちそれが様になってる。動きがキレキレ。
それでいてスクリームやらシャウトらが激しくかっこいい。
カリスマって彼のような存在を言うんだろうなと思った。

当然ながら演奏も鉄壁。「本物」が醸し出す音楽の説得力を感じた。
彼らは音楽に対して時には政治的なメッセージも込めているみたいだけど、
そういった「想い」が求心力となって、自分の胸にグサグサと届いているんだろうなと思った。

「New Noise」では狂った。脳味噌溶けた。
もうとにかく凄いインパクトだった。
彼らの音楽をもっと理解するために、歌詞をちゃんと読んでみようと思った。

・At The Drive-In
Refusedの物凄いライブを観て自分は不安になった。
At The Drive-Inはこれを超えられるのか…って。

オマーがATDIにやる気ないという情報は知っていたのでどうなんだろうと思っていたけど、
ステージ転換の途中では、さっきのRefusedのライブがオマーとセドリックの
刺激になっているに違いないって思ってた。

ホワイトステージにて転換を待つこと60分。長かった。
自分のフジロックを締めるステージ、そして後追いだけど、自分が好きなバンドの再結成ステージ。
期待に胸を膨らませた彼らのステージが始まった。

セドリックがマラカスを鳴らし「Arcarsenal」でライブはスタート。
観客のテンションはいきなり最高潮。当然ながら自分も叫んでいた。
自分が再結成を待望していたバンドが目の前で演奏していることに感激していた。

セドリックがステージ前で暴れ回る。Refusedのデニスほどじゃないけど、でも凄い。
テンション高い。昔ほどじゃないにしても、キレてる。

続けざまにアルバム通りに「Pattern Against User」がスタート。
この曲も凄い盛り上がり。やっぱり好きな曲をライブで聴けるのはうれしい。
でも盛り上がりながら、段々とステージ上のある違和感が自分の熱を下げていくのを感じた。

オマー、やる気なくね?

どう考えてもオマーのテンションが低い。
ドラムの横に突っ立って、棒立ち。ピッキングも全然力がこもってない。
ただフレーズをなぞっているだけ。音をバンドのメンバーと合わせようという意識も見えない。

エフェクターはステージの前方にセットしてあって、音変えるときだけ前方に出てきて、
踏んでからまたドラムの横に戻ってくる。あまりにも淡々とした機械的な行動。
音作りもいい加減な気がした。

完全に自分の存在を消そうとしているように見えた。
Mars Voltaとかオマーソロのライブで観ることが出来た
躍動する彼のギタープレイは微塵も見られなかった。

そんなオマーの存在を忘れてAt The Drivi-Inの演奏を楽しもうと思ったけど、
決定的だったのが「Napoleon Solo」のイントロだった。

オマーとジムの二本のギターでアルペジオのハーモニー奏でる曲なんだけど、
息が全く合っていない。息の合わないギターほど聴くに耐えないものはない。
明らかにオマーに原因があるように思えた。ジムとリズムを合わせようとする気がないように思えた。
つまり、バンドに対して、オマーは気持ちを入れていないように思えた。

現実はどうか分からないけど、でもそう思えた自分はATDIのライブに対する気持ちが一気に覚めた。
オマーにこんなライブでお前は盛り上がるのかって言われているような気がした。
完全な被害妄想ではあるんだけど、でもそう思ってしまったんだから仕方ない。

同じ再結成組のRefusedのライブが凄かったのは「熱量」にあったと思う。
At The Drive-Inのライブには、少なくともオマーの「熱量」は感じなかった。
いくらセドリックを初めとした他のバンドが頑張ろうとも、
「熱量」の低いメンバーがいるバンドにケミストリーは生じない。

僕はATDIを見切って、ステージを後にした。
もう後悔はなかった。At The Drive-Inはずっと聴き続けるだろうけど、現実にはもうないんだ。
そう思うことにした。

僕はグリーンステージに戻ってRadioheadを少しだけ観た。
「Paranoid Android」を聴いた僕は、ちょっとだけ満足し、
そして2012年のフジロックは終わった。


At The Drive In 「Pattern Against User」 2001年のライブ。
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ジャンル : 音楽

At the Drive-in 「Arcarsenal」

変態とか、異常とか、常軌を逸してるとか、
自分はそんないわゆる「まとも」の対義語が好きである。
人間なんてみんな一緒じゃつまならい。自分が思う嗜好を追求すれば良いと思う。

向井秀徳氏も「全人口の80%以上が変態」って歌ってるし。

とはいえ、この世の中、徹底的に変態できる人ってのは、ほんの一握りの天才だけであって。
自分も憧れるけど、どうしても捨てきれない何かがどこかに残っているような気がして、
決して変態にはなり切れないのを感じる。
社会通念とか、発育環境とか、精神の根源に根付くこれらの作用の力は非常に大きい。

本格的に反社会的な行動は許されるべきではないにせよ、
いい意味での「変態」という言葉に、僕は孤高の響きを感じたりするのは事実。

ミュージシャンって表現者という言葉で置き換えることが出来る存在であると思うけど、
その表現方法に対して「変態的」という形容が為される場合がある。
いわゆる「常識」に対比して、一般人が理解できないような表現手法を採る人に対して。

