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Faith No More 「Epic」

年始にたまたま中古屋で買ったFaith No Moreの『The Real Thing』を聴いて以来、
このバンドに大ハマリしている。『Angel Dust』はとどめだった。
とんでもないバンドです。今まで聴いてこなかったことを大後悔。
これから残りのアルバムと、Mr. Bungleを買い揃えて聴いていこうと思っている。

このバンド、めちゃめちゃである。色んな音楽を混ぜこぜにして、誰も聴いたことのない音楽を作っている。
彼らが登場して20年近く経つけど、彼らが作るような曲って今まで聴いたことがなかった。
それでいて凄いのが、コアに留まるのではなく、必要以上のメジャー感が出ているところ。

メジャー感って抽象的な言葉だけど、
例えば普段は深く音楽聴かないような層にも訴えるようなものがあるか、ということ。
いい意味での分かりやすさ。

このバンド、世界観はかなりカルトなんだけど、
どの曲でも耳に引っかかるようなポップなフレーズが飛び出してくる。
シングルになった曲はMTVでかなりオンエアされて、実際ヒットしたらしい。

今までにない実験的な音楽をやりながらも、彼らはあくまでメジャーを意識して音楽をやっていた。
そこに僕は彼らの非凡なセンスを感じる。昨今のバンドにはない姿勢を感じる。


彼らの出会いに刺激を受けて、その前後のアメリカのバンドを最近聴き返していたんだけど、
その創造性の高さと革新性に、改めて感銘を受けた。この時代のアメリカ、凄いです。

1989年発表、Faith No Moreの『The Real Thing』は、
ヒップホップとロックの要素を融合させたミクスチャーミュージックの先駆けと呼ばれる一方で、
同年にRed Hot Chili Peppersの『Mother's Milk』が出ている。
これもヒップホップやファンクの要素がロックと融合した革新的なアルバム。

続いて、1990年にJane's Addiction『Ritual de lo Habitual』が発表され、
1991年にこれまたRed Hot Chili Peppersの『Blood Sugar Sex Magik』という
広く一般的なリスナーにも耳に届くような大ヒットが出た後、
1992年にRage Against The Machine『Rage Against The Machine』がリリース。

ここにきて現代に繋がるミクスチャー音楽の土台が完全に確立されたと思う。
ちなみにミクスチャーとは日本の造語だけど、
アメリカではrap rockとかrap metal、rapcoreなんて形容がされていたようです。
個人的に、ミクスチャーって言葉、秀悦だと思う。

1991年にNirvanaの『Nevermind』がアメリカの音楽を変えたと言われるほど地殻変動を起こしていた前後、
それまでインディーズの世界に君臨していた大物がメジャーに出てきたのもこの時期だった。

1990年にSonic Youthの『Goo』、1991年にDinosaur Jr.『Green Mind』がメジャーからリリース。
どちらも大きくスタイルを変えているわけではないけど、
一聴して耳に引っかかる分かりやすさがあるアルバムだと思う。

メタルの世界では、重さとグルーブに重点をおいた衝撃作、Metallicaの『Metallica』が出たのが1991年。
そして1992年にその後のメタルの方向性を決定付ける傑作、
Panteraの『Vulgar Display of Power』、Helmetの『Meantime』がリリース。

一方で1992年にNine Inch Nailsの『Broken』、Ministryの『Psalm 69』という、
電子音楽とメタル、ロックの垣根を取り払うような名作が生まれている。


90年前後のアメリカって本当に凄い時期だったんだと、ため息が出るくらい。
ちなみにこの時期のイギリスでも、ダンスとロックの融合を初めとした、革命的な動きが起こっていた。
共にジャンルの垣根を取り払うような、自由で創造的な音楽の追求がテーマだったように思える。

この時期の音楽って、当事者だったら絶対に楽しかっただろうな。本当に羨ましいと思う。

先にも書いたけど、これらの時期って、
実験性がありながらもメジャーにどんどん挑戦するバンドが出てきたから、
ここまでの革命が起こったのだと思う。

一方で現代、もう実験的な音楽というものは、散々やり尽くされた感があって、
ジャンルはひたすらに細分化を続けて、ジャンル全体を包括するような、
そんなスケール感のあるバンドが生まれにくくなったような気がする。

実験的であり、且つメジャー感のあるバンドって00年代は殆ど出てこなかった気がする。
そこまで好きじゃないけど、Arctic Monkeysはようやくそんなバンドが出てきたかって印象があったけど、
2nd、3rdでコアな方向に向かったみたいだし、あとはMuseくらいかな、思いつくのは。
あとは90年代からずっとやってるバンドばっかり元気な気がする。

勿論、それぞれのジャンルの中では、00年代デビューのバンドの名盤って生まれていると思うんだけど、
Red Hot Chili Peppers、Radioheadみたいなバンドが現れなかったのが00年代なんだと思う。

それでも今でも待望してるけど。全世界のお茶の間まで揺れるようなバンドの登場を。


話を戻して、Faith No Moreの「Epic」。
今の耳で聴くとラップ調のボーカルに硬質なリズムの融合なんて聞き飽きた感があるけど、
1989年という時代に、こんな音楽をメジャー感満載でやっていたことに衝撃を感じるのであります。

リズム隊は鉄壁だし、メタル好き感丸出しのギターソロはかっこいいし、
何よりマイク・パットンのクセのあるボーカルに中毒性があります。
そしてこの曲はキーボードの存在が大きい。最後のピアノのアウトロの美しさは、これまた中毒性があります。

このバンドのことは、また近いうちに書きたいと思う。
曲ごとに振り幅が大きすぎて、彼らをどう形容していいのか、まだ整理がついていないので…。
本当に底が知れないバンドだったんだなと思う。

最後に、この曲、歌詞も面白い。「it」についての歌。
なんのこっちゃって感じかもしれないけど、とにかくそういう歌詞。
機会があれば、ブログ上で考えてみたい。

You want it all but you can't have it
It's in your face but you can't grab it

What is it?
It's it
What is it?...


B000002LHAThe Real Thing
Faith No More
Slash 1989-06-15

by G-Tools



Faith No More 「Epic」 PV
マイク・パットン、若いですね。メンバーのビジュアルも時代を感じます。
水を失って悶え苦しむ魚の切なさが、人間の悲哀と重なっているような、そんな印象を受けます。
http://www.youtube.com/watch?v=8yoABwIlX3s


Faith No More 「Epic」
1990年のライブ。再結成Faith No More、観たいなぁ…。
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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

捕鯨船団

Author:捕鯨船団
1979年生まれ。
東京都町田市在住。
電子部品の技術開発に従事。

30超えにも関わらず、
楽器をドラムに替え、
学生時代以来のバンドを始めた
今日この頃。

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