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Queensryche 「I Don't Believe In Love」

僕はたぶんコンセプトアルバムが好きなんだと思います。

Green Dayの『American Idiot』『21st Century Breakdown』は当然として、
最近のアルバムだとMy Chemical Romance『The Black Parade』。

昔の名盤だとPink Floyd『The Dark Side of the Moon』、
David Bowieの『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』、
そしてThe Beatlesの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』。

どれも超有名どころだけど、多くの方々が賞賛するコンセプトアルバムってのは、
やっぱり僕が聴いても、とても面白いし、感銘を受ける。

曲単体で聴けば、うーん大したことないなーって思う曲も、
コンセプトアルバムの流れの中で聴いていると、非常に重要な役割を持って聴こえてくるから不思議。

個々の楽曲が良いことは当然必要ではあるんだけど、
どちらかというと一枚のアルバムの中に、どのようにストーリーを展開させて、
その構成要素となる数々の曲を配置していくか、
というセンスが問われるのがコンセプトアルバムだと思います。

そして最近僕の中でまた熱が上がってきたのがこのアルバム。
Queensrÿcheの『Operation: Mindcrime』。


たぶん雑誌やネットなんかで調べてみても、
このアルバムをメタル史上におけるコンセプトアルバムの最高傑作に挙げる人が多いと思う。
僕もそんなにメタルのコンセプトアルバムって聴いている訳ではないけど、
でもそういう評価が得られるのも納得の出来だと思う。

先日会社の40近くのお姉さまに、何かシブいCD貸して下さいってお願いしたら、
Emerson, Lake & PalmerやらBlind Faithやらを貸してくれたんだけど、
何故かこのアルバムも入っていた。どうもかなり裾野は広いようです。このアルバム。

メタルのコンセプトアルバムっていうと、
1987年にHelloweenの『Keeper Of The Seven Keys PART 1』があって、
1988年発表の『Operation: Mindcrime』が必ずしもパイオニア的な作品って訳ではないけど、
やっぱりこのアルバムの魅力は、当時の社会情勢への批判を込めた作品であるということだと思う。

1988年のアメリカはレーガン大統領の時代で、
市場原理主義に基づく経済政策を推し進めて、国民間の所得格差が広がり、
エリート層から弾かれた人間にとっては閉塞感を感じるような時代だったようです。

レーガン時代を、今に繋がるアメリカの社会問題の源流として捉える人も多いようです。
僕も「貧困大国アメリカ」読みました。
http://blog.goo.ne.jp/hardsix/e/9318f98a06fa53e297b0aa42abab479f

『Operation: Mindcrime』の主人公ニッキーは、そんな現実に絶望する若者。
政治、メディア、宗教…、あらゆる権力が弱者から更に金を巻き上げて富んでいく現実。
ニッキーは怒りに溢れながらも、どうすることの出来ない現実に絶望し、
クスリに溺れていく中で、扇動者Dr.Xに出会い、彼の術中の中、悲劇の物語を紡いでいく…。

身体を売って日々を繋いでいた過去を持つシスター・メアリー、
彼女を路上から連れてきたウィリアム神父。
これらの登場人物の人間関係が絡み合い、物語は進んでいく。


改めて聴いてみて思った。
このアルバムのコンセプトって『American Idiot』と一緒じゃん、って。

ビリー・ジョーはたぶんこのアルバムのことを口にしたことはないと思うけど、
アメリカを巣食う病理に対する批判をコンセプトとして、
主人公、ヒロインとの出会いと別れを描ききったアルバムであること。

そして何といっても、当時IQの低い音楽として見られていたであろうメタルという音楽も、
知的な社会批判のツールとして昇華させうるということを示したこと。

共通点は多いと思う。

こうやって『Operation: Mindcrime』『American Idiot』を眺めてみると、
現代の問題っていうものは、時を経ても全く解決されてはいなくて、
何にも変わってはいないんだなーってことに気付く。

そんな背景を抜きにしても『Operation: Mindcrime』はストーリーが小説みたいに面白いし、
それぞれの物語を構成する各曲も名曲揃いで、
メタルというジャンルを超えても名盤と呼んで良いアルバムだと思います。

音作りは80年代メタルの作りでボーカルもハイトーンで歌い上げるスタイルだから、
最初は拒否反応示す人がいるかもしれないけど、
そういう表面的なところで素通りしてしまうのは勿体無いアルバムだと思う、ほんとに。


この方のサイトを参照しながらこのアルバムを聴くと、
よりストーリーが理解できるのでおすすめです。勝手ながらリンク。
http://tyranny670.livedoor.biz/archives/51144904.html
途中からはこちらのリンクから飛んで下さい。
http://tyranny670.livedoor.biz/archives/51174317.html


B0000931QAOperation: Mindcrime
Queensryche
Capitol 2003-05-06

by G-Tools


Queensryche 「I Don't Believe In Love」
ニッキーの悲痛な叫びを代弁するかのようなジェフ・テイトの歌が素晴らしい、
物語を終結にいざなう名曲です。
「I Don't Believe In Love」ってすごくストレートな表現だけど、
アルバムを通して聴くと、ニッキーの心境を想像して、感慨深いものがあります。
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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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