自分の中でのイメージは、例えばFaith No Moreのマイク・パットンみたいな人。
フェイスノーモアみたいに新規性が高いもののコマーシャル性もある音楽を作ったかと思えば、
Mr.Bungleみたいに、普通の感覚では奇怪不能な狂った音楽を作ってしまったりもする。

当然ながら彼は日常的な嗜好も変態的です。参考までに…。
日本公演での飲尿パフォーマンスは伝説になっているみたいです。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20070425/faithnomore

そんな変態的なミュージシャンの一人として、
自分が認識しているのが、オマー・ロドリゲス・ロペス。
彼の表現に対する欲求の高さは素晴らしいと思う。

彼のディスコグラフィーだけど尋常じゃない。
大物ミュージシャンは数年単位でアルバムを出していくのが普通であるにも関わらず、
彼の創作意欲には留まるところがないようである。絶倫。
http://en.wikipedia.org/wiki/Omar_Rodr%C3%ADguez-L%C3%B3pez_discography

彼が今やっているバンド、Mars Voltaもどこからこんな音が沸いて来るんだろうって
不思議になるくらいの創造性がある。
何かのインタビューで、彼はパートごとに演奏を撮っていって、最後に繋ぎ合わせて曲にするという。

きっちりと一曲を書き上げてから録音していくんではなくて、
パートごとに頭に浮かんできたイメージをとにかく撮りためていくみたい。
映画を作るのと同じようなイメージって言ってたけど、
ま、凡人には出来ない作り方であるのは間違いないと思う。

そんなイメージをステージ上ではアドリブの応酬で形にしていく。
いつかのライブで見たけど、一曲が30分くらいになっていたイメージ。
レコーディングのときから鍛えているから、きっとライブでもそんなことが出来ちゃうんだろうな。

そんな彼が若かりし頃にやっていたバンドがAt The Drive-In。
なんとATDIが再結成なんてニュースを見て驚いた。

インタビューでこんなこと言ってたし、積極的に再結成することなんてないだろうと思っていた。
ATDIとMars Voltaは完全に別物と言っていいような音楽になってしまったと思っていたし。
http://www.theskinny.co.uk/music/features/46303-life_mars

オマーにどのような心境の変化があってこのような決断に至ったのか、
そしてコーチェラでのライブ以降のATDIの活動はあるのか、興味は尽きない。

彼らのアルバム『Relationship of Command』は、
後続のバンドに多大な影響を与えたアルバムということで、
00年代のベストアルバムとして挙げられることも多かったように思えるけど、
正直自分にとってポストハードコアシーンが云々ということはよく分からない。

ただ『Relationship of Command』が出た2000年頃、
確かに新しい音楽が出てきているなーって実感があった。
メタル聴いてた自分でもATDIってバンドがあるってことは、友人の影響で知ってたし。
Jimmy Eat World、Get Up Kidsとシンクロしていたバンドだと、勝手に思っている。

今でこそ信じられないけど、彼らの音楽はエモとして語られていたような。
「エモーショナル」なメロディを「激情」で叩き付ける「新世代ハードコアバンド」って感じで。

改めて聴き直してみると単純なエモバンドとはとても言えないような、
後のマーズボルタに繋がるような実験的な音作りや展開がふんだんに盛り込まれているものの、
当時の認識ってそんな感じだったと思う。

僕個人としては、オマーよりもセドリックのボーカルの方が圧倒的にイメージが強かった。
彼のボーカルがATDIを作っていると、そういう認識だった。
実際彼のボーカルスタイルが、Usedあたりに代表されるスクリーモなるジャンルを
形成するきっかけになったんだろうし、それは正しいと思う。

自分の中でオマーを意識するようになったのはMars Volta以降だった。
ま、ATDIでも典型的なパンク、ハードコアの枠に留まらないバッキングこなしてたと思うし、
十分に目立っていたとは思うんだけど。

ただ、自分の中で、オマーの変態っぷりに衝撃を受けたのはライブ動画だった。
ATDIでのオマーはヤバい。

一度でいいから当時のライブ観てみたかったと心から思えるブチキレっぷり。
クスリやってるとしか思えない超絶テンション…。実際やってたみたいだけど。
なんていうか人間の動きしてない。感極まってギター弾かないで手拍子してるだけだったり。

こんなライブ、再結成後にもやるんかねぇ…と。
逆にAt The Drive-Inの曲をMars Voltaばりにインプロの嵐でアレンジしてしまっても
面白いだろうなーって思ったり。

とりあえずフジロックかサマソニで呼んでほしいです。
サマソニは絶対声かけてんだろーな。うん、観たい。呼んでくれ。

B00004X0Q0Relationship of Command
At the Drive-In
Virgin Records Us 2000-09-12

by G-Tools



At the Drive-in 「Arcarsenal」
2001年のライブ。これはかっこ良過ぎるでしょ。ちなみにこのテンションでライブ1曲目らしいですw



ちなみにATDIを日本で有名にしたのは「空耳アワー」の力も大きかったと思っています。
あのアワード獲得作品は1:18~。リアルタイムで見てた人も多いのではないでしょうか。
個人的には3:00~のガンズの作品が最高に好きです。何回観ても笑える。

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ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